Transcendence - "Guarding the Threat" Featurette [HD]
イントロから中盤まではワクワクする展開。
テーマは、人工知能 VS 人間 という構図。
理想を追い求める人工知能(ジョニー・デップ) VS 人々を守るためには汚いことも厭わない人間。
という皮肉な設定によって、観客がどちらサイドを応援するのかという点を難しくしている。
そのジレンマによって、観る者は作品から目を離せなくなるという寸法だ。
後半では、あらゆる怪我や病気をも修復できるという、ある種の理想の未来を垣間見せてくれる。
だが、人工知能が可能にする、限りない進歩に対して、人が抱く恐怖感から、人工知能(ジョニー・デップ)を葬り去ろうとする愚かな人間たち。
こうした摩訶不思議な対立の結末は、果たしてどうなるのか・・
エンディングの後味も決して悪くない。
ただ、感動するというレベルには届いていないのが、ちょっと残念で、また物足りなく感じる点でもあるわけだ。
これだけのキャストを揃えているため、見る側としてはある種のドンデン返しを期待することになる。
そのためには、脚本にもう一捻りが欲しくなるわけだが・・
だがエンディングにかけて垣間見せてくれる、理想の世界が生まれるかもしれないという、「希望」というスパイスは、この作品を実に魅力的なものにしている。
愛のため、理想という希望が消え去ることを受け入れた人工知能(ジョニー・デップ)が切ない。
それがこの映画を見終わったあとで、「もう少し何とかして欲しかった」と物足りなく感じさせるのかもしれない。
観て損のない映画だ。
おまけ
Transcendence [Behind the Scenes]
コメントする