1日の糖類は小さじ6杯分まで

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WHOが1日の糖類は小さじ6杯分まで、という新指針を発表。

新指針では糖類のうち単糖類と2糖類のショ糖(砂糖)の摂取を、総摂取カロリーの5%未満に抑えれば、健康増進効果が得られると説明している。

 

一日の摂取エネルギーが2000kcalとして、5%なら、25g(ティースプーン6杯分)となるわけだ。

      

世界保健機関(WHO)は4日、肥満や虫歯を予防するために、砂糖などの糖類を一日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきだとする新指針を発表した。

平均的な成人で25グラム(ティースプーン6杯分)程度。従来は10%までと推奨していたが、各種の研究結果から基準を引き下げた。

 

WHOが摂取量の制限を推奨するのは、糖類のうち単糖類と2糖類のショ糖(砂糖)に限る。

主に加工食品や清涼飲料に加えられる砂糖のほか、蜂蜜や果汁飲料などに含まれる。

未加工の青果類や牛乳に含まれる糖分は対象外だ。

 

新指針では引き続き「10%までを推奨する」としつつも、「5%より低ければ、さらに健康増進効果を得られる」と追加した。

WHOは2014年3月に新指針の案を公表し、意見を受け付けてきた。寄せられた意見は1千件を超えた。

一部には反対意見もあったが、推奨基準の内容は変えなかった。

  

WHOは過去にも糖類摂取量の抑制を図ろうとしたが、米国の砂糖関連業界などが強く反発し、実現できなかった。

近年の世界的な健康志向の高まりが、追い風になったもようだ。

3日には食品世界最大手のネスレ(スイス)が砂糖を従来より3割減らしたシリアルを欧州で売り出すと発表するなど、食品企業も消費者の意向を組んだ商品を投入している。

 

記者会見したWHOディレクターのフランチェスコ・ブランカ博士は、インドやアフリカでも所得水準が高まるにつれて「加工食品を食べる機会が増え、糖類の摂取も膨らむ傾向がある」と指摘。

地方よりも都市部の方が摂取量が多く、国によっては子供の摂取量が成人を大きく上回る。

WHOは大さじ1杯のケチャップにも4グラムの糖類が含まれることなどを紹介し、一般的に「甘いもの」とみられない食品にも砂糖が多く加えられていると警告。

 

 

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