車好きだと、メーターパネルの「らしさ」に、思わず頬が緩むはず。
とにかく、メーターを含め、ドライバーズシートに着座すると、やる気にさせてくれるのだ。
ここが、このクルマのまずいい点だ。
走る前のワクワク感は大事だからね。
今の季節だと、スタート直後は高めの回転数で自動的に暖気モードに入る。
そのため、車外で数分間は低く迫力のあるエグゾーストサウンドを楽しむことができる。
こうした走り出す前に醸し出す様々なサウンドを含めた、五感への訴え方はどこがキモなのか?
このクルマを買うと、BMWはこうしたツボをよく知っていることがわかる。
日本車だと、ちょっと味わうことのできない「たぐい」の味付けがなされている。
いわゆるオトナのテイストだ。
Mシリーズを作り続けているBMWのスパイスをパラパラと振りかけられている M235i。
車好きの琴線をくすぐる仕掛けには事欠かないのが、つきあっているうちに段々と分かってくるという寸法だ。
「しつらえ方」をよく知った者が、プロとして、イイ仕事をして、できあがった車なのだということが伝わってくる。
走り出す前に、毎回こういうことを伝えてくれるクルマは、今や希有な存在となっている。
これこそが、Mという称号の値打ちなのかもしれない。
タイトなコクピットという言葉が似合うショットだ。
男の仕事場、という雰囲気が、そのきにさせてくれる。
いわゆるチャラチャラした媚びる要素は皆無という潔さがいい。
シートのアジャスト範囲は広く、様々なシートアレンジが可能だ。
街中ではアップライトな着座位置をメモリ1にセット。
高速道路では少し沈み込んだ、シートアレンジをメモリ2にセットしている。
コンパクトゆえに、助手席との距離が近い。
これは女性が助手席に座る場合、特に都合の良い流れや案配となる、大きな要素なのだ。(笑)
仕事では助手席に人が座ることはほとんどなく、一人で走ることが多い。
2ドアクーペ故の、無駄なスペースや重さの影響の少なさから生まれる走行安定性は、重くて背の高いSUVとは一線を画している。
時折遭遇するメルセデスのAMGやレクサスなどの速いSUVも何のその。
逆バンクのコーナーで追い詰めたり、引き離したり、まさに自由自在。
こうした振る舞いをオレにさせてくれる、いわゆる懐の深さも、このクルマの美点ではないだろうか。
重さは、加速・ブレーキング・コーナリングのすべてのケースでマイナス要因として働く。
いかにポルシェといえども、SUVの持つ、この物理的な法則からは、逃れることはできない。
ポルシェのSUVをカモることができる、足回りを含めたコーナーの速さはどうだろう。
すっかり病みつきになってしまっている。
それでいてC6より燃費がいいのだから、恐れ入谷だ。
クマチャンところの駐車場でパチリ。右側はMAZDAアテンザ。
「うずくまり」具合というか、車の低い姿勢がよくわかる。
2ドアのスポーツクーペというと、今や日本車だと絶滅してしまったカテゴリーだといっていいだろう。
なぜなら、FRの2ドアスポーツクーペを専用のプラットフォームで作るのは採算的に難しいからだ。
だがこの軽くコンパクトなボディーに、有り余るほどのトルクが湧き出るエンジンを載せればどうなるか?
BMW開発陣が目指したのは、まさにエンジンがセーターを着て、スニーカーを履いたかのような車だったのか?
普段の足として使いやすく、早くてしかも、官能性も併せ持つというのは、純粋なM2ではカバー仕切れない領域だ。
ZF製の8段ATは、0-100km/h=4.8秒というスーパースポーツ並みの加速性能を、見事に制御してくれる。
そのため実に走りやすい。
今何速に入っているのかをドライバーに意識させることなく、踏むだけで、ワープするように速度を上げる様は圧巻。
FRだけに、踏むだけで後輪で蹴り上げるように加速する。
ともすると、時にスタビリティーコントロールが介入しそうな素振りを感じることがある。
お尻がドリフト気味になるわけだが、このムズムズ具合が、また堪らないのであります。(笑)
全幅は1755mm。
そのため、コックピットに座っていると、サイズ感は、まるで5ナンバー車。
そのため、「威張り」は全く効かない。(笑)
より目立たず地味に見え、その辺にいるBMW顔の「その他大勢」への紛れ込み度が高くなるのは色が黒だからか?
コンパクトクーペなのに、新車だと600万円を軽々と越える価格ゆえだろうか、街で見かけることは、まずない。
C6も街中ではほとんど見かけないクルマだったが、この車の仲間には、未だに出会ったことがない。
その日が、今から待ち遠しい・・
SONY α7R II + FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240
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