昨夜のネットエイドで、トレード数を減らすためにはどうすればいいのか?という質問があった。
答えは簡単。
トレンドに沿って動いている銘柄を保有できれば、当然トレード数は減るわけだ。
だがそれができないという。
なぜだろうか?
たとえば3銘柄にエントリーしている場合、最もマイナスになりそうな銘柄を判定できるかどうかだ。
エントリーしてからの現時点での損益は、TABビューを見れば数字で確認できるから、それの相対比較をチェックシートへ記入する。
あとはヒゲの有無と長さ。
これは自分のエントリーした方向に伸びたひげに注意するという意味だ。
慣れてくれば反対サイドのヒゲもチェックできるだろうが、まずはアゲインストのヒゲの優劣をチェックリストに記入する。
そして最後は同色本数。
多いほど、次で止まる可能性が高くなるわけだが、これはトレンドラインとのバランスで決めなければならない。
これも保有している銘柄に優劣をつけてチェックシートへ記入する。
トレンドラインに沿って動いていれば、ある程度のゲインはあるはずだから、慌てて手仕舞いする必要はないわけだ。
そのため2ユニット以後はトレンドラインのチェックも加えるといいだろう。
これだけの要素をトータルで比較するには、チェックシートへ記入した一覧表を見なければできないはず。
もちろん慣れれば、チェックシートへ記入しなくてもできるが、それはチェックシートへの記入ができてからの話だ。
チェックシートなしでトレードをするには、暗算という記憶にすべてのデータを預けながら、相対的に判断する作業ができなければならない。
そのためには、常に3銘柄のチャートのローソク足を、超高速で循環監視しながら、見続けなければならない。
そうすると、どうしても動いているローソク足へ目が釘付けになるわけだ。
だがアタマのCPUは動いている3銘柄のローソク足の動きを秒単位で判定するためにフル稼働させることになる。
当然のことながら、本来やらなければならない上記条件の比較作業が割り込む余地などないわけだ。
アタマのCPUがフル回転の状態では、集中力を長時間継続させることはできないのだ。
そのため、負荷を減らしラクになりたいがため、ローソク足のアゲインストな一時の動きに反応しやすくなり、手仕舞いすることになる。
その状態でトレンドラインを見るなどということは、頭の中には全く浮かばないわけで、当然ホールドができない、ということになるわけだ。
現在動いているローソク足より前のローソク足で、これらの条件を比較し、チェックシートへ記入しておけば、偶数分が始まる15秒前にチェックシートをチラっと見るだけでどれを手仕舞うかはわかるはず。
チェックシート上であらかじめ決められた手仕舞いするべき銘柄は、たとえば「買いの場合にギャップアップ」したとしても、予定通り手仕舞うこと。
入れ替える銘柄スイッチするという作業もあるわけだからね。
予定を変えてしまうと、この銘柄の入れ替えもまたやり直さなければならないのだ。
たとえば下の銘柄では、水平線がエントリーの位置。
上ヒゲトレンドラインが下げている。
同色本数も下のチャートの前日のローソク足の長さから比較すると、限界に近いことがわかるだろう。
またローソク足3本分で200ドルと、長さの割にはゲインが少ないため、別の銘柄の方が有利だということもいえるだろう。
チェックシートでは、次の始まった位置で手仕舞いした方がいいという総合的な判断になるわけだ。
さて次のローソク足はギャップアップしたが、予定通り手仕舞いだ。
ギャップアップしたからといって、ホールドするとどうなるだろうか?
ギャップアップはしたが、陰線で下げてしまい、次にギャップダウンした陰線のアタマでカットロスとなるわけだ。
さらに、悪いことに、ここで入れ替える予定の銘柄の入れ替えができないことになる。
より値幅が大きくなる可能性のある銘柄へのスイッチが予定通りできなくなり、さらに新たに入れ替えのための銘柄を探さなければならない。
おまけに、ギャップアップしたらホールドという予期しないシナリオで、慌てることになるわけだ。
このように保有している銘柄同士の相対的な比較は、一目瞭然のチェックシートがあれば、それを一瞬見るだけで済むのだ。
そのためにはワンクリックシミュレーションで、3つのローソク足を見ながら、次の足でどれを手仕舞いするのかがわかるチェックシートへ記入する練習をしておくこと。
いきなり実際の動いているマーケットで記入するのは無理というもの。
結果がわかっているわけだから、逆算すれば一目瞭然でわかるチェックシートの作り方はわかるはず。