ただ実際に食事を糖質制限するとなる、様々な壁にぶつかります。(笑)
農耕民族である日本人が米を食べるのは当然であり、体に悪いわけがない。
という思い込みは、日本人の「常識」というレベルにまで脳内に擦り込まれています。
そのためでしょうか、友人知人で、糖質について正しい知識を持っている人は、ほぼ皆無、というのが現実。
ですが、実際に糖質制限をするようになってから、食事というものは、薬のように、着実にカラダに影響を与えるのだ、ということを実感しています。
つまり炭水化物は、すでに現代のいわゆる常識的と言われる食生活においては、すでに危険な食べ物となっているのです。
なぜなら「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」は酸化ストレスリスクとなるからです。
そしてそれは、動脈硬化、がん、老化、アルツハイマー病などの元凶となります。
もともと炭水化物は、過去700万年の狩猟・採集時代には人類があまり摂取してこなかった栄養素です。
必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルは人類に絶対に必要ですが、必須糖質はありません。
700万年間の狩猟・採集(糖質制限食)時代に形成された人類の消化管・栄養・生理・代謝などのシステムは、糖質制限食に適合するように特化されているのです。
摂取エネルギーの50%から60%を糖質から摂取するというのは人類進化の歴史に反する行為と言っていいでしょう。
こうした現在のとんでもないバランスの食事が、どれだけ身体の負担になるのか、おわかりでしょうか?
現代人が普通に食べている食事というのは、炭水化物の過剰摂取となっているのが現実。
というわけで、食後の急激な高血糖、すなわち「グルコーススパイク」は、現代の食生活では、大きな問題として注目されています。
なぜなら、食後の高血糖は心筋梗塞や脳梗塞などの合併症の危険因子として、広く認識されるようになってきたからです。
食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけ。
茶碗一杯分に当たる150g(252Kcal)の白米飯には55.3gの糖質が含まれています。
これを摂取すれば166mg/dlの血糖上昇が起こることになります。
ところが、牛サーロインステーキを200g(約1000Kcal)食べたとしても、糖質含有量は1g未満で、食後高血糖がほとんど起こらないのです。
と理屈では分かっても、実際にそれを実行するとなると、今までの何十年も続けてきた食習慣を、根本から変えなければなりません。
ですが慣れとは恐ろしいもの。
なかなか、変えることができないのです。
ですがそうした食習慣を変え、継続させることができれば、カラダは確実によい状態になってゆくことが、身をもって実感できるようになります。
最近では、砂糖の入った食べ物を食べると、いつまでもその甘ったるさが舌に残るように感じるのです。
たまに糖質の多いものを食べると、そのあと、カラダがやたら重く感じるようになってきました。
糖質をあまり摂取しない状態にカラダが慣れると、多量の糖質を摂取するとアタマの冴えも低下し、どんより・・(笑)
というわけで今では、ご飯をはじめ、いわゆるスイーツ類なども、食べたいと思わなくなってきているのです。
もちろん、味は知っていますから、2週間に一度くらいの頻度で、蕎麦くらいは食べます。
とはいってもそれは「食べたい」という願望のいわゆる「ガス抜き」としてです。
糖質制限を成功させるコツは、糖質を徐々に減らし、カラダを馴らしてゆく。
つまり少しずつ習慣を変えてゆけばいいのです。
一年も続ければ、カラダはすっかり慣れますからね。
野菜・豆腐・豆・肉・ヨーグルト・チーズをバランス良く、適量を食べていると、空腹はあまり感じなくなります。
そうなればしめたもの。
糖質から離れることで得られる体調の良さは、何物にも代えがたいものとして、感じられるようになってゆきます。
類い希なる集中力を発揮できるようになると、糖質が含まれたものを我慢するくらいは朝飯前。
自然に、いつのまにか、食べたいとは思わなくなってゆくのです。
つきあいで、普通のレストランで食べるときにも、注文を工夫することで、糖質の食材を避けることができますからね。
糖質制限を継続させるための基本は、糖質を摂取したときに、カラダにどういう影響を与えるのかを、よく知ることです。
つまり、食べ物がカラダに与える過程や仕組みをよく知ることが大事だということになります。
さて今日のランチは何を食べようかな?^^;
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