フィアットは、米国で今年の夏に発売する新型オープントップ2シーター「124スパイダー」の価格と仕様を発表。
「マツダ ロードスター」をベースにイタリア製ドライブトレインとデザインを与えたスポーツカーだ。
北米仕様同士で比較すると、全長はフィアットの方がマツダより約140mmも長い。
これは単にスタイリングのためだけでなく、トランク・スペースの拡大を狙ったもの。
荷室容量はマツダより8.5リッターほど大きいという。
全幅は5mm、全高は2.5mmほど、フィアットがマツダより僅かに大きい。
搭載されるエンジンは、自然吸気の「SKYACTIV」エンジンに代わり搭載するフィアット製1.4リッター直列4気筒ターボ「マルチエア」。
最高出力160hp/5,500rpm、最大トルク25.4kgm/2,500rpmを発生(欧州仕様は140psと24.5kgm)。
このエンジンは同グループのアバルトやアルファ ロメオで採用されているもの。
エンジンは日本のマツダロードスターの1.5L直列4気筒DOHC16バルブとは異なり、
フィアットオリジナルの1.4L直列4気筒マルチエアターボエンジンとなり、馬力と出力は北米仕様と欧米仕様で異なります。
フィアット124スパイダー
■北米仕様:160馬力、最大トルク25.5kgm、6速MT&6速AT
■欧州仕様:140馬力、最大トルク24.5kgm、6速MTのみ
マツダ・ロードスター
■日本仕様:131馬力、最大トルク15.3kgm、6速MT&6速AT
トランスミッションは、マツダと同じアイシンAW製のトルクコンバーター式ATを採用。
広島県の宇品工場で生産されるという。
2.0リッターの米国仕様マツダ ロードスターよりさらに40kg以上も重い。
その代わり、ターボ過給による大トルクが与えられている。
外観と同様に、運転してみても魅力の質はかなり異なると思われる。
フィアット・クライスラー・オートモービルズ・ジャパンは、2016年内に日本導入を予定しているというが、2017年前半頃になるかもしれない。
目頭に切れ込んだ丸目のヘッドライトや六角形のフロント・グリル。
ボンネットに見られる2つの"パワー・バルジ"など、ピニンファリーナが手掛けた過去の124スパイダーをモチーフとしているようだ。
ボディ・パネルはフィアットのチェントロ・スティレがデザインした「100%イタリアン」であるという。
主要マーケットと期待される米国で発表された価格は・・
エントリー・グレードの「124スパイダー クラシカ」が2万4,995ドル(約266万円)から。
この仕様はハロゲン・ヘッドライトやブラックのクロス張りシート、デュアル・エキゾースト、16インチ・ホイール、6スピーカーのオーディオなどを標準装備。
6速オートマティック・トランスミッションを選ぶと1,350ドル(約14万円)ほど高くなる。
また、米国では車両価格とは別に995ドル(約10万6,000円)の輸送費が別途かかるという。
インテリアはシート表皮とドアの内張がフィアット独自のデザインで、それ以外はマツダと大きな違いはない。
アバルト版も発売されそうだ。
欧州のあるサーキットで行われたフェラーリのイベントで撮影したという動画で聞けるエグゾーストサウンド。
2016 Abarth 124 Spider Exhaust Sound - Start Up, Revs & Loading Onto Truck
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