「assemble」というのは「集める」「組み立てる」こと。
つまりその逆のプロセスで、チェックシートへの記入の方法が間違っていないかを確認する。
この作業が、トレードの成績がイマイチ良くない方にとっては、特効薬になるかも知れない、というわけで書いてみました。
さてお立ち会い!
以前書いた日記「チェックシートの見分け方」では・・
ではそのチェックシートが、機能しているのかどうか?
ですが当然損益でわかるわけです。
完成していない時点では、チェックシートを一瞥してわかるかどうかがポイントになります。
ですからチェックシートを見れば、機能しているチェックシートかどうかは一目瞭然。
と書きましたが、どこを見ているかが問題でも以下の大事な点について触れています。
ここで大事なことは、自分がポジションを持っているエントリーした銘柄の脱出条件をチェックシートで査定評価することなのです。
暗算でやってはダメです。
3つの条件をチェックして書き込むだけなら、3銘柄でも30秒もあればできるはずです。
○×△の単純な記号で相対評価をするだけなのですから。
できない人は、2分足のワンクリックシミュレーションで、2日前にトレードした銘柄を、チェックリストで査定評価する練習をしてみてください。
やってみれば、簡単なことですから、必ずすぐにできるようになります。
執行した後で、保有している銘柄のチェックリストをつけ終わったあとの余った1分間は、何をすればいいのか?
現在切る候補銘柄と入れ替える銘柄を探せばいいわけです。
つまり、この時点では、大きな損を出す可能性のある保有銘柄を切るためのチェックシートと、次にエントリーする候補が書かれたチェックシートの2種類が存在することになります。
偶数分のローソク足が終わる15秒前に見れば、大きな損を出す可能性のある保有銘柄を切るためのチェックシートにその銘柄が書かれているはずですから、それを執行します。
15秒あれば、大体その状態ローソク足が確定するはずですから、予定通り手仕舞いすればいいわけです。
そして次にエントリーする候補銘柄の査定評価が書かれたチェックシートを見て、その銘柄へエントリーします。
ではチェックシートへ書けない人、書いていなかった人は、1分30秒の間、何をしていたでしょうか?
上下に動くエントリーしている銘柄を無意識に目で追いながら、暗算をしているのです。
ただそういうことをしている自分を自分で認識していないだけ。
習慣化して、あまりにも自然にそうしているので、気が付かないだけなのです。
無意識のうちにチャートを目で追っているのです。
どこで出ようか、とかプラスになりそうだとか、マイナスになりそうだとか、いろいろ頭の中で考えながらです。
ですが、ここで行う暗算は全く役に立たないのです。
それが証拠に、そこでのその銘柄の手仕舞いの結果はプラスにはならないはずです。
こうした悪い習慣を断ち切るためにも、チェックシートへ記入するというのは、非常に大きな効果があるのです。
これができていれば、成績は飛躍的に良くなるはずです。
こちらのトレーダーは、ジャンプアップセミナーから始まり、基礎セミナーを2010年10月に受講されました
さらに今年に入ってパーフェクトマスターセミナーを経験する課程で、このプロセスを徹底的に身につけられたのです。
こちらの方も2011年5月にパーフェクトマスターセミナーで徹底的に訓練をされました。
その結果「しかし、負けが勝ち数より多くてもトータルで勝っているのが去年迄の事を考えると夢のようで自信になります。」というレベルのトレードができるようになったのです。
チェックシートをつけているにもかかわらず、どうも成績が芳しくないという方は、チェックシートへの記入方法が間違っているのかもしれません。
トレーニングでは翌日アップした自分のトレードを記録したチャートと、チェックシートを見比べて、自分の問題点を探す作業を行います。
ですが、記入されたチェックシートを見て、大体どこで脱出したのかがわかるように記入されているかどうか。
それがわからないようなチェックシートでは、本来のチェックシートを使う効果がないわけで、それでは勝てなくて当然なのです。
下はセミナーで3銘柄同時ホールドのワンクリックシミュレーションを実演したときのチェックシートの残骸をスキャンしたもの。
5月20日のナスダックマーケットでのオープニング3銘柄です。
上のチェックシートを見ると AKAM の5本目のアタマで脱出していることがわかります。
2本目つまりエントリーしたローソク足はGMCRが損益・ヒゲとも×がついています。
つまりこの銘柄は次のアタマで脱出の予定だということになります。
では何故次のアタマで出なかったのか?
それはURBNがエントリー方向へ動いているため、利益が出てきているからです。
つまり500株銘柄のGMCRは、2本目の時点の陽線のロス幅は、100ドルにも満たないのです。
同時にエントリーしている1000株銘柄であるURBNの利益があるため、トータルではマイナスになっていません。
そのため、まだカットロスのために脱出をしなくても大丈夫、という判断をしたわけです。
下のチェックシートを見ると、GMCRは、ローソク足の2本目と3本目が最も危なかったということがわかります。
一方でURBNはほとんど問題なかったということがチェックシートから読み取ることができます。
記入しながらのワンクリックシミュレーションで、しかも説明をしながらですから、字は躍っていますけどね。(笑)
そして12/4と書いてある、ローソク足の4本目、つまり12分の時点で3銘柄を比較してみてください。
AKAMだけに×がついています。
このチェックシートを見ると、この時点で3銘柄を比較した場合、次にどの銘柄を切ればいいのかが、一目瞭然です。
記入したマークが判定の際に迷うような紛らわしいものだと、判定に迷いが生まることになります。
それではチェックシートをつけている意味がなくなってしまいます。
そのため、わかりやすい記入ができるように、ワンクリックシミュレーションで、「記入の練習」をする必要があるのです。
検証の際には、正しい判定のタイミングで逆算して、チックシートのどの位置で脱出のマークが認識できるのかを特定してください。
つまり正解から逆アッセンブルすることで、本来あるべきチェクシートの記入マークがどういうものかを知ることができるというわけです。
チェックシートが複雑な人は、できるだけシンプルなものにすることです。
パフォーマンスを上げたければ、一目瞭然でわかる「記号のみ」で構成されたチェックシートにすることです。
文字で細かい脚注などの書き込みがあると、それを読むことで、迷いが生じることになりかねません。
できるだけ単純な記号だけで構成されたチェックシートにすることが大事です。
単純な印の比較で判定し、勝てるようになること。
複雑な記入で判別しにくいシートを見ながら勝てるようになれるわけはないのです。
チェックシートにない判定要素を加えて、判定しようとすると、複雑な暗算を始めなければならなくなります。
トレード中の暗算は、思考のためエネルギーを浪費し、疲れてしまうことになります。
このトレーディング手法は、1時間で終わるように設計されています。
1時間持たずに疲れてしまうのは、どこかに無駄なチカラが入っているからです。
動いているチャートを見続ける必要は全くないのです。
それは無駄にアタマを疲れさせているだけなのだ!ということを肝に銘じてください。
しかも肝心のやるべき事ができなくなる、という弊害が生まれるため、百害あって一利なし。
週末のワンクリックシミュレーションこそが、あなたのトレードを飛躍的に向上させるのです。
絶好のチャンスをものにできるかどうかは、あなたの努力次第なのです。
と書いても、実際にやる人は、10人に1人いるかどうか・・
これが現実なのですけどね。^^;