今のトレーニングというチームプレイは、毎日を予想していた以上に、楽しくそして充実したものにしてくれる。何故だろう?
それは責任がすべて自分にあり、その徹底ぶりというのは、他の仕事では類を見ないものだからだ。
コマンダー然り。
エグゼキューショナーまたしかり。
コマンダーは銘柄を探してタイミングを指令し、エグゼキューショナーは売買を執行するという共同作業を、刻々と移りゆくマーケット相手に行うわけだから、お互いがどうのと言っている暇などないわけだ。
さらに100%がない世界のため、文句をいう余地などないという事情もあるわけだが、お互いがなによりもその難しさをよく認識しているからではないだろうか。
一人でトレーディングを続ける難しさと困難さは、実トレードの経験が長ければ長いほど、身に染みているはず。
だからこそ、それぞれの立場のスキルがどの程度必要なのかは、人に言われなくても痛いほどわかるわけで、それが最も重要となる相互の信頼を強固なものにしてくれる。
そのためトレードという「一時間にわたる死闘」(笑)が終わった後、温泉へ浸かりながら漏らす溜息に偽りはない。
こうして日々形成されるチームワークや信頼関係は、どの仕事にもない「類」のものとなり、その密度と充実感が毎日を楽しくそして生き甲斐のあるものへと、変化させるのだろう。
それぞれの仕事ぶりが、お互いの利益に直結する、こうした個人トレーダーのチームワークによるトレーディングというのは、実際にやってみなければわからないことだらけ。
というわけで、日記ネタにもなることでもあるので、普通の仕事の方にもわかりやすいカタチで、今何をやりながらそれをどう感じているのかを日々綴ってゆこうと思う。
3月からは米国は夏時間となったため、日本からだと一時間早くマーケットが始まり、夜10時半から。
当然終了時間も早くなるため、カラダも相対的に楽になる。
さらにトレーニングが終わると、そばの温泉でリラックスしてから就寝するのが日課となっている。
トレードルームから至近距離に温泉があるというのは、まさに神戸ならでは。
その甲斐あってか、ハードなことをしている割に、体調が良くなってきているようで、いい意味でちょっと予想外の展開。
さてマーケットだが昨夜のオープニングは苦戦モード。
だが途中からマーケットは爆上げ。
という展開のため、予定通り一時間で終了。
だが仕事はこれで終わるわけではない。
自分の仕事ぶりを検証して自分のスキルを上げてゆくという、トレードとはまた違う意味での難しい作業が残っている。
特にエグゼキューショナーにとっては、ここからが最も重要なプロセスだといっても過言ではないだろう。
マーケットの最中の無我夢中状態ではなく、冷静になった精神状態で、自分の仕事ぶりを見つめ直し、それを評価しながら問題点を見つけなければならない。
何故ならこのプロセスを省略した進歩や成績の向上というのは、あり得ないことだからだ。
まずその指針になるのは何と言っても最終損益額。
執行したソフトには、売買の時間と値段が克明に記録されている。
これをもとにチャート上へ自分の判断の軌跡を、視覚的にわかるようなカタチで記録として残す必要があるのだ。
このプロセスで大事なのは、第三者が見ても一目瞭然でわかるものに仕上げるという点だろう。
ここを疎かにしているトレーダーは意外に多い。
というよりもほとんどのケースでは、自分にさえわかればいい、というレベルにとどまっている。
勝っているトレーダーなら、他人が見てもわかりやすく、見やすい記録を残せるはず。
何故なら、こうして作成されたチャート上の記録というのは、その人が見ている頭の中を映し出しているからだ。
どんなトレードをして、それがどうなったのかがわかりにくいチャートは、そのトレーダーの頭の中でも、そのトレードがどういうものだったのかが、よくわかっていないことが多いのだ。
受講者用掲示板へ、毎日の記録を残せ!とセミナーで口うるさく言うのは、こうした理由からだ。
実際に長年に渡って受講者用掲示板を見続けていると、長期間にわたってこうした軌跡を継続して残している人は、おしなべて成績がいい。
というわけで、勝ちたい人はココで手を抜いてはいけません、というオチで今日の日記を締めたいと思います。^^