カプセル内音楽環境改善作戦・その3

| コメント(0)

前回からの続きで最終回。

結局はスピーカーを枕とツライチの高さにセッティングするのが、音域バランスやまとまりの点から、ベストという結果になった。

今回のセッティングでは、下記写真のようにスピーカーと耳の位置が非常に近くなる。

そのためだろうか、通常のセッティングだと低いかなあ・・という位置が意外に良いバランスで聴こえるのだ。

何事も実際にやってみないと、わからないもの。

 

聴き込んでみると、このスピーカーは中高音の分解能が高く、しかもサイズが小さいためだろうか、あまりボリュームを上げなくてもかなり良い音で鳴ってくれる。

たとえば、ピアノの高音部分の特徴でもある、いわゆる「芯のある独特の音」もきちんと再現してくれる。

しかもこのシステムだと、低音域と中高音域とのバランスは、ファンソニックとスピーカーの音量で調整することが可能なのだ。

20121019Speaker06.jpg

 

  

低域に寄ったバランスで聴きたいときは、iPhone 側の音量を上げると、ファンソニックの低音部が大きくなり、スピーカーを駆動するアンプを絞る。

低域を絞ったバランスにしたければ、iPhone 側の音量を下げ、スピーカーを駆動するアンプの音量を上げればOK。

予想外だったのは、イアホンでなければ、駆動騒音が気になるだろうというイメージを持っていたのだが、いざスピーカーを鳴らしてみると全く違っていた。

とにかく耳のそばでスピーカーが鳴るためだろうか、音楽が流れ始めると 酸素カプセルやエアコンの駆動騒音は、ほとんど気にならなくなる。

これはホント意外だった。

音質そのものは、SHURE SE535LTD-J には敵わないが、スピーカーから空間へ放射される音楽は、圧迫感がなくとても心地よい。

 

基本的なセッティングが終わったら、あとはファインチューニング。

まず、スピーカーの上に載せる鉛の「おもり」を注文。

最近は表面をペイントしたダイビング用のカラーウェイトがあるので、2キロを4個注文。

 

20121019Speaker07.jpg


 

スピーカー自体の重さは、1本2.4キロ。

その上に4キロの「おもり」を載せようというわけだ。

スピーカーは構造上、スピーカー本体のいわゆる振動する部分は動いてもいいが、ボックス部分は動かない方がいい。

「おもり」を載せることで、箱自体が重くなる。

すると箱は動きにくくなり、音はクリアになり、雑味のない抜けのよい音になるわけだ。

 

20121019Speaker08.jpg 

上の写真が最終的なセッティング状態。 

 

最後にオフィスで使っているフォステクス「HP-P1」を繋いで鳴らしてみる。

iPhone からデジタルで高音質なポータブル ヘッドホンアンプを通し、デジタル信号をアナログ信号に変換(DAコンバート)することで、音が良くするという仕組みだ。

iPhone の安いDAコンバーターとは、投入されているコストが違うため、一線を画するサウンドに変身させることができる、いわゆる必殺アイテム。

試聴すると分解能はさらに一段上がり、ハイスピードでキレのよい一皮剥けた見事なサウンドだ。

まあ値段が値段だから当然なのだが・・

 

このレベルの音の心地よさは別格で、4曲ほど聴くと、気持ちよく寝てしまうようだ。

カプセル内でこの音を聴いていると、ほとんどのケースでアルバム全曲を聴き終わる前に爆睡してしまうことが多い。

というわけで最近は、目が覚めると音楽は止まっている状態で、2時間以上爆睡していた、というパターンが増えている。

というのは、iPhone 側でリピートをしないセッティングだからだが。

もちろんリピート設定にすれば、延々と繰り返すわけだけどね。

 

   

そのせいだろうか、とにかく身体が軽く、どんどん調子がよくなってきている。

一体どこまで行けるのだろうか?

 

コメントする

この記事について

このページは、hatchが2012年10月20日 17:17に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「カプセル内音楽環境改善作戦・その2」です。

次の記事は「時計」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 6.3.11