先週末、久しぶりに息子はいつものデイケアセンターではなく、アリス・エリザベスホームという、別の宿泊施設で一日滞在することになった。
カミサンが、一泊で東京へ行く予定のため、息子をアリスで宿泊させるための予行演習である。
以前は、週末の土日になると、デイケアセンターが休みのため、必ず土曜にアリスで一泊していた。
だが酸素カプセルへ入るようになってからは、大声を出したり騒いだりということがなくなってきたため、自宅の彼の部屋で過ごし、アリスへ行くことがなくなっていたのだ。
週末の土日の丸二日間家に居ても、家族はストレスを感じることなく、過ごすことができるようになっていた。
こうした変化は、酸素カプセルで毎日1時間ケアをしているからなのだが、最近ではあたり前のことになっている。
そのため、特に意識することはなかったのだ。
だが、今回アリスで担当された職員のみなさんは、全員が彼の変化にかなり驚かれたようだった。
だが普段お世話になっているデイケアセンターやアリスでは、彼が酸素カプセルを利用していることは知らない。
カミサンは細かいことを説明するのが面倒なので、黙っているらしい。(笑)
デイケアセンターの方たちは沢山の利用者がいるためだろう、特にそうした変化を気にしている様子もないので、こちらも気楽なもの。
変化といっても、毎日の変化は微々たるモノだしね。
そういえば最近よく台所で下ごしらえを眺めるようになった、などといった案配の変化なので、家族でさえ毎日の変化には気がつかないのだ。
酸素カプセルを利用するようになって、間もなく7ヶ月が経過しようとしている。
だが半年ぶりのアリスでは担当者の皆さんは、あまりの変化に、どこか具合でも悪いのかと思ったらしい。(笑)
カミサンが迎えに行った際、担当の方がポロっと漏らしたという。
とにかく周りの人たちの言うことはほとんどすべて理解しているようだ。
喋らないので、どの程度わかっているのかは、家族でさえよくわからないのだけどね。
だが自分の意志をハッキリと表示するため、カミサンの負担は非常に少なくなっているのは事実。
いわゆる「だんだんと手間がかからなくなってきている」のだ。
一緒に過ごしていても、その場の状況をある程度理解してその場で共に過ごしていることが何となくわかるのだ。
ただ自分にとって興味がなくなれば、自分の部屋で遊ぶために部屋へ戻るのだが、かなりの割合で、出た部屋のドアを閉めてくれるようになってきている。
「ドアを閉めて」と声をかければ、必ずドアを閉める、などというのは、我々にとっては、奇跡が起こったようなものなのだ。
というわけで、今回のアリスでの滞在で、改めて彼の変化をを実感した次第。
コメントする