認知症防止作戦
最近97歳の父が、DRTロボットは1回で何分動くのかと何度も訊ねるようになってきた。
またスイッチはどこにあるのか?とこれもまた同じ事を繰り返して聞くのだ。
とは言っても滞在中の1時時間ほどの間に繰り返すのではない。
一日経過すると、どうも忘れてしまうようだ。
つまり、前日訊ねたのに、翌日になると忘れてしまっている。
まあ、それほど大事なことではないので、気にしなくてもいいのかもしれないが・・
とはいえ、認知症対策が必要な年齢なのでフォスフォチジルコニンを飲んでもらうことにした。
もちろん、父に説明して了解済みだ。
ヘルパーさんと相談し、とりあえず食前に1カプセルで、一日3カプセルを服用してもらうことにした。
本当は1回3カプセル飲めばいいのだけれど、1カプセルのサイズが大きいからねえ・・
白い錠剤(メラトニン)は大きさ比較のため。
筆者自身は3年前の2015年5月頃から、エグノリジンSを服用し始めている。
そして昨年の5月からホスフォチジルコリンへ変更。
エグノリジンは、脳の中の失われたシナプスを再生することはできないが、残っているシナプスに働きかけるというもので、認知症に対して6割から7割の人に効果があるという。
だがこのフォスホチジルコリンは、生化学的バランスの壊れた細胞の活動を正常化に戻し細胞の壊死またはアポトーシスを予防できるのだという。
フォスホチジルコリンは全ての細胞膜とミトコンドリアの膜を構成していることから様々な治療に使用できる可能性があり、元々フォスホチジルコリンの医学的使用は旧東ヨーロッパ共産諸国で盛んに行われていた。
にもかかわらず、西欧諸国で関心が持たれなかった原因は自然物質には特許が与えられないという点から、莫大な資金が必要な薬としての開発はどの製薬会社も行われなかったからだという。
現在フォスホチジルコリンは大豆レシチンと同義語として使われている。
だがレシチンとフォスホチジルコリンは別物。
レシチンは確かにフォスホチジルコリンを含んでいるが、その最大の違いは分子構造。
レシチンは油を含んでいるため絶対にリポソームまたはミセル構造を作り出すことができない。
レシチンをサプリメントから摂ると、消化酵素により分解され、親水基の部分と疎水基の必須脂肪酸部分は引き剥がされ別々に吸収されてしまう。
別々に吸収された疎水基と親水基の再結合は不可能に近くレシチンには治療効果が望めない。
アメリカで販売されているフォスホチジルコリンの99%が残念ながらレシチン。
フォスホチジルコリンだけを取り出すには非常に労力が要りその分価格に反映してしまうという。
だが純粋なフォスホチジルコリンは存在する。
レシチンより油を全て取り除くことでフォスホチジルコリンは球状のミセルもしくはリポソームの構造を作り出す。
このリポソーム構造は細胞膜と完全に同じ構造をしている。
このリポソーム状のフォスホチジルコリンは胃腸で分解されること無く、吸収され、新しい細胞膜となる。
このリポソームの球状構造では内側に空間があり、自分自身の吸収だけでなく、この内部空間に他の栄養素を取り込むことで他の栄養素の吸収率を格段に上げることができるという。
また細胞内へ栄養素を運搬することもできるのだという。
実際、製薬会社の多くはこのリポソームの特性に注目し、薬の吸収率をリポソームを使うことで上昇させている。
価格
アメリカから輸入しているので、輸入関税が4千円半ばほどかかるので、アバウトでの総コストは300錠で約3万5千円。
つまり1カプセルのコストは117円弱ほどになる。
2カプセルなら一日234円弱。
3カプセルなら一日351円弱。
3カプセルを30日間摂取すると、必要なのは90カプセルで1万530円。
エグノリジンは2カプセル摂取だと1ヶ月分が9千円弱ほど。
効果
最後に関連記事のリンクを張っているが、効果としては、頭の中がシャープになり、モヤモヤ感が晴れ、スッキリした感じになる。
筆者は現在、朝起きがけの空腹時に、3カプセルを摂取している。
で肝心の効果だが、わかりやすい例としては、たとえば冷蔵庫から何かを取り出そうとして、冷蔵庫の前まで来ると、何を取りに来たのかを忘れてしまう、などといった現象が起きなくなる。
もちろん自分の頭を使うことが前提だ。
筆者の仕事であるトレーディングのように、同時にいくつものことを考えるというのは、ボケ防止には最も適した仕事なのだ。
ただ父の場合はそういった、自主的に頭を使って考えなければならないことがないので、その点から効果は落ちるかも知れない。
だが何もしないと、年齢的にも確実に痴呆やボケが進むわけだからね。
というわけで、3ヶ月もすればある程度の効果が分かるはず。
どのような変化が起こるのかが楽しみだ。
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