同じようなご質問を2件いただきました。
ということは他にも大勢の方が、同じような疑問をお持ちだと思いますので、ここで解説をすることにしました。
いつもお世話になっております、**です。職場なので携帯のメールにて失礼します昨日はAAPLでやられてしまいましたがCROXがうまくいきました。
気になった点があるのでご指導ください。
エントリーは両銘柄とも一分足でハイバンドを抜けたところでエントリーしたのですがこれは問題ないでしょうか?まだ焦りすぎですかね。
HLB徹底解説ですとCROXのエントリーは私も同じような位置でしたがAAPLのエントリーがギャップの下付近になっていました。
なぜCROXはギャップの下に下がる前にエントリーしてAAPLはギャップの下に下がるまで待てたのでしょうか?。
AAPLは3分足を使って判定しているのも気になります。
お世話になっております。2006年7月米国ライブ受講者の、**です。昨夜(6/11)のマーケットにおいて、「AAPL」にロングエントリー、コンディショナルオーダーで終了間際に手仕舞いし、結果急落で多大なロスを被ってしまいました。
Gapper’s Eyeを拝見しましたところ、先生も「AAPL」にエントリーしロスとなってしまわれたようですが、そのエントリーポイントの判定に質問があり、今回メールさせていただきました。
当日、スイングスキャンにロングサイド銘柄として表示された「CROX」と「AAPL」
Gapper’s Eyeに掲載されていた「AAPL」と「CROX」の3分足チャートを見てみると、両銘柄とも同じような時間のタイミングで、同じようなローソク足とハイローバンドのフォーメーションでプルバックを起こしているように見えます。
終わったチャートを見てみれば「AAPL」はただのプルバックであったことは一目瞭然ですが、陰線続きの下落の後のプルバック、両方ともレジスタンスと成りそうなハイバンドが上に控えている、というカタチで、リアルタイムで動いているザラバ中には同じように見えました。
実際私は、この最初のプルバックで「AAPL」も「CROX」と同じくボトムを打ったものだと判断してしまい、「AAPL」へロングエントリーした結果、先生よりも1pts以上も大きなロスとなってしまいました。
先生はこの、二銘柄の似たような値動きでも「CROX」はボトムを打ち反転の始まり、「AAPL」はただのプルバックで更なる下落と、それぞれ判断されたと見受けられます。
結果「CROX」はこの位置で迅速に、「AAPL」はもっと待って、両方とも見事にボトムでエントリーされております。
なぜこのような、同じような値動きをしていた両銘柄で、何処を基準に見て、ただのプルバックと、ボトムからの反転を見極められたのでしょうか。
ご指導のほど、よろしくお願いします。
結局昨日のAAPLは、誰がトレードしようが、ロスは避けられない動きでしたから、仕方ありません。
トレードではロスを出すことは当然あるわけですが、でも想定内のロスですから、何も問題ないと思います。
それまでのトータルの利益を考えると、全く問題のないレベルのロスだからです。
とはいえ、お二人が気になっている点は、何故AAPLのエントリーポイントが、お二人と違っていたかということですね。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、これはAAPL と CROX の1分足チャートを重ねたチャートです。
陽線と陰線が赤と青の組み合わせが CROX で緑と灰色のものが AAPLです。
水色のマークが、CROX のエントリーポイントですが、前のローソク足の本体の高値を超えています。
ですが、AAPLは前のローソク足の高値を抜いていません。
AAPLのエントリーポイントは、125.45を超えてからと決めていましたので、どちらにしてもエントリーをすることはありません。
上のチャートの赤い水平線が、そのターゲットプライスです。
AAPLを3分チャートで表示してあったのは、ギャップの位置関係が分かるようにということですので、CROX を1分足で見て、AAPLを3分足で見ているということではありません。
両方の銘柄とも、1分と3分足の両方で見ているということは、アドバンスセミナーでも解説したと思います。
次に日足チャートのギャップの位置がこの2銘柄では全く違います。
上のCROX は十分なギャップがありますが、下のAAPLは抵抗線の真上です。
これは1分足チャートのギャップバンドの前日のラインとの折れ曲がり具合を見れば、一目瞭然です。
つまりAAPL は抵抗線のブレのあたりに位置しているので、ロングサイドへのエントリーは十分に注意をする必要があるということが、しっかりと頭に入っているかどうかです。
こういうチャートの時は、ボトムをしっかりと確認できてから入るということです。
案の定 AAPL は上がらずに、そのあと、下のように50MAを切ってきました。これはアドバンスセミナーでやりましたね。
ピアスでは、ここがショートのポイント。なわけで買いは当然待ちです。
でエントリーポイントは下のチャートの黄色い位置です。
下の日足チャートで見ると、レンジアベレージでは、3ポイント動いています。
ですから、すでに2.15ポイント下げていますから、ここから下げても 0.85 ポイントくらいで下げ止まるだろうということで、まあこのあたりでいいかなという判断をしたわけです。
このボトムの判定方法は今までにも2度、ここで説明していますね。
ですが、この日は実はもっと下げてしまったのが、想定外だったのですけどね。
まあこれは仕方ありません。そういうこともあるということです。
トータルでは、6.6ポイントも下げてしまいましたからね。
だからといって、翌日からルールを変えてはいけません。
ルール通りやれば、このトレード方法は、たとえAAPLが入っていたとしても、1週間や1ヶ月単位でのトータルでは必ず勝てますから、気にしないことです。
ハイローバンド・ギャッププレイを徹底解説!は検証なので、本来のルールでAAPLも計算に入れていますが、私はこの時点では、AAPLはやめて、CROX へイントラデイでエントリー。
https://www.daytradenet.com/Gappers/2007/06/0611.htm
これはギャッパーズアイを見てもらうとわかりますが、1分足チャートも掲載していますので参考にしてみてください。
AAPLを見捨てた理由ですが、AAPL は株価が高い割りには、値動きの幅が少ない、つまり資金効率としては余り良くない銘柄だからです。
過去の例を見ても、6月8日は80ドル台の CROX は2.34ポイントのゲインですが、一方で120ドル台の AAPL は 0.85ポイントしかありません。
AAPLが候補に挙がった日を見ても、5月31日は 0.58ポイントのゲインで、5月29日は 0.57ポイント、5月14日は0.2ポイント と、余り食指が動かないのです。
ですから、まだ CROX をイントラで攻めた方が、獲れるゲインは大きくなるだろうと、考えたからですが、これはそういうプレイができなければダメですから、真似はしない方がいいと思います。
これがCROX がボトムをAAPLほど慎重に確認せず、早い時間にエントリーポイントだと決めた理由です。
AAPLとCROXはチャート上では一見同じように反転の動きをしているように見えたかも知れませんが、 このように、複数の理由があって、その結果として反転判定の位置が変わってしまったと言うことになります。
ハイローバンド・ギャッププレイを徹底解説!は私のトレードの解説ではないので、こういうことは書いていません。
最初はそういうことは気にしないで、ルール通りやれば、このトレード方法は、たとえAAPLが入っていたとしてもトータルでは勝てますから、気にしないことです。
こういう解説を書くと、経験の少ない方は難しそうに感じるかも知れないので、あえて書かなかったのですが、ご質問に答えると、そういうことになります。
CQG Inc.社のチャートを使用しています。
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