映画評4連発。
アフリカ系アメリカ人で初の最優秀主演女優賞を受賞し、アカデミー賞の歴史を塗り替えたハル・ベリー。
これは見なくっちゃね。
007の彼女のイメージとは大違い。
Monster's Ball が原題。
なんで邦題がチョコレートか?
ボブ・ソーントンが好きだという設定のチョコレートアイスクリームからか?
まあいいか。
宣伝風に書くと・・
「人種差別主義者の白人男性が黒人女性との愛を通して人間性を取り戻す様を綴った珠玉の人間ドラマ。」
イントロから本筋への展開はさすが。
やはり映画は脚本だよね。
ハル・ベリーの熱演?が R18に指定されたのだろう。
ボブ・ソーントンの「くたびれた初老の男」の味が、ハル・ベリーを引き立ててなかなかよかった。
見る人に含みを持たせたエンディングが、賛否の分かれるところか。
ジャスティス
ブルース・ウィリス主演 監督はグレゴリー・ホブリット。
原作は父親が実際に捕虜収容所に入れられた経験があるというジョン・カッツェンバックの「Hart's War」
映画の宣伝風に書くと・・
「ナチスの捕虜収容所で起こった米兵殺人事件の謎に挑む兵士の奔走をミステリアスに描いた戦争ドラマ」
収容所という密室で繰り広げられる殺人事件と茶番の裁判、人種差別の現実。
軍人としての誇りと責任と義務、個人の正義や倫理まで、あらゆる要素が詰め込まれている。
戦争を背景とした、ミステリーと人種差別を織り交ぜてあるため、ちょっと展開に無理があるが、まあ映画だから、この程度はセーフだと思う。
ストーリーはなかなか良くできている。
ブルース・ウィルスは最後にいいカッコするが、まあ主演だからねえ。
いろいろ文句は付けられるが、映画としてよくまとまっていると思う。
しかしこういうレベルの日本映画があるかというと・・溜息が出るよねえ。
ナチスのビッサー大佐が、ハート中尉と同じイエール大の出身でアメリカンジャズのレコードを自分の部屋で聞く、なんていうのは映画ならではの趣向だね。
これもまた、映画は脚本だよねえ・・という作品。
サイン
メルギブソン主演 「シックス・センス」の監督の作品。
メル・ギブソンと組んだミステリーサークルの謎に挑んだ超常サスペンス。
脚本に7億円も払ったらしいが、宇宙人は「水」が苦手だったというオチが何だかなあ・・
円盤から見たら海ばかりだから、わかりそうなものだろ。
防水服ぐらい着ておけよ! って突っ込みどころ満載。
それと宇宙人姿見せ過ぎ。
あれだけ出てくるなら、脚本は6億円にして、宇宙人にもう1億円かけるべきだな。
オレは宇宙モノには点が厳しいから、この作品にはガッカリ。
メル・ギブソンとのマッチング悪過ぎ。
メルギブソンにしては、大コケの作品。
ウインド・トーカーズ
ニコラスケイジ主演 ジョン・ウー監督。
日本軍を相手に撃ちまくる、ニコラス・ケイジ。
これだけで、日本人が見れば点数が当然辛くなる映画だ。
しかしニコラス・ケイジは目チカラが凄い・・
日本軍のタマが避けるニコラス・ケイジは不死身過ぎ。(笑)
主人公に同化すると、相手をやっつけろ!と言いたくなるけど、相手は日本軍。
そりゃ日本人が見れば疲れるわな。
火薬の量と派手さで楽しむ映画で、深いことは考えないこと。
単純なスト-リーだし、水準を越えるエンターテインメント映画なので、主人公に同化して楽しむ映画。
画面が大きいと迫力があるよ。
内容と感動は、プライベート・ライアンには全く及ばず。
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