2010年04月11日 日曜日

奥義

私のサイトでは時々、他では見ることができない情報を公開しています。

自分の仕事のノウハウのお裾分けなのですが、まあ別に秘密にするほどのことではないので書くわけですが、だからといって、誰でもができるわけではありません。

チャレンジするには、情熱、努力、継続する根気が、問われることになるわけですが、一定の範囲を決めておけば、趣味と実益を兼ねた楽しい趣味と実益を兼ねた習い事の範疇に収まるわけですしね。

週末でもあり、年度替わりでもあるのでちょっと書いてみようかというわけで、こちらへ書いたのですが、シンプルにわかりやすく書くのはなかなか難しいことがよくわかりました。勉強になるなあ・・(笑)

こいうのって、持って回るだけで、肝心のことは書いていないものばかりと相場は決まっているため、ここまで明確に具体的に書いたものはまず無いはずです。

実際にやってない人は書けないから、まあそうなってしまうのですけどね。(笑)

皆さん良い週末を!

と mixi で書いたところ、次のようなコメントをいただきましたが、素晴らしいツッコミをありがとうございます。

 

たしかに書かれていることだけをすればいいから一見たやすいようにみえますが、一番難しいのは、自分をコントロールすることだというところで長い間足踏みしていました(笑)

ほんと手法はシンプルですが、自分自身が思いの外複雑にできていました(笑)

 

こういうコミュニケーションに出会えたとき mixi やってて良かったな、と思います。

こういうことが書ける人は、実際の経験をお持ちの方だけだということもわかるのですが、何故なら短いコメントの中に、「明確で具体的なそこでの結論」が書かれているからなのですけどね。

自分をコントロールする。

書くだけなら簡単なのですが、実際にやってみるには余りにも抽象過ぎる言葉だけに、難しいのです。

私はこのトレーニングを仕事を通じて一年以上続けてきました。

壮大なる人体実験といってもいいでしょう。(笑)

結論から書くと、抽象的な目的を達成させるためには、具体的な目標設定と、その効果の判定と対策、これを日々繰り返せばいいわけです。

そのノウハウは、こちらのスレッドへまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。

 

幸いにもトレードというのは純粋に数字として結果が出る仕事です。

単独銘柄での結果、複数銘柄での結果、一時間を通してのトータルの結果というように、複数の視点から、客観的に結果を知ることができます。

株式のトレードはFXと違って、対象となるトレードが「単独の銘柄」ではなく複数を選択できる点が、大きな武器となります。

アマチュアトレーダーが魅力に感じる「手数料が無料」などという、利益を出す事とは本質的に関係のない部分で、何を対象としてトレードするのかを決めているわけではありません。

FXはその銘柄(ドル円ならドルと円との相対的な値動き)で、すべてが左右されるのですが、株式の場合は複数銘柄を保有することで、マーケットによって発生するブレやノイズを吸収させることができるのです。

しかもその結果は自分の判断で実行した結果ですから、「人のせい」にすることができないのです。

常日頃から、都合の悪いことは人のせいにして、生きている我々にとっては、これは非常に厳しいことなのです。(笑)

当然のことですが最初は、受け入れがたい結果(笑)が目の前に突きつけられることになります。

ですがその結果には、何らかの原因があるはずなのです。

 

チームでのトレーニングは、この原因をトレーダー自身だけでの判断だけではなく、コマンダーというより客観的にトレードを眺めることのできるパートナーと共に行います。

これがチームでのトレーディングの最も魅力的な部分です。

もちろん、銘柄の選択をコマンダーが担当し、トレーダー(売買の執行をするためエグゼキューショナーと呼びますが)としての役割とを分担する視点も含まれてはいます。

ですが、チームでのトレーニングでは、原因と対策を一つだけの視点ではなく、複数の視点で行うというのが、トレーニングで最も重要な部分なのです。

>ほんと手法はシンプルですが、自分自身が思いの外複雑にできていました(笑)

と書かれていますが、これは複雑で明確でないルールを自ら設定していることが原因なのです。

ですから単純なルールで、トレード中に見るべきポイントも具体的に決めて、まずは単独の単純な条件で1時間で行うトレードすべてで、実行できるかどうかを訓練する必要があるのです。

 

たとえばクルマで言えば、右折しようとするとき次のような操作を無意識にしているはずなのです。

まず後ろにいるクルマの状態がどうなっているかをチェックする。
と同時に曲がりたい方向へウィンカーを出す。
適切な速度へ調節をする。
ハンドルを適切な量だけ切る。
曲がるまで、正面から他車が来ないタイミングで、アクセルを踏む。

つまりこれらの5つのポイントを、少しずつ時間をずらしながら確認し、実行しているのです。

これらを「無意識であるかのようにできるレベル」まで訓練をして積み重ねた結果、右折ができるのです。

そのため自動車学校で、少なくとも何ヶ月も敷地内で実地で運転の訓練をして、路上教習、高速道路帖での教習と行うわけですが、このレベルではノロノロ運転になってしまうことは、皆さんも体験済みでしょう。

このように訓練を受けずに、路上での他車と混じって走れば、それがいかに危険なことかはよくわかるのですが、トレードに関していえば、こうした訓練なしの無免許でも、走らせることができるのと同じ事が起こっているのです。

 

デイトレードのスカルピングというのは、スピードでいえばアウトバーンを走るようなものです。

十分な走行の練習なしで走ればどうなるかは推して知るべし。

トレードでも、曲がろうとしたら、無意識のうちにウィンカーに手が出る、というレベルまで訓練をする必要があるのです。

ですが多くのトレーダーは、後ろの車の状態を見ていると、ウィンカーを出し忘れたり、速すぎる速度で曲がろうとしたり、などということを平気でやるわけで、当然事故が起こります。

その事故の程度というのは、損失という数字で示されることになります。

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