エグゼキューショナーのトレーニングで、最初最も戸惑うのが、複数銘柄保有についてだろう。
どちらへ動くのかがわかにくいときや、その日の最初のトレードで、勝つ確率を上げたいとき、そして指数が明らかにその方向へ動き始めたときなどに複数銘柄を保有をする。
これが勝率を上げるためには、劇的に効果がある方法なのだ。
資金を有効に使い、ユニットごとに勝つチャンスを増やすため、マスターしておくべき技術だといえるだろう。
わかりやすく言えば、トレードは美人コンテストのようなもの。
ただ「美人は必ず性格がいい」という前提で行うのが、トレードの世界。
美人だと思って声を掛けても自分の期待する方向へ動いてくれないものは、動いてくれるまで粘ることになる。
だが粘りすぎるとダメで、これ以上は時間とお金の浪費だと思ったら、さっさとお金を払ってバイバイするわけだ。
だがその方向へ動いてくれれば、あなたは大きな栄誉を手に入れることができる。
だから多くの栄誉を手に入れたいのなら、できるだけ多くの美人に、手を出しておくことだ。
現在ネットエイドでトップクラスの成績を収められている方が、現在朝の東京マーケットでトレーニングのため東京から来られ、神戸に滞在されている。
米株と日本株でトレーニングをされているのだが、米株のスピードに慣れてきたため、彼はここ数日の東京マーケットでも実トレードでチャレンジ!
毎日30から50ティックを獲得されている。
たとえば、6日の東京マーケットでのオープニングでのガイドは5銘柄同時ホールド。
そんなことは不可能だと思われるだろうか?
2009-03-06 09:03:29 はっち このあたりはたくさん入ったもの勝ち
2009-03-06 09:04:30 はっち 今日は複数で頑張れば獲れるはず
2009-03-06 09:04:35 はっち ウロウロしない方がいい
+50ティック!
こちらのチャートをご覧いただければわかるように、-0.236ライン上でエントリーすれば、非常に高い確率で勝つことができるため、複数銘柄のホールドは利益を伸ばすために最も重要なスキルだということがおわかりになるはず。
以下は米国マーケットでのトレーニングで私がどういう指示を出したかの記録だ。
3月5日
1時間以上のホールドは2回。GOOG・CELG。
トレーニングを積むことで、一人だけのトレードでも、2銘柄はラクにホールドできるようになる。
そのための最も効果的なトレーニングというのは、勝ち体験を通じてカラダに覚え込ませることだ。
下記は現在もトレーニング中の神戸在住のトレーダーの日記だが、文字から伝わってくるリアリティーと説得力は、複数銘柄を保有しながらのトレード体験が、いかに衝撃的だったのかを物語っている。
ホールドトレードの上手下手を左右する要素はいくつかある。
その中でもホールドはゲインを伸ばすために必ず習得しておきたいテクニックといえるだろう。しかし、ホールドが上手な人は数少ない。仕掛けた位置から逆行したときはホールドし続けるのに、どういうわけか、順行しているときにはすぐに手仕舞いをしてしまい、満足できる利益を上げることができないで居る人は沢山居る。私もその一人であったのだけど、突如利益を伸ばすホールドができるようになった。その理由等について書いてみようと思う。
ホールドをするためにはまずどこまで狙うのかを明確にする必要がある。トレーニング前は自分のルールでトレードをしていたので自分なりのホールドはできていた。しかし、トレーニングに入り、先生が考えるトレードでホールドをするのは自分には全くできなかった。理由は、どこまで狙うのかが明確ではなかったからだ。来る日も来る日もトレーニングをするが、指示通りに入るもののすぐに手仕舞いをするトレードを繰り返していた。
流石にこれではまずいと先生は思ったのか、見ているチャートを私に見せてくれたのだ。それを見た私は『え?・・・それで良いの?』という気持ちになった。なぜかと言うと、過去に私が見ていた事のあるチャートと酷似していて、先生も自分と同じ目線でチャートを見ていると知ったからだ。この目線というのが1360システムなわけですが、何故私が過去に自分の目線を信じきれなかったのかと言うと、本当にこれで良いのか?という気持ちがあったからだった。
しかし、自分だけではなく先生も同じチャートを見ているとなればその信頼性は磐石であると私は確信したのだ。この出来事を境にトレーニングを受けている私のトレードが変わった。それまでは2銘柄ホールドすらできなかったのに今なら4銘柄ホールドはできる。もしかしたら5銘柄でもできるかもしれない。今はシミュレーションだからできるけど、実戦に移った場合は現在の私の資金の都合上4銘柄も5銘柄もホールドはできない(苦笑)。まぁ、増えればできる。
ホールドできるのなら次に気になるのは脱出ポイントになるだろう。どこで出るのかというと、MAを割ったら・・・というのが私なりの答え。先生とはもしかしたら異なるかもしれない。それで、どのMAなの?というとそれは自分で調整をしてください。としか言いようがない。ホールド及び手仕舞いは執行人に全てが委ねらるのでその判断は自分でやるべきだろう。しかし、時としてコマンダーが手仕舞いを指示する事もある。そういう場合は先物の反転など緊急を要する時なので手仕舞いをする。
複数銘柄のホールドについても言及すると、私は今まで複数銘柄ホールドは怖いと思っていたのだが、トレーニングで複数ホールドをするにつれ、単発でホールドのほうが怖くなってきた。なぜ単発が怖いのかと言うと、その銘柄が逆に動いた場合カットロスをせざるを得ないからだ。しかし、複数で入っていた場合だと1つの銘柄が逆行しても他の銘柄がそれを補ってくれるのだ。つまり、カットロスをせずに順行するまで粘る事ができる。
こう書くと『他の銘柄も全部逆行したら終わるじゃねーかよ』という屁理屈をいう人が必ず出てくる。私もそう思っていたから複数銘柄をホールドするなんて無理と思っていたのだが、その発想そのものが実は間違っている。そもそも、入った方向へ動く可能性が高い銘柄を選択して入っているわけだから単発で入るよりも複数で仕掛けていったほうが良いに決まっている。トレードは利益を狙う行為を繰り返しているはずであり、損失を狙う行為ではないはずである。
仮に、勝算があるときに仕掛け続けその勝率が70%だとすると、1回のトレードで負ける可能性は30%だ。2銘柄同時に入って2銘柄ともやられる可能性は9%で、3銘柄入って全部やられる可能性は2.7%になる。こういう数字を見てもなお『他の銘柄も全部逆行したら・・・』などと言うのはナンセンスとしか言いようがない。そして、複数で入ったからといって、すぐに動くわけではなく、しばらくの間は揉み合うことが確かにある。この動きがトレーダーの精神力を揺さぶるわけだが、この揺さぶりを乗り越えるには勝算のあるチャートパターンであるという事を信じるしか方法はない。
ホールドをするのに大切なのは勝算のあるチャートパターンに入り、それを信じぬく事である。以前に書いた日記で執行人に求められる事は信じる事であると書いたけど、ホールドすることでも大切なものは信じる事であり、たどり着く場所はどれも一緒なのである。つまり、トレードはとにかく信じる事のできる人間にしかできない仕事なのだ。信じる事のできない人がどうしてトレードで良い結果を出す事ができるのだろうか。
最後に、ホールドがなぜ下手なのか?という疑問について私なりの答えを書いてみたい。ホールドが下手なのは信じる事ができないから。何を信じる事ができないのかと言うと、自分自身である。自分自身を信じられないから他のものも信じられない。そして何もかも疑わしく見えてしまうのだ。信じる事で得られるものを私は既に見ているので、信じるという感情をホールドし続け時間を過ごすだけで良い。全ては時間が導いてくれる。