東京マーケットが暴落といっていいほど下げている。
日経平均の日足チャート
チャートは16日のマーケット終了間際の午後2時45分時点・・
日経平均の月足チャート
月足も、青い水平線のサポートを割ってしまった。
何故こんなことになってしまったのか?
米国が利上げを見送り、日銀も日銀の金融政策の据え置きで、ともに「現状維持」。
市場は「円高バイアス」がかかっているため円高が止まらない。
追加の金融緩和を見込んでいた投資家が大量に売ったため、東証は後場寄りで、一時下げ幅が500円を超す下落となっている。
23日に英国の欧州連合(EU)離脱の是非を巡る国民投票を控え、その結果次第でさらに円高・株安になりかねない情勢だ。
こうした「もしも」の場合に備え、日銀は残り少ない緩和カードを温存。
というのは、緩和が限界に近づいているため、最後のカードを使うわけにはゆかないからだ。
先日三菱東京UFJ銀行が国債入札の特別資格(プライマリー・ディーラー)を返上したニュースをご存じだろうか?
日本のマイナス金利政策へ、銀行が異議を申し立てたのだ。
なぜならマイナス金利だと、銀行は国債が買えないのだ。
そのため金融機関のお金は国債から、株や外債などのリスク資産へと向かうことになる。
経済全体でプラスにするため、個々の金融機関のマイナスは仕方ない、というわけだ。
特に東北の地方銀行は、復興資金の受け入れで預金が増え、マイナス金利が負担になってきている。
マイナス金利前なら、銀行はお金を日銀当座預金や国債という形で寝かしておくことができたのだ。
ところがマイナス金利政策下でお金を寝かしておくとコストがかかるわけだ。
当然お金は、投資や融資へと向かうことになる。
では、どの株式市場へ流れ込むのだろうか。
それは言わずもがな。
今後の動向に目が離せなくなってきたぞ。(笑)
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