Kobe Walk
クアハウスと布引の水
最近は神戸クアハウスにすっかり嵌っている。
というのはトレーニングが終わると、クアハウスでゆっくりと緊張をほぐしてから、ぐっすりと就寝するというのが、日課となっているからだ。
1983年に地下掘削727メートルから重曹温泉が湧出、多目的温泉施設「神戸クアハウス」として、2009年3月で19年を迎えるという。
入湯料は920円で、タオルは持参する必要があるのだが、回数券を購入すると、33枚で19,845円なので、入湯料はは602円。
もちろん回数券で利用しています。^^
さらに今は期間限定で、夜中の12時までに入館すると、現金でのみの支払いだが何と500円
という安さ!
2008年5月時点での銭湯の大人入浴料金で最も高いのは、東京都と神奈川県で430円。最も安いのは佐賀県の280円(洗髪はプラス50円)。
というわけで、銭湯よりは割高なのだが、何といっても24時間いつでも利用できるうえ、天然の温泉なのだ。
温泉の湯は「布引の水」なので、
温泉の泉質としては最高の部類だといっていいだろう。
浴槽は4種類あるのだが、すでに入る手順が確立されている。
まず熱めの硼酸泉でしっかり温まる。(42度C)
硼酸泉は身体の新陳代謝を促す効果があるため疾病予防になるといわれているようだが無色透明無臭。
だが独特の成分によってだろうか、とてもよく温まるのだ。
そして次に少しぬるめの重曹泉へ。(40.8度C)
重曹泉は「美人の湯」とも呼ばれ、飲む温泉水としても有名だが、乳化現象によりって皮膚の表面を柔らくし、脂肪、分泌物を洗い流し、肌をすべすべにする美肌効果も期待できるという。
ここで少しストレッチなどをしてカラダをほぐし、次は水風呂。(22度C)
しっかりと冷やしてから、ジェットバスの半身浴へ。(39.5度C)
ジェットバスの半身浴では、湯温は低く絶妙に設定されている。
そのためとてもリラックスできるのだ。
もちろん「布引の水」が100%使用されているから豊富なミネラルが全身に染みわたるのが実感できつというわけだ。
そして紫根、薬宝湯、レモングラス&グレープフルーツ、コラーゲン、ワインなど様々な入浴剤で楽しむ日替わり湯(43度C)で、コーティングしてから、水風呂で毛穴を引き締めて終了。
布引の水は昔から外国航路の船乗り達の間で、船が赤道を越えても腐らず、美味しさも変わらないという「コウベ・ウォーターは世界一の名水」と語り伝えられているという。
水風呂に入るとよくわかるが、水道水と違って、肌に優しくなじむ心地よさだ。
これは何度も利用するうちに、その違いがよくわかるようになるから面白い。
いってみればミネラルウォーターに浸かるわけだからね。
なんと贅沢なことだろうか。
六甲山は花崗岩で構成されてた岩盤と、表層には透水性の良い花崗岩の細砂が堆積している。
そのため、こうした土壌を滞水層とする地下水は「流れる水」は、滞水層の通気が良く、大気中の酸素が水中に飽和して美味しい水になるのだという。
飲水の溶存成分は重炭酸カルシウムと塩化ナトリウムの混合物で構成されている。
一般的に、炭酸が作用する岩質が石灰岩の場合、ヨーロッパのように水質は硬度が高くなり、花崗岩のような火成岩の「布引の水」は硬度113というバランスの良い硬度の水になるのだという。
おいしい水の条件というのは、ミネラルが重炭酸カルシウム・ マグネシウムと、塩化ナトリウムの化合物で、その分子の比率は4 : 1程度。
そして、カルシウムとマグネシウムのイオン数の比率は3:1から4:1程度。
ph値は、重炭酸イオンと炭酸の溶存量によって決まるため、その適値は6.5 〜7.0、最適は6.7程度であると言われている。
美味しい水というのは、滞水層の通気性が良く、一気圧の大気と平衡状態に
なり、酸素が飽和しているのが条件で、滞水層が無酸素状 態になると、鉄分
や硫化水素 や有機物が増え、まずく感じる水になるのだという。
ここの水は、約20リットル100円で販売されているが、この品質で何という安さ。
自宅からの至近距離にあるこの温泉を毎日満喫できるなんて、何と幸せなことだろう。
20090430
KOBE
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