起業家として「自立できるための道」の歩き方を知るため、日本各地から、時には海外からも、セミナーへ参加されている。
だが起業家としてトレーダーを考えた場合、会社の社長と同じように、その経営能力を問われることになる。
会社員の場合は一社とのみ契約を交わし、時間を提供する代わりに賃金を得るという労働形態だ。
雇う側の事情で左右されるという一輪走行は、リスクという点から考えればかなり高いという 事実は「自立」を現実のものとするための大きなモチベーションとなっている。
トレーダーを「経済」という面からいえば、計画を立てて自分の力で自分の食い扶持の按配を決め、入ってくる数字と出る数字を合わせることのできる能力のことだと言い換えてもいいだろう。
スケジュールというのは、お金では直接買うことのできない「時間」という要素をマネージメントすることであり、社会人になれば、こうした小さな予定の断片が集まったものを、きちんと把握できるかどうかが問われることになる。
すでに決まってしまっている「賃金と引き換えに提供することで固定され拘束されてしまう時間」を手帳に書き込めば、自由になる時間がどれくらいあるかは一目瞭然。
社会人となり社会の仕組みを知れば知るほど、やりたいことは増えても、それを実際に実行する段になると、真の経済的自立がなければ難しいこともまた実感することになる。
その人の時間の経過によってあと何年の余生があるかは違うだろうが、こうした点から、今の時点では特に具体的な不安はなくても、何かを変えたい、今までとは違う道を見つけたいという方は後を絶たない。
そうして集まった多くの方の前で「自分が何者か」ということについて参加される方によって問われることになる。
今まで自分が体験したことのない生き方、楽しみ方、考え方をしているのだろうと期待され、注目されることは、決して悪い気分ではないが、時にエネルギーを吸い取られるかのような錯覚に陥ることがある。
そのため、セミナーでは肉体的な負担以上にメンタルな面での強さが必要になる。
トレードというのは、ルールという物差しによって、白黒をつける仕事だといっていいだろう。
だが普段の生活というのは、人間の持つ「割り切れない灰色部分」が多いのが普通だ。
ここで言うところの、「割り切れない部分」と言うのは、感情をはっきりと表に出すと何かと差しさわりがあったり、相手の気持ちを考えると、反対の選択をしたりと、かなり矛盾した部分も含まれている。
普通の社会生活での人とのかかわりでは、どちらか一方に100%の正しさや、あるいは間違いがあることは、ほとんどないといっていいだろう。
だが、マーケットという相手に対して灰色の選択をすると、撤退しなければならなくなるのだ。
このように、日常の生活と、こうした部分でかなり違っているのがトレードという仕事。
そのため、こうしたいわゆる日常と反対のベクトルが、トレードを行うときに邪魔をすることになる。
そのためトレードでは、こうした部分に対して、一定の訓練が必要になってくる。
なぜなら、エモーションのコントロールスイッチを、意識して自分で入れたり切ったりできなければならないからだ。
だが日常生活ではそうした必要がないために、こうした能力が身についていないのが普通だ。
いわゆる ロボトレードという、機械的な売買では、こうした部分を排除し、感情抜きで冷静にそのルールを判断できるという部分に、特徴がある。
実際のトレードでは、資金量や現時点での成績などが、刻々と変化する。
そのため、そうした動きにあわせ、選択を変えた方がよい場合が多くなるのだ。
良く訓練されたトレーダーは事態に対処する柔軟性を、プラスサイドで働かせることができる。
だが訓練ができていなければ、この柔軟性がことごとく、裏目に作用することになるわけだ。
人には精神的や肉体的な好不調の波があるのが普通だろう。
そのためガイドラインとなる判断を機械的なシステムに任せることで、自分の按配を推し量ることができるのだ。
また モチベーションが低下しているときは、ロボットの判断に任せて休養するという使い方もできるわけだ。
モチベーションが高いときは、ロボットの出す情報を利用してさらに高いゲインを狙うということも可能になるのだ。
このようにトレードロボをうまく使えば、トレードに対して柔軟性を持たせることができるだろう。
すべてを自分で判断するのではなく、完全に機械的に判断した結果を知ることで、相対的に自分のトレードを知ることができるのだ。
つまり精神的なストレスを大幅に減少させることが可能になる。
ロボットの判定と自分の判断を比較することで、自分がどういうときにどのようにブレるのかを知ることもできるだろう。
デフォルトとなるロボットの判定基準を高いところにセットすることができれば、自分のトレード全体のレベルを好不調に関係なく、高い水準で推移させることが 可能になるのだ。
要は ロボットに振り回されるのではなく、ロボットを道具として、どう使って自分のスキルを上げるかだ。
なぜ、そういう判断をしたのか?
という検証をするための絶好の比較対象として、セミナーでは「ボトムスキャン」を効果的に使ことができる最新の方法を説明している。
何故なら、銘柄選択ロボットを「ツールとして使う」という意識を持つことで、その効果を最大限に発揮させることができるからだ。
出典
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