青天の霹靂

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オレの脳内にはクルマに関しての青写真があった。

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それはM235i をカミサンに乗せ、ボクスターを買うというプランだ。

  

カミサンのミニは、購入から11年で走行距離は8万キロ。

なので、そろそろだ。

     

ボクスターは2016年モデルからダウンサイジングのため4気筒に変更されている。

その影響だろうか、中古車市場では6気筒の濃い色の車が品薄状態。

     

走行距離が少ないウチに6気筒に載っておきたいというのは、ポルシェ好きなら当然だろう。

というわけで、日頃から密かに探索はしていたのだ。

     

試乗できそうなエリア、つまり兵庫県で絞り込むと候補は23台。

近場の個体を探すと・・

        

ポルシェ ボクスター2.7 PDK  (ホワイト)

走行距離は2万2千キロで588万円。

  

慣らしが終わっている距離なので、どんなものなのかを知るにはよい個体だ。

というわけで、早速見に行ってきた。

     

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ディーラーは湾岸線の西宮浜で下りるとすぐ。

 

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値段を聞いたら、これは売り物ではないという。(笑)

お客さんから整備で預かっている個体だという。

    

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ターボなのでリアフェンダーの張り出しがナイス。

    

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お目当てのクルマ。暗いうえに逆光なので・・

     

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セールスの方いわく、中古車市場6気筒の濃い色の車は人気だという。

やっぱりね。

   

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内装は赤で、メーターが黄色というフェラーリちっくなコンビネーション。

実物は、華やかで洒落な感じ。

   

エンジンをかけると、結構な音だ。

なんだか耕運機のようで、ちょっと厭な予感が・・

    

近場を10分ほど走っただけだったが、走り出すとエンジンのフィールが実に良くない。

     

265馬力のエンジンは、踏んでも、力強さが感じられないのだ。

そのうえ回り方も緻密さが感じられず、M235i のストレート6とは大違い。

      

トランスミッションも、速度が落ちるときにあまりスムースではない領域がある。

     

それと乗り心地も、M235i に比べると雑味が多い。

235i はテスラパープルプレートや、SEVとかでチューンしてある。

だが、それらを差し引いたとしても、余りよろしくないのだ。

       

ステアリングを切った感じとかブレーキのフィールとかは、チョイ乗りの範囲では問題なかった。

      

とにかく2005年に乗っていたボクスターSで抱いていたイメージとは全く別物。

街乗りの普段使いの速度領域で、このエンジンは、美味しいところが全くないのだ。

  

というわけで、なんだか割り切れない気分でディーラーを後にしたのだが・・

    

帰路のBMWは、エンジンが緻密で、そのうえチカラがある、実によいクルマだということを実感。

帰宅して、「どうだった?」と訊ねるカミサンにこのくだりを話すと、ご機嫌だった。(笑)

ミニが気に入ってるので、他のクルマは眼中にないようだ。

      

予想外の展開に、いまだ頭の中が整理できない状態 > 泣

  

          

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このページは、hatchが2017年3月14日 08:43に書いた記事です。

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