チェックシートへ記入してから執行すると、書いている間に株価が上がってしまうので不利ではないか?と感じる方は少なくないようです。
ですがそれは間違った捉え方です。
実際にやってみるとわかりますが、チェックシートへチェックを入れるには5秒もかかりません。
そしてエントリーした後は次のローソク足が出るまで2分間は、基本的にやることがないわけです。
その間に、ストップを引いたり、値段を書き込んだりするわけですが、それでも次のローソク足の始まる位置が表示されるまでは、かなりの時間があるのです。
そのため、チェックシートへチェックを入れことによって、心理的に余裕を持てるようになり、それがストレスのないトレードへと繋がってゆくのです。
昨日の「チェックシート・トレーニング・プログラム」のコラムに対して次のようなコメントをいただきました。
いつも楽しく読ませていただいております。
「株」を購入し、過去の記事を読み、いくつかのプログラムを購入しながら日々シュミレーションをこなしております。
チェックシートに関してひとつ質問させていただきます。
私も漏れなくチェックシートに記入できないトレーダーの一人なのですが理由のひとつに、銘柄を書いて始値でエントリーにチェックを入れる間に、株価が上がってしまうという焦りが特にオープン時にあります。
ですから、ササッと書くかエントリーした後で記入するという後づけになってしまいます。
再三にわたって記入後にエントリーとおっしゃっておりますが、それは記入後に多少株価が上がってしまうのはしょうがないということなのでしょうか。
それかそうなった場合は見送るという事なのでしょうか。
初心者レベルの質問で恐縮です。
いずれセミナーに参加させていただきます。
よろしくお願い致します。
銘柄を書いて始値を確認後チェックを入れる間に、必ずしも株価が上がってしまうとは限りません。
プルバックで下がり、そのローソク足のより有利な値段でエントリーできるチャンスに遭遇する確率も決して少なくはないのです。
下がった位置で入れば、有利に展開できるのですからね。
ですから指示があれば見送らず、エントリーしてください。
下がってしまえば、ルール通り手仕舞いすればいいのですから。
銘柄を書いて始値を確認後チェックを入れる間に、株価が上がってしまったとしても、負けると決まったわけではありません。
チェックを記入してエントリーすれば、条件を確認できたという安心感を伴う平常な精神状態で、その銘柄を監視できるわけです。
そのため、チェックを記入せず慌てて入るよりも、利益を出す位置で手仕舞いできる確率は遙かに高くなるのです。
さらにチェックシートをつけることで、トレードの後で、何を基準にエントリーを決めたかのデータを残すことができます。
トレードが終わった後で、決定した条件が正しかったかどうかを判定できるデータがあるのとないのとでは、翌日の対策を考えるうえでは雲泥の差ができるのです。
何のためにチェックシートをつけてから、ボタンを押すのかを、よく理解するが大事なのではないでしょうか。