マーガリンは危ない
見えないマーガリンの危険性を書いたのが2006年5月。
今から12年前。
そしてついにカナダ全土で「トランス脂肪酸」の食品添加が禁止になりました。(2018年9月から)
お隣のアメリカでも州や市ごとに様々な政策が取られ、トランス脂肪酸について加工食品の栄養表示が義務付けられています。加えて2018年6月18日からは、『部分水素添加油脂(硬化油)の食品への使用規制』が適用されます。
マーガリンに使われている「トランス脂肪酸」(別名・狂った脂肪酸)は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。
つまりトランス脂肪酸含有の植物油を原料にして、水素添加して造るマーガリンやショートニング(味付けのないマーガリン)は危険食品なのです。
マーガリンは鼠さえ食べないうえ、ゴキブリも近寄らないのです。
ですが日本では、食品中のトランス脂肪酸について、表示の義務や含有量に関する基準値はありません。
また、トランス脂肪酸だけではなく、不飽和脂肪酸や飽和脂肪酸、コレステロールなどの他の脂質についても表示の義務や基準値はありません。
セブンイレブンにおいてある食パンの成分表示を見ると、すべてにトランス脂肪酸(ショートニング)が使われています。
さらに意外と知られていないトランス脂肪酸を含む食べ物に、揚げ油があります。
ファストフード店やスーパーやコンビニの惣菜などの揚げ油として使われている、ショートニングは、トランス脂肪酸を多く含んでいます。
そして、その油を高温で加熱するたびに、トランス脂肪酸が増えていきます。
つまり、使いまわしの「揚げ油」は、かなり危険な食品と言っても過言ではなさそうです。
ひゃあ・・
世界各国のトランス脂肪酸に対する対応
含有量規制措置を実施
デンマーク
2003 年以降段階的に規制。規則に違反した場合最高 2 年の禁固刑
ニューヨーク市/カリフォルニア州
NY 市では 2006 年、レストランなど飲料サービス業に対する規制
CAL 州では 2008 年より NY 市と同様の規制
スイス
2008 年に食品法規を改正、トランス脂肪酸を規制(1 年の猶予あり)
オーストリア
2009 年より規制
カナダ
2005 年に表示義務化。2007 年カナダ保健省は 2 年以内に達成すべき数値目標を食品事業者に対し
て呼びかけ、その進捗を公開。また国民に向けて食生活における具体的な助言を実施
シンガポール
2012 年、農食品・獣医局により規制化(1 年以内に当該規制に反する製品の製造や販売を停止し、
在庫を処理する)
トランス脂肪酸含有量の表示を義務付け
米国
2006 年、連邦政府はトランス脂肪酸の含有量表示を義務化。消費者が日常的に取り組める実践的
な助言を行なう
韓国
2007 年、栄養表示の一部としてトランス脂肪酸含有量の表示を義務化
中国
2013 年、包装食品における栄養表示に関する規制を実施し、水素添加油脂のトランス脂肪酸含有
量を表示義務化。また乳児用食品への水素添加油脂の使用を禁止
台湾
中国と細則が異なるが原則的に同様
香港
2008 年、栄養表示に関する規定が改正。2010 年よりすべての加工食品に栄養表示(トランス脂肪
酸含む)が義務化、
日本の対応
トランス脂肪酸(ショートニング・マーガリン)の規制は、内閣府の消費者庁と食品安全委員会が担当しています。
農林水産省も関係していますが、いわゆる縦割り行政の典型例ですね。
2008 年、農林水産省は国民のトランス脂肪酸の摂取量調査を実施。
消費庁は、2011 年に「トランス脂肪酸の情報に関する指針について」という報告書を提出。
「食品事業者に対し、トランス脂肪酸を含む脂質に関する情報を自主的に開示する取り組みを進めるよう要請した」としています。
食品安全委員会では 2012 年、「国内での規制は不要」とする内容の評価書をまとめたという報道がありました。
その理由について、「日本人の平均摂取量はWHO(世界保健機関)の示す基準値より低いから」としています。
なんだか福島原発事故311の放射能対策と似ています。
筆者は糖質セイゲニストなのでパンは食べませんが・・糖質依存症になってしまっていると、パンをどうしても食べたくなるはずです。
そういう人はショートニングやマーガリンが入っていないかを確かめた方が良いでしょう。
菓子パンにはショートニングやマーガリンが必ず入っていますからね。
おまけに砂糖も入っています。
いわゆるカラダへのダメージという点では、炭水化物・砂糖・ショートニングの3つでトリプルパンチを食らうわけです。
くわばらくわばら。
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