オールグリーンにする訓練は3週間が経過。
さてこの3週間にあたる15日のうち、何日オールグリーンにすることができただろうか?
最初の一週間は予備練習として、10日間はオールグリーンになっているはず。
損益の数字は全く気にしなくてよいという条件付きなのだからね。
できなかった理由は、人それぞれだろうが、中途半端に、数字を良くしよう、と考えながら、ずるずると続けていた人は多いはず。
トレーニングという「訓練」の成果を出した体験がないと、訓練方法そのものが原因で、トレードの結果が思うようにならなくなるのだ。
これはトレードの技術や、チャートを読むチカラとは関係ない部分なのだが、意外にこのドツボへ填る人が多い。
15トレードなら30回のエントリーチャンスがあるわけだが、仮に1エントリーにつき、20ドルの不利なスリッページを喰らえば、それだけで600ドル負けてしまうのだ。
この積み重ねの影響は、手数料が高いとか安いだのといった次元を越えた、非常に大きな問題なのだ。
オールグリーンのスキルによって、これがなくなるというアドバンテージを、過小評価してはならない。
そもそもが、損益を考えずに、ローソク足の始まった位置で執行の練習をするという、単純なことさえできないのだ。
それなのに、複数銘柄を比較しながら利益を最大限にできるような決定が、はたしてできるものなのだろうか?
マーケットが、たまたま良かったという、「運」に恵まれれば、数字が良くなることはあるだろう。
だがそうしたギャンブルというのは、トータル20日間を集計すれば、「まぐれ」の頻度でした成功していないことが、そろそろわかってもいいのではないだろうか。
だが何故、そうした方法を続けるのか?
それは、頭の中の思考回路が、すでに習慣化、パターン化されて、固まってしまっているからだ。
だからこそ、そうした勝てない習慣化された思考パターンを捨て去り、頭の中を一度白紙に戻さなければならないのだ。
オールグリーンにする訓練というのは、トレード中に、勝とうという意識を捨て去る訓練でもあるのだ。
これができるようになれば、トレード中のストレスは激減することになる。
なぜなら「勝とう」という具体性のない感情は、チェッ項ク目を比較し、スムースに決断する作業を邪魔するため、大きなストレスとなるからだ。
トレーダーであれば、数字がプラスになるように、無意識のうちに意識しているもの。
だからこそ、それ以上の意識は、邪魔以外の何者でもないということを、よく理解しなければならない。
つまり、オールグリーンのための訓練というのは、自らの意識をコントロールする訓練でもあるのだ。
1分30秒ほどの待ち時間の間は、あまりにも暇で、やることがなくて困ってしまう。
オールグリーンにする訓練では、本来こういう状態であるはずなのだ。
さてあなたは、1分30秒ほどの待ち時間の間、どういう心理状態でいるだろうか?