傷心の男と、AI(人工知能)の「彼女」との恋の行方を描く作品。
近未来が舞台。
ホアキン・フェニックス演じる傷心の男がAI(人工知能)型OSと心を通わせてゆく・・
AI(人工知能)型OSの声を担当したスカーレット・ヨハンソン(右)。
ローマ国際映画祭で、声だけの出演での初の快挙となった最優秀女優賞に輝いたことも話題になった。
AMY ADAMS エイミー・アダムズ
意外にも?!(笑)数々の映画で主演女優賞にノミネートされる演技派女優だ。
ROONEY MARA ルーニー・マーラ
離婚協議中の元妻役にぴったり。^^;
OLIVIA WILDE オリヴィア・ワイルド
余り出番はなかったけれど、ホアキン・フェニックス演じる傷心の男のデート相手役。
顧客の思いを手紙にする代筆ライターのセオドア。
妻に去られ失意の日々を過ごしている。
見かねた友人が女性を紹介しても、断る始末。
そんな中、セオドアは人工知能型OS「サマンサ」に興味を抱く。
「彼女」は実態を持たないものの、話してみると驚くほど個性的で人間味に溢れていた。
相談事から寝る前のささやかなやりとりまで、サマンサとの会話はセオドアにとってかけがえのないものとなってゆく…。
登場するPCや iPhone もどきの様々なガジェットが「現在からそう遠くない未来感」という適度な距離があり、それが映画から適度なリアルさを醸し出している。
基本的に音声入力がすべてという状態で、街でも電車の中でも、それぞれがOSと喋っているという状態。
主人公は自身にふさわしい仕事をし、才能にも恵まれているため、生活には困っていない。
奧さんとは別居中だが、元カノ兼親友はエイミー・アダムス。
で、職場にも友人がいて、デートする相手はオリビア・ワイルド。
冷静に考えると、驚くほどの幸せな人生を過ごしている主人公。
そこへサマンサというセクシーな人工知能OSが介入してくることになる。
そして彼女はとにかく賢い。
OSなのだから当たり前なのだが・・
なのでドンドン進化し、この先どうなるのだろう?という怖さもあったりするわけだ。
で、サマンサは実はセオドアと同時に他の何千人ともコミュニケーションを取っていて、セオドアと同じような関係になっている相手が6百何十人とかいたりするという、ある意味で浮気者なOS。
それがあからさまになることで、観ている側もちょっとショックを受けるという寸法。
このように観客を飽きさせない工夫が随所に見られる。
下ネタ関連のストーリーもあったりするが、意外にも現実感がなく、何となく中途半端感あり。
とにかくスカーレット・ヨハンソンのセクシーなOSの声が、この映画に大いなる華を添えている。
見終わってみると、声で最優秀女優賞を獲得したことが、大いに納得できる仕上がりだ。
主演のホアキン・フェニックスは「ザ・マスター」で凄い演技をを見せた役者だが、こういう役もなかなかのもの。
こういう距離感で、近未来を垣間見せてくれる作品というのは、ありそうで意外にもないものなのです。
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