頭ばかり働かせ、足には注意を向けず、人間の足にある驚くべき能力を、見過ごしてきでしまったのでは・・
若石ローラーで毎日足を揉み込んでいると、何故かこうした思いがだんだんと強くなってきている今日この頃です。
というわけで、足に関する古今東西の歴史と文献から、現代の現場で実践し、健康で幸福な生活を確立するめ若石健康法について調べてみました。
若石ローラー購入時に付属していた本を元に、わかりやすくまとめると以下のようになります。
台湾ではすでに、多くの人々がこの方法を実践されているようです。
日本では考えられないことですが、台湾の総合病院では正式 な治療法として導入され、医学関係者からもその驚異的な効果が認められているのです。
西ドイツでは、歯科治療といった一般医療と同じように、政府が医療保険適用の対象にしているのですから驚きです。。
日本では残念ながらまだ社会的認知が全くない状態。
私も知らなかったくらいですからね、(笑)
健康を支える秘められた足の能力
エジプトの首都カイロにある古代研究所には、紀元前二五OO年のものと思われる 古代エジプト人が記した絵文字が保存されています。
そこには実に興味深い象形文字 や絵文字が描かれているのです。
象形文字は、古代人がどんなことを考え、 何に関心があったか、どんな技術水準にあったかを知るには、これ以上のものはない、 第一級の資料なのです。
こうした象形文字を調べてみると、古代の人たち にとっても「健康」はやはり、切実な問題だったようです。
なぜなら、彼らが後世に残そうとしたものは、五つの医学的な動作や行為を表わす絵文字だったのです。
古代人はすでに外科的な手術を施し、しかも歯科医術を表わすようなものまであり、技術や知識が今日ほど確立されていなかった当時から、現在の医療に近い行為がすでに存在していたのですから驚きです。
医学関係者らが一様に驚いたのは、古代人が互いに足の裏を揉んでいる様子を描いた絵文字でし た。
足をもむ行為は、古代エジプト人にとって、「健康」と密接な関係があると、当時からすでに認識さ れていたのです。
日本には、古代インドで仏陀時代の人々から伝えられたという仏足跡が、奈良県の古利・薬師寺に残っています。
一千年以上前のものと思われる足の裏の絵には、人間 の五臓六加を示す文様が描かれているのです。
情報の伝達手段が極めて少なかった古代から、時空を超え、全く異なる地域で、言 語も宗教も生活習慣も違うのに、人々は足の裏に注目し、その効用が語られたのはなぜなのでしょうか。
それは足の裏に人間の健康を司どる能力が秘められているからなのです。
静脈弁とミルキング・アクション
幼児は、立ったり座ったり、座ったかと思 うと立ったりと、絶えず動きまわっています。
立ったり座ったり、という動きによって、筋肉と平行に走っている血管が断続的に 圧迫され、静脈血は心臓へ送り返され、その分、心臓の負担を軽くしているのです。
このように筋肉を収縮(立ったり座ったりという動作によって血 液を循環させる働きを、ミルキング・アクションと呼びます。
幼児は、絶えず立ったり座ったりして、知らず知らずのうちにミルキング・アク ションを行ない、その未熟な心臓の働きを、直接助けているというわけです。
ところが、幼児から運動を取りあげると、血液需要のすべてが、未熟な心臓と血管 に集中し、その負担によって、生理的に好ましい発達ができなくなってしま うのです。
幼児にとっては、筋肉、血管、心臓の三つが、共同して血液を循環させることが、 最も望ましい姿なのです。
では大人はどうなのでしょう。
ミルキング・アクションを頻繁に行なえば心臓や血管の負担が軽くなりますから、 いつまでも若々しい心臓や血管を保つことが可能なはずです。
ところが、大人は筋繊維が太くなっているため、少しの運動でも筋肉は熱を発し、栄養をどんどん使うため、すぐ疲れてしまうのです。
そこで大人は幼児のよう に一日中立ったり座ったりを、際限なく繰り返すことはないのです。
しかも大人が一 日中足を動かしていたら、生活を支える経済面での時間がなくなってしまいます。
幼児が一日中立ったり座ったりできるのは、筋繊維が細いからなのです。
筋繊維 が細ければ、疲労することもなく、血液の循環を助けることができるのです。
とはいえ、ミルキング・アクションは、大人にも作用しています。
たとえば、健康な大人が、脳貧血もおこさず長時間立ち続けられるのは、血液が下半身に集中しないように筋肉が働き、血管を刺激して、心臓の働きを助けているからです。
足を動かさないで立っているように見えても、実際には、足の筋肉 は微妙に動き、その僅かな動きで、血液の流れを助けているのです。
現代人は足を使わなくなっています。
つまり、足のすみずみまで血液が行きわたり、活発に動いている状態とは、ほど遠いところで生きているのが現実なのです。
血管の中には、血液が流れています。
しかし、末端である毛細血管の血液は、運動によって活性化するのですが、運動不足の現代人には、血液の流れていない不活動毛細血管が、足 の先端や末端には、多数存在しているのです。
その最たるものが、足のタコやマメ、魚の目であり、角質化した肥厚組織なのです。
では、その不活動毛細血管を、活動毛細血管にするには、どうすればよいのでしょ うか。
それにはまず、筋肉を使って動くことです。
大人になっても、毛細血管のなかを活発に血液が流れてさえいれば、ミルキングアクションが働きます。
そして、心臓の働きを助けるのです。
「若石」の意味と由来
国際若石健康研究会の名誉会長である呉若石神父は、キリスト教カトリックの神父で、本名は、ジョゼフ・オイグスター。
Pater Josef Eugster というスイス人です。
ジョゼフという音を、中国語で当てると、若石となるため、台湾での布教活動にあたり、呉若石と署名されたことから、「若石ローラー」の名前がついたというわけです。
ジョージという英語読 みを日本字にすると、穣治と表記する、といったたぐいの当て字から発したものと 同じことなのです。
左が ジョゼフ・オイグスター氏
「若石」という文字には、中国語で「伝承文化」「自然」「純粋」という 意味があります。
その呉若石神父から、次のようなメッセージが寄せられています。
「若石健康法は世界を結ぶ幸せの鍵である」
国際若石健康研究会永久栄誉顧問 呉 若石
私はかつて、リューマチのために、多くの医者と多くの薬に頼りましたが、結果は 実りのないものでした。
たまたま、スイス人看護婦へディ・マザフレ著の「未来のた めの健康」という本を他の修道士から贈られて、早速、この方法を実践してみたのです。
それは、足をもむことでした。
驚くべきことに、数日にして効果があり、私に、自分の健康と、新しい喜びと、よ り大きな生命力をもた'りしてくれました。
当時、台東のカトリック神父であった私は、73才になる陳進文氏の病気を治 したことで、足の健康法に自信をもち、また、確信をもってこの健康法の普及を決意 したのでした。
そして1982年1月6日、台北のテレビを通じて、この方法が多く の人々に紹介されたのです。
以来、十年の聞に、足の健康法は、若石健康法と命名され、四十カ国の国々に根を おろしました。
普及活動は今も、着々と世界に浸透しています。
十年以上苦しんだリューマチは癒え、足が動くという喜びのなかで、私は深い満足と感謝に満たされています。
それにつけても私は、多くの友人や知人や愛好者たちが、この健康法を世界中に普及させていることを幸せに思い、彼等との再会を楽しみにしています。
と同時に、私 自身の心のなかに、暖かく、明るい大きな輸を感じています。
ところで、人類の三分の二は、今だに貧困のなかで生活しています。
高価な薬も使 えず、良い医者にもかかれません。
この健康法は、まさに彼等にとって、自助への大 きな助けとなりましょう。
そのためには、この健康法を商業的に利用することなく、皆さん方の誰もが、この 健康法を人々の幸せと、喜びと、健康のために、お金をかけずに普及させていただきた い、と願っております。
治癒や援助が、たとえば高価なものとなれば、それは豊かな人々のためだけのもの になってしまいます。
この健康法は、費用のかからないものとしてお金をかけずに普及させるべきもので、それこそが多くの人々の健康と幸福に貢献するものと信じます。
私たちは、決して完壁な人間ではないのです。
自分の生活のなかに、直すべき欠点 がたくさんあるのです。
だから、他人の欠点を云々するよりは、それを神さまにおあ ずけして、自分の欠点を直すように 努めることを、神さまは教えておられます。
人がどうするのかに口をはさむのではなく、自分が力を尽くしてやるべきです。
人を指摘するのではなく、自分が努力して進歩を求めるべきでしょう。
この精神で各自が普及活動を行なえば、心の輸は、きっと理想的な方向で花開いていくに違いありません。
心をこめてその活動を祝福するとともに、苦し み悩む方々に幸せと健康がもたらせますことを、心からお祈りいたします。
若石健康法の歴史
起源は五千年前
「若石健康法 」というのは、簡単に言えば、足の反射区(刺激に対する反応)を利 用して病気を治癒させようとする自然療法のことです。
起源は古く五千年前にさかの ぼります。
歴史的には、中国鍛灸民学と同じ流れを汲む中国古代から伝わる伝統的医 学、と位置づけることができます。
中国古代の有名な医学書「黄帝内経」の中には、すでに「観蹴法 」という記述が出 てきています。
この「観祉法 」というのは、足のツボに刺激を与え、その刺激に身体 が反応する原理を利用して治療効果を得ようとする方法でした。
やがて、漢の時代になって、華陀という聖医がそれ以前の「観世法」をわかりやすくまとめた「華陀秘笈」という一間の本を著わしました。
この本が唐の時代に日本に伝わってきて、それが今日の鍛灸術「足心道」になっています。
また、皆さんもよくご存じの「指圧」も、この「観世法」から変化し、発展したものです。
しかし、その「観世法」の歴史は決して平坦なものではありませんでした。
その治 療法が五千年以上も昔に発見されていながら、現在の中国の医学では、残念ながら正 当な扱いを受けているとはいえません。
歴代王朝の交代や天災、戦争などで黄帝以来 の「観祉法」の文化遺産が、何度となく消滅したからです。
とはいえ、「観祉法」はその後、幾多の困難を乗り越えてヨーロッパやアメリカに も伝わってゆきます。
別世紀初め(1922年)、まず、米国人医師であるウィリア ム・フイツツジェラルド博士が、現代西洋医学の観点から「観祉法」を研究しています。
その成果は「健康のための反射学」で米国医学界 に発表され、「区域療法」として一躍注目されました。
その後、ヨーロッパでの研究も盛んになり、英国、スイス、オーストリア、ドイツなどの学者も研究に着手して、様々な論文が発表されました。
その中でもスイス人看護婦のへディ・マザフレ女史は、かつて中国国内の病院に勤務していた体験を基にして、帰国後、足の反射区に関する研究「未来のための健康」という名著を完成させたのです。
「病理按摩法」と呉若石神父
十年以上も苦しんだリューマチが治り、足が動くという喜びと感謝に満たされた呉若石神父は、中国古来の足の健康法を忘れている現代の中国人に、これを返そうと決心しました。
当時、呉神父が提唱した教えは「病理按摩法」と呼ばれ、1982年に 書籍出版されて台湾全土に一大センセーションを巻き起こしたのです。
ところが、呉神父が「病理按摩法 」を普及させていた当初、思いがけなく国内の医 学界から「病理按摩法」という名称について「適切な表現ではないL との批判を受け ました。
その名称が医療法規(法律)に触れる、という理由でした。
しかし、この「病理按 摩法」が実際の医療現場でどのくらいの効果を生んでいるか、ということには言及せず、「名前がダメだ」というのですから、何とも理不尽な理由でした。
呉神父の「病理按摩法」の評判が全国に轟き、 多くの患者が我も我もと押し掛けたのですから、他の医者たちにとっては面白いはずはありま せん。
実際、その後の研究にあっても、呉神父の業績を妬む人たちからたび重なる妨 害工作や心理的打撃が与えられたのです。
一般的に、素晴らしい発明や研究は発表された当初、様々な攻撃を受けます。
足の健康法は、ヨーロッパやアメリカで普及し始めたときも、同じような迫害を受け、そ の素晴らしい治療効果が認められたのは後になってからでした。
「国際若石健康研究会」の誕生
1982年4月、呉若石神父は陳茂雄、陳茂松の両氏に、足の反射区理論の学術研 究とその普及を目的とする「国際若石健康研究会」の設立を依頼しました。
その後、創会人である陳茂雄氏をリーダーとして、学問的な体系の研究方法を取り 入れた本格的な研究が開始され、その結果、これまでの数年間に大きな成果を挙げて います。
呉神父の「病理按摩法」は全世界で発表されましたが、確かに、それまであった足 の反射区療法の考え方と似通っていました。
その反射区療法はあくまで「経験医術」(理由は不明だが経験上治療効果のある医術のこと)であり、そ れ自体、まだ完全に医学理論に裏づけられたもの、とはいえませんでした。
今日の発達した情報化社会に住む人々を心から納得させるには、まだまだ不十分だったのです。
「国際若石健康研究会」は医学的、生理学的な観点からみて、なぜこの健康法が優れているのか、といった原理の徹底的な解明に、まず重点を置きました。
さらに、この原理を基にして、東洋医学と西洋医学を併用させた全く新しい「若石健康法」を作り上げました。
これは「従来の旧態依然としていた反射区療法を新しい 医療分野に発展させるもの 」と、医学界から高い評価と期待を受けるまでになったのです。
同研究会の画期的な研究成果の一例を紹介してみましょう。
例えば、診断方法。
当初は「病理按摩法」で、指圧したときに患者が感じる「痛み」で診断していましたが、世界でも独特な「新観世法」を考案しました。
当初は「直接反射法」といって、つまり痛く感じる反射区を重点的に刺激する方法を用いましたが、今日ではさらに進歩した「間接反射法」が主流になっています。
こ れは「病気反応法」「陰陽平衡法」「五行生魁法 」「気血流注法」という様々な治療法の長所を取り入れることによって、予防医学を実現させたのです。
では、理想的ともいえるこの医療法は将来、どうなっていくのでしょうか。まず、 私たちはレーザー光線や磁石、電波、熱などの現代科学の最先端技術を駆使しての新治療法を計画しています。
それらの特性を生かせば、例えば、遠い国にいる患者を同時に診ることも可能になります。
さしずめ、「宇宙通信病院」のようですが、夢物語 ではありません。
若石健康法の精神
ニつの「精神」と三つの「目的」
国際若石健康研究会の創会人である陳茂雄氏は、その著書「若石健康法」のなかでこう述べています。
「どんな修行であれ、技術であれ、あるいは学問であれ、厳しく絶え間ない研究と発 展があってこそ、新しい発見があり、様々な難問を解決することができるのである。
「故歩自封』(古いしきたりや殻に閉じ箆もり、新たな進歩を求めようとしない)『秘而不宣』(自分だけの秘密にして、他人には教えようとしない) という態度が、中国人には往々にして見られる。
こうした中国人の欠点が、向学心に 燃える多くの人々との間の壁となり、大勢の英知を結集出来ないままになってきた。
そして、大変遺憾なことには、有益な伝統が途絶えたり、忘れられたりしてきたことである。
もちろん、この「有益な伝統」というのは「若石健康法」のことをさします。
したがって、まず、若石健康法の看板でもあるその「精神」と「目的」について述べておきましょう。
若石健康法の「精神」は次の二つの言葉に集約することができます。
脚踏実地 我々はこの地球の大地をしっかりと踏みしめ、地に足のついた生き方をす べきであり、若石健康法もこの精神と同じく、毎日実行する健康法である。
真誠博愛 若石健康法は誰のものでもない。それを必要としている人には真心を持つ て接し、博愛の精神で伝えていく。
この二つの基本精神に基づいて、次のことを「目的」としています。
①研究発展 常に理論の研究を怠らず、その技術の発展に努力する。
②教育推虞 その理論と技術を広く知らせる。
③服務社会 最新の医療技術などを紹介しながら社会に貢献する運動を目指す。
最後に
西洋医学の観点からは、人間の身体というものは循環器系、消化器系などに分けてとらえていますが、東洋医学では「経絡」というもので、人間の体を考えるわけです。
人間の体には十二の経絡が存在し、それぞれ陰と陽に分かれています。
この十二の経絡によって健康のバランスが保たれている、という考え方で、若石健康法は、この 経絡に刺激を与えるという考え方です。
そして実際に、科学者の研究によっ てこうした考え方が実証されようとしています。
足は五臓六附から離れているにもかかわらず、 人体は経絡でつながっていて、両足には陰経絡と陽経絡の始点と終点があります。
こ の経絡は体内の臓鵬につながって、頭、喉などの部位まで循環しています。
ですから 足が異常を起こせば体全体に悪い影響を与えます。
逆に言えば、もし全身及び頭、胸、腹部と内臓の諸器官が異常を起こせば、必ず両足に反射してゆくのです。
例えば、足が寒気を感じるという普通の症状では、頭痛、喉の腫れ、喉の痛み、鼻詰まり、感回目など の症状が出てきます。
ひどくなると寒気が足から臓鵬に入りこんで、各臓鮒のバラン ス失調を引き起こして、他の病気になったりするのです。
若石ローラーローラーを使い、足裏の刺激を与えることでカラダ全体を刺激し、悪い部分を修復することができるのは、以上のような理由によるものです。