BMW218iアクティブツアラーから乗り換えると、まずシートの違いに驚いた。
アクティブツアラーのシートだって決して悪くはない。
しっかりした腰のある座り心地からは、良いシートだということが伝わってくる作りだ。
だが235のシートは、微調整のが効くうえ、ポジションもメモリーできる仕様。
ボタン一つで、2つのポジションが呼び出せるため、実に実用性が高い。
それなりの速度が出るため、当然シートのホールド性は高く、素晴らしい出来だ。
ただ乗り降りに関しては、BMW218iアクティブツアラーは、腰の位置が高いのでラク。
シートかた降りるときに、足を伸ばしただけで地面に足が付く高さにあるからね。
いわゆる、年寄りに優しい作りとなっている。
一方の235は、腰痛持ちや腹筋の弱い人には厳しい位置にシートがある。
そのため、肉体的な若さが求められるシートだ。
クマチャンのマッサージを受けたあとの、乗り降りの楽さ加減が、モロ分かる仕様。
効果がダイレクトに実感できるクルマでもあるわけだ。(笑)
右フロントタイアの溝は車検を通るギリギリの残量。
ここでは、4本交換すると28万円強かかるという見積りだった。
選択肢もこのミシュラン・パイロット・スーパースポーツ以外にないという。
CODE PHANTOMでお世話になったスタディ神戸に問い合わせると、コミコミで19万円。
ただこの時点では、日本には現在このタイアセットがないのだという。
20日過ぎに日本へ入荷する分があるというので、そのタイミングで交換することに。
235は金曜日にガレージへ戻ってきのだが、こちらで書いたように、日曜はカミサンのミニが点検のため入院。
結果的にミニの代車を含め、M235i、初代クーパーSコンバーティブル、最新のミニクーパー5ドア、BMW218iアクティブツアラーという、4台を乗り比べることになったわけだ。
短時間にこれだけ、とっかえひっかえ乗り換えると、違いはいやでも分かるのが実に楽しい。(笑)
意外にも、カミサンが乗っている、8万キロオーバーの初代クーパーSコンバーティブルが、実に良かった。
古典的とも言えるたぐいの濃厚ともいえるクルマのテイストは、最近の新しいクルマでは味わえないものだ。
路面からのフィードバックでから感じる高い剛性感は、実に小気味よい。
クーパーSだけあって、踏めば周囲をあっという間に置き去りにできるレベルの加速力も大きな魅力だ。
さらにオープンボディーによる適度な緩さは、路面からの強い突き上げを「いなす」役割を果たすため、ボディー剛性を上げる方向の味付けに終始する、新しいモデル達とは別次元の乗り味を楽しませてくれる。
この計算外の心地よい乗り味のよさは、意外に新鮮に感じるのが不思議だ。
最新のミニクーパー5ドアやBMW218iアクティブツアラーは燃費のため、3気筒化されているが、これが実に味気ない。
クーパーSのスーパーチャージャ4気筒の、サウンドのよさとスムースさが際立って感じられたのは、3気筒エンジンのおかげだと言っても過言ではないだろう。(笑)
そしてスムースさを含めたエンジンの魅力という点で突出しているのは、何と言ってもM235だ。
特に街中での制限速度プラス10キロまでの加速は、馬力過重の軽さがモロに影響を受けるわけだ。
M235i 1530kg 326PS
クーパーS コンバーチブル 1310kg 170PS
218iアクティブツアラー 1460kg 136PS
ミニクーパー5ドア 1260kg 136PS
プリウス 1360Kg 98PS
馬力荷重といういわゆるパワーウェイトレシオを比べると・・
M235i ・4.69
クーパーS コンバーチブル・7.71
ミニクーパー5ドア・9.3
218iアクティブツアラー・11
プリウス・13.9
パワーウェイトレシオで分類すると・・
スポーツカーは5%以下
3%ならスーパーカーレベル。
一般車で10%を切れば俊足な車だといっていいだろう。
ミニクーパー5ドアは10を切っている。
そのため、割と速い車というイメージで売ることができる。
これがミニがよく売れている理由のひとつでもあるわけだ。
こうしてみると、218iアクティブツアラーの11は絶妙な値だ。
速いとは言えないけど、遅くもないという、なかなかの立ち位置。(笑)
M235i はパワーウェイトレシオ5を切っている。
このレベルになると、当然中間加速も速いため、団子状態の車集団から瞬時に離脱できる。
たとえれば、あたかもエンタープライズ号がワープして離脱する、という感覚に似ている。
これが、日頃の足としての実用性を比類の無いレベルへ、押し上げているのではないか?
と睨んでいる。
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