赤肉は健康に悪くない

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「赤肉は健康に悪くない」 見解覆す新ガイドライン

 

【10月1日 AFP】がんや心臓疾患を予防するには赤肉の摂取を減らす、というのが標準的な医学的助言だ。

しかし過去の数十の論文を精査したところ、赤肉摂取による潜在的なリスクは低く、また証拠は不確かだとする結論が出された。

 

米国内科学会(American College of Physicians)が編集する「内科年報(Annals of Internal Medicine)」に9月30日掲載された新ガイドラインによると、7か国の研究者からなる委員会は、成人の赤肉の消費について加工肉、未加工肉ともに「現状を維持すべき」だと提言した。

今回の再調査では、赤肉の摂取を1週間に3食分減らせば、がんによる死者数が1000人につき7人減るとの結論が導かれる数十の研究を分析した。

 

再調査に加わった研究者らによると、いずれもそうした減少はわずかで、統計には低い確度しか見いだせなかったという。

また加工肉と循環器疾患や糖尿病を関連付けた研究のエビデンスの質は「極めて低かった」と付け加えた。

  

このガイドラインをまとめた栄養学者や医療専門家らによる独立団体「NutriRECS」の代表で、カナダ・ダルハウジー大学(Dalhousie University)のブラッドリー・ジョンストン(Bradley Johnston)准教授(疫学)はAFPの取材に対し、赤肉の摂取制限による「がん、心疾患、糖尿病におけるリスク減少は非常に少なく、一方で証拠は不確か」だったとし、「つまり(リスクは)減少するかもしれないし、しないかもしれない」と述べた。

過去数十年にわたって多くの国の主要な医療団体は、赤肉と加工肉の摂取量を減らすことを食事に関する勧告の要としてきた。

 

世界保健機関(WHO)の「国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer)」は、加工肉には「発がん性がある」としており、また赤肉についても「おそらく発がん性がある」としている。

また今回の発表を受けて、世界がん研究基金(World Cancer Research Fund)が今後も助言は変えないと発表するなど、他の専門家らが反発している。

 

英オープン大学(Open University)のケビン・マッコンウェイ(Kevin McConway)名誉教授(応用統計学)は、科学的証拠が明確な答えを提供することはほとんどないと指摘する。

同氏は「残念ながら、これらが示そうとしているのは、あれほどの年月を費やし何百万人もの被験者を調べても、われわれは依然、多くを知らないということだ」と語った。(c)AFP/Ivan Couronne

   

 

肉論争が勃発! 肉食は健康に良い?悪い?

 

発端は、今年1月下旬に発売された1冊の本だ。その名も、『長生きしたけりゃ肉は食べるな』。

食事で体を健康にする「食養」を唱える若杉友子氏(76)が書いた。日本人の腸は長く、肉などの動物性たんぱく質は腸内環境を悪化させ、毒素が多く発生する。それが血液を汚し、全身をめぐることによって、がんだけでなく、さまざまな病気を引き起こす...などというものだ。

この若杉説に真っ向から対立するのが、くしくも同じ月に発売された、人間総合科学大学教授で医学博士の柴田博氏(75)が上梓した『肉を食べる人は長生きする』である。

柴田氏は30年以上にわたり高齢者の栄養と寿命を調査。

その結果、「肉をしっかり食べなければ早死にする」との結論に至った。

 

 

「肉を食べる=体に悪い」論のデタラメさ...高齢者、肉食増加で健康寿命が伸長

  

一般的には、体には魚介類が良く、肉類はダメという健康パラダイムが定着してしまっているように思う。

医師や管理栄養士などの医療関係者の多くは、なぜか「肉類を食べると生活習慣病のリスクが高くなるので避けたほうがいい」とステレオタイプでアドバイスする。

以前、筆者は循環器疾患予防が専門の医療関係者に対して「肉を食べることがどうして循環器疾患のリスクを高めるのでしょう?」と質問したことがあるが、納得のいく答えは返ってこなかった。

 

情報源をたどってみると、理屈はこうだ。「肉類を多く食べる欧米諸国では脂肪も同時に多く摂ってしまうため、循環器疾患が多発傾向にある。

日本でもこの現状に鑑み肉食を抑制すべきである」。筆者には稚拙な推測に基づいた思い込みとしか考えられない。

  

さて、本当のところはどうなのか。

  

肉類の摂取水準が世界トップレベルのアメリカ(2位)やオーストラリア(3位)と日本とで、肉類消費量をもとに比較してみよう(ちなみに1位はルクセンブルク)。

データソースは2007年国連食糧農業機関(FAO)のレポートである。

 

摂取量と消費量は異なるが、国民の食事習慣として定着している摂取量傾向を比較するには十分な変数だ。

アメリカは年間125.4kg、オーストラリアは121.2kg、そして日本は46.2kgで80位である。

  

1日当たりにすると米国が342g、日本は127gである。

世界で唯一国民の栄養摂取量を毎年定期的に把握している日本の国民健康栄養調査によると、2017年の肉類摂取量の総平均は98.5gである。

  

 

肉より魚はウソだった!60すぎたら「食べてはいけないもの」リスト

 

いまもって世の中には、「間違った健康常識」が溢れている――60すぎると「肉より魚を食べたほうがいい」というのも実は間違いだ。

白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二氏はこう主張する。

 

「歳をとってきたので脂っこい肉が苦手になったと言う人がいます。

しかしここで見逃してはならないのが、食品に含まれるたんぱく質の量です。

 

たとえばアジ1匹を食べたとしても、たんぱく質は15gくらいしかとれません。

一方、肉に含まれるたんぱく質は、部位によって異なりますが、仮にすき焼き用の牛肉を1日に300g食べれば、たんぱく質は90gほど摂ることができるのです」

 

厚労省が出している「日本人の食事摂取基準」によれば、1日に必要なたんぱく質の量は、男性で60g、女性で50gとされている。

これは、アジだと4匹も食べなければならない計算になる。

    

  

私が1年続けたベジタリアン生活をやめた理由

  

最初のうちは、体の中が軽くなったりした「感覚」はありましたが、1年間ベジタリアン生活を続けて何かよくなったか、とか、体の様子が変わったか、とか聞かれると私の答えは、「いや、特に。」ですね。

特に痩せてスラッとしたわけでもなく、ニキビがなくなったわけでもなく、エネルギーに満ち溢れるようになったわけでもなくまあ、普段通り。

 

というか、劣化を感じました。

あるベジタリアンを支持している記事には、「タンパク質はそんなに意識して摂らなくても良い」と書いてあったので、毎日ほぼタンパク質を摂らずに過ごしてしまっていたわけです。

 

ベジタリアンという言葉だけに満足してしまって、朝はお米とアボカド、昼は適当に夜はレタスのサラダ(とスーパーで簡単に手に入る安い野菜、例えばきゅうりとか)という無茶苦茶な食事をしていました。

半年経ってから、朝は目覚めが良かったのに、全然ベッドから起きれなくなったし(6時から7時の間に目が覚めたのに、今では9時で精一杯、起きる気力がありません)常に疲労感はあるし、「なんか疲れてるね」って言われる回数は増えたし、目の下のクマも増えたし、なんなら小ジワも増えた気がするし。

  

それは、栄養バランス偏りまくりで、体に必要なものを与えてなかったから。

1年間を振り返りながらぞっとしています。

   

  

赤肉が健康に良くないと主張する人達は、動物性食品には乳ガンや大腸ガンのリスクとなる成長因子という物質が含まれていたり、発ガン性のあるニトロソアミンという物質ができやすかったりすることを理由に挙げることが多いようです。

    

肉の脂身は飽和脂肪酸で、エネルギー転換効率が油脂のなかでもっとも優れています。

一方、植物油や魚油に含まれる不飽和脂肪酸はエネルギーにはなりにくいのです。

さらに肉類は良質なたんぱく質食品です。

  

日本は65歳以上が人口の21%以上を占める超高齢社会になりつつあります。

そうなると老化そのものが多くの病気を引き起こす原因になり、同時に要介護の原因にもなるわけです。

 

そのため健康問題を引き起こす老化そのものを遅らせ、健康寿命を伸ばすことが、健康施策の最優先課題になります。

老化とはたんぱく質組織である筋肉と骨格が減少・衰退し、体の栄養状態が低下する変化でもあるのです。

   

良質なたんぱく質の摂取は、なくてはならないものです。

摂取したたんぱく質を筋肉と骨格に同化するには、持続的なエネルギー摂取も絶対条件となります。

   

このエネルギー源とたんぱく質源の両者の栄養環境を提供してくれるのが肉類なのです。

 

実際に肉を食べるようにしたら体調がよくなったという方は少なくありません。

そのため十分な量の肉を食べられない場合は、プロテインでタンパク質を補給する必要があります。

  

筆者は赤肉を率先して食べる派です。

人は肉食動物なのですからね。

 

さてあなたは?

    

 

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