東芝の粉飾決算

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マスコミは「不適切会計」という腰砕けタイトルで報道しているが、情けないよなあ。

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週足チャートを見ると、東芝は4月に20移動平均線とトレンドラインから陥落。

東芝 の株価は11日、値幅制限いっぱいのストップ安で取引を終えている。

オリンパスの前例が無ければ、粉飾決算は上場廃止となるわけだが・・

  

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シャープも連れ安?で株価が暴落。

ダブルトップをつけた後、20MAを切り、黄色いマークの時点で、さようなら・・

     

今日、税理担当とミーティングがあったばかりだが、話題はこの東芝。

外から決算書だけを見ても、実態はわからないからねえ。

 

東芝が6月に公表した資料では、インフラ関連で過去5年間の営業損益ベースの減額修正は500億円以上。

このうち253億円が2014年3月期分で見込まれている。

税効果などを除いて純利益ベースに換算すると150億円程度。

 

この期の純利益は508億円で、減額修正の影響は大きい。

最終的な累計の修正額は1700億~2000億円に膨らみそうだ。

  

前社長の佐々木氏は、リーマン・ショック後の2009年6月に社長に就任。

東芝の09年3月期の営業損益は約2500億円の赤字。

自身が主導して06年に買収した米原発大手のウェスチングハウスなど原発事業で「15年度に売上高1兆円」という目標を掲げて経営の柱に据えたわけだが・・

11年3月の東京電力福島第一原発事故で、目標の撤回に追い込まれている。 

前社長の佐々木氏は現在副会長だが、辞任する予定だという。

 

 

実態把握のため設置された第三者委のこれまでの調査では、パソコンや半導体事業も含め、東芝が監査法人に分からないよう実態と異なる説明をしていたことなどを把握しているという。

  

   

で、どこが監査をやっていたのかというと、新日本有限責任監査法人。

確か娘が秘書をやっていたのが新日本じゃなかったっけ?

とスカイプでコール。

 

娘が勤めていたのは、EY税理士法人で海外の法人監査業務。

新日本アーンスト アンド ヤング税理士法人という名前がが呼びにくいのでEYになっているのだとか。

  

新日本有限責任監査法人は日本国内の法人担当。

WEBサイトを見ればよくわかるが、どちらにしても、兄弟みたいなもの。

  

日本の4大監査法人の一つで最大手。

 
 ・新日本監査法人(EY)

 ・監査法人トーマツ(DTT)

 ・あずさ監査法人(KPMG)

 ・あらた監査法人(PwC)

 

4大税理士法人はというと・・

 

 ・EY税理士法人

 ・税理士法人トーマツ(DTT)

 ・KPMG税理士法人(KPMG)

 ・税理士法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)
  

 

BIG4を含め監査法人系の税理士法人では、税理士の出世は楽ではないという。

というのは年齢が上がってくると、キャリアの積み上げが、転職時には加齢と合わせマイナス評価になることが多くなるからだ。

  

そのため遅くとも30代前半のうちに、上場関連経理やコンサル等への転職を検討し始めるケースが多いという。

というわけで、いわゆるBIG4の出身者は、会計士を除くと独立組は少数派。

  

外資系の会社は、日本企業のように、法人にしがみつくことができないのが、つらいところか。(笑)

 

  

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このページは、hatchが2015年7月11日 17:57に書いた記事です。

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