肝臓疾患に対する治療の基本は、安静にしてストレスから肝臓を守るという姿勢だという。
だが現実問題としては、そうそう寝てばかりはいられないわけだ。
大事なのは肝組織への血流を増加させることではないだろうか。
つまりいかにしてウイルス等が原因で破壊された肝組織へ、十分な酸素と栄養分を供給できるかが、ポイントとなるわけだ。
磁気を照射するのは、こうした肝機能改善への、大きな足がかりとなるからだ。
胃や腸で吸収された、栄養分が豊富に含まれる血液を、肝臓に送っているのが門脈。
肝臓へ30分間、交流磁気で磁気照射の治療をしたあと、この門脈の血流量を測定すると、平均で2倍程度増加することが確認されている。
血流がよくなれば、肝庇護剤などが肝組織に集中しやすくなるわけで、治療の効果を高めてくれることにもつながるわけだ。
一旦細胞の再生と修復が促されると、肝臓は自己修復機能を持っているため、肝機能は意外に速やかに改善されることになる。
また、全身への交流磁気治療は、大脳や胸腺、骨髄、脾臓、リンパ節、腸管といった免疫系の臓器を直接刺激することになる。
その影響で免疫力が高まり、ウイルスに対する抗体の産生を促すわけだ。
そのため、特に難治性肝炎の治療に有効であることが、臨床的にも確認されている。
交流磁気治療は、急性期と慢性期のいずれにも有効で、なおかつウイルス以外が原因となる肝臓病にも、効果があるのが特徴だ。
自宅で好きなときに、好きなだけ照射することができる手軽さも、見逃せないポイントだ。
このように肝臓疾患に対し優れた治療効果を発揮する交流磁気治療は、体に優しい補完療法として、高く評価されている。
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