エントリー後、すぐに手じまってしまうため、利益が伸びないという方は意外と多いようですが、いくつかの解決方法があります。
最も多い原因はトレンドラインが見えていないケースなのですが・・
ではなぜトレンドラインとしての移動平均線が目に入らないのでしょうか?
その答えはポジションブラインド。
つまりエントリーすると、人格が変わったかのように、普通の精神状態とは遙かにかけ離れた状態になるためです。
つまり楽器演奏とよく似て、本番になると上がってしまい実力を出せない、というのと同じような状態になるからです。
これを解消するには、場慣れというか、絶対に間違えないで演奏できる、という自信ができるレベルまで、ひたすら練習を繰り返すしかないのです。
間違えるかもしれない、という不安感から、体に余分な力が入り、精神状態が不安手になるため集中力がなくなり、間違えたりするわけです。
トレードも同じことで、欲と恐怖心から、同じ状態に陥ります。
後から見れば、どうしてここでクリックしてしまったのだろうか?というようなことになるわけです。
チェックシートをつけてトレードすることで、精神状態が不安定になって集中力がなくなったときにどうすればいいのかが書かれた、いわゆる手順書を見ながらトレードをするような効果があるのです。
焦ったり慌てた精神状態になると、チェックシートへ記入する余裕がなかったり、時にはチェックシートに記入しなければならないことさえ忘れ、ひたすらマウスで執行ボタンをクリックすることになり、、そうなると正しい判断ができなくなり、結局ロスを出すことになるのです。
言い換えれば、チェックシートへ記入してからボタンを押すことで、安定した精神状態だということを自ら納得し、慌てることがなくなるというわけです。
オンラインマニュアルとしてPDFファイルで販売している、実トレードの記録があるのですが、今日はこの中のトレードの例をサンプルにして、ホールドのための考え方の一例を解説しておきましょう。
下はこのときにトレードして最後に手仕舞いした銘柄DLTRの3分チャートです。
1時間20分以上ホールドして、851ドルの利益となりました。
チャートを読める方なら、なぜ下のような位置で脱出しなかったのか?という疑問をお持ちになるはずです。
その理由は、この銘柄は最後に手仕舞いをした銘柄なので、できるだけ利益を伸ばしたかったからです。
一時は 3535ドル負けていた状態から、利益を積み重ね、もしこの銘柄でブレイクイーブンになっても、-77ドルで終わることができる状態にまで勝ち上がってきたのです。
このときのストップの位置は、トータルでブレイクイーブンになる、プラス77ドルの位置に置いていたというわけです。
41.94ドルにある上の赤い水平線の位置がフィボナッチの61.8%のガイドラインで、ここを突破できずに下げてきたのが上の黄色いマークの位置。
ですがここで慌てて手仕舞いするのではなく、さらにゲインを伸ばす可能性を考えたのです。
41.94ドルにある上の赤い水平線をブレイクアウトすると、レンジアベレージまで伸びる可能性が高くなります。
この黄色いマークの後、株価は下げ止まり、38.2%の41.40ドルで反転し始めました。
そして上にある赤い61.8%のガイドラインを再びテストし始めたわけです。
ここをブレイクアウトすると、レンジアベレージまで伸びるかもしれないのです。
ですが結局は突破できず、長い上ヒゲをつけた短い陽線の後で陰線に呑み込まれたため、脱出したというわけです。
ここでダブルトップが形成されてしまったので、脈はなくなったと判断したのです。
レンジアベレージまでのゲインを狙って48分間待ち、結局は突破できなかったというわけです。
ですが大事なことは、常に最大のゲインを考え、冷静に判断し、それを実行できるかどうかなのです。
このPDF教材は、わざとロスを出し、3535ドル負けていた状態から勝てるかどうかを、実トレードでチャレンジした記録ですが、このようにフィボナッチのガイドラインをどのように利用すればいいのかのヒントが多く掲載されています。
トレードで大事なことは、絶対に勝つのだという強い信念と、常に冷静な精神状態での読みと、それを実行するための忍耐力です。
この条件を備えれば、まず負けることはなくなるのです。