AUTOCARが国内試乗で検証した記事をもとに、いわゆる便乗インプレッションであります。(笑)
もくじ
ー AUTOCARが「5つ星」を与えた
ー 3?直6ディーゼルの魔術
ー 乗り心地に見るALPINAの「意図」
ー 「わたしだったら買うだろうか」
D3ビターボはこの激辛自動車専門誌において満点という最高評価を受けている。
だけど記事で肝心なところは、すべて記述されているからねえ。
書きにくいなあ。(笑)
まず普段の足としての目線で見ると、実に使い勝手の良いクルマだ。
クルマそのものは3シリーズの4ドアセダン。
これは購入動機の大きな要因の一つでもあるからね。
3リッター直列6気筒ディーゼルにツインターボを装着した独自のエンジンは、ALPINAの熟練職人による手組み。
生産の一部はBMWの工場のラインで、ALPINA専用のセッティングを施したのちに集中的に行われているという。
シリアルナンバー付という、手組ベースのアルピナの評判は知っていたからね。
それに走行2万キロ台でアルピナブルーの4ドア。
しかもお値段は新車の約半分という条件だ。
タマが少ないクルマなので、これは絶好のチャンスだったわけだ。
0-100km/h加速4.6秒という高性能車でありながら、街中での使い勝手がいい。
これも大きな加点ポイントだ。
しかもM235i の0-100km/h加速4.8秒を上回る加速性能が、ストレスなく味わえるのだ。
とはいってもこのストレスのなさは、購入後にわかったことなんだけどね。
何と言っても、ディーゼルならではの700Nm(71.6kg-m)という途方もない最大トルクの御利益はハンパではない。
自然吸気ユニットだと、7リッターの大排気量相当の怪物トルクを、1500から4000rpmの低回転で使い倒せるのだ。
M235だと街中でよく使われる60キロまでの速度域では、できるだけエンジンの回転を低く抑えるようになっている。
つまりより高いギアで、燃費を稼ごうとするわけだ。
そういう状態で前が空いた場合、加速するには、キックダウンしてエンジンの回転を上げなければならない。
だがD3だと、そういう状態だと、すでに最大トルクの真下あたりの回転数に達しているからハナシは早い。
アクセルペダルの右足親指に少し力を入れるだけ。
M235が回転を上げているその「隙」に、前へ吸い込まれるような加速はすでに始まっているのだ。
排気量が7リッター相当の怪物トルクとコンパクトな3シリーズのボディーとの組み合わせは、唯一無二の独特な加速感だ。
まるで前へワープしたかのように、吸い込まれるような加速フィールは、病みつきになりがち。注意が必要だ。
中間加速が速いと、街中での移動はストレスフリー天国。
普段使いの速度域なのに、速いペースを保つことができるのは、まさにアルピナマジック。
ディーゼル音は、走っている限り車内からディーゼルだということは分からない。
マフラーには「純正」でアクラポヴィッチ製が採用されている。
だからといって、ハイトーンなエキゾーストノートが聞こえてくるわけではない。
基本的には車内でも車外でも静か。
たたアイドリングストップの始動ショックはM235のほうがまろやか。(笑)
ディーゼル音は冬の寒いとき、エンジンを掛けた直後に、車外でそれと分かるというレベルだ。
高級な乗り心地
もう一つのアルピナマジックは、乗り心地の良さだ。
まずシートが、M235のように固い感じではなく、座面に少し弾力性がある。
そしてシート自体のサイズもM235より大き目で、全体の包まれ感が心地よい。
そして肝心の足回りだが、これが実にしなやか。
かといってフワついて不安になるようなことはない。「
電子制御の設定はどういう状態でもノーマルがベスト。
ハーシュネスの遮断は実に見事だ。
なのに、路面の状態はちゃんと伝えてくれる。
ハンドリングはまさにドライバーズカーのお手本のように素直。
スポーティーさを謳う車にありがちな、ステアリングを切った時の過剰なクイックさは微塵も感じられない。
そのため高速移動での、M235のような緊張感は一切ない。
そのため、ついつい速度が上がり気味になってしまう。
スポーティーなキビキビさと、ちょっと刺激的な感触が欲しければ、カミサンのM235を借りればいいわけだ。
D3もD3共にキャラにブレがなく、筋が一本ビシッと通っているため、どちらも捨てがたい味つけだといっていいだろう。
こうした組み合わせの2台持ちは、まさに理想のカーライフではないだろうか。
希少性
メルセデスと違って仲間に遭遇することはまずない、というのもいい。
街中でまず出会うことのない希少さは気分良し。
ALPINAの年産は1700台程度で、日本での販売台数は300台ほど。
年間8000台といわれるフェラーリの生産台数よりもはるかに少ないのだ。
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