Windows 7/8.1向けの「Windows Update」で、Windows 10へのアップグレードが「推奨される更新プログラム」に昇格されたとのことです。
Windows 7/8.1→Windows 10が"推奨される更新"に (ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/02/news081.html
推奨される更新プログラムに変わったことで、Windows Updateの設定によっては、Windows 10へのアップグレードが実行されるようになる。無条件で実行するわけではなく利用者の意思を確認する画面を表示するわけだが、何にも考えていないと「同意する」を選択してアップグレードが「始まってしまう」場合も有りうる。
もちろん何にも問題無ければWindows 10へのアップグレードを行えばよいのだろうが、アップグレードしたことで今まで使えていたプログラムが動作しなくなったり削除されたりすることも有り得る。例えばノートPCの電源管理ソプログラムが動作しなくなり、メーカーから提供もされていないなど(たいていはWindows 10の機能で代替されるが)。メーカーから5年以上前のPCへ新しいプログラムが提供されることはほとんど無く、せいぜい2~3年前くらいである。実際私の古いノートPCでWindows 10へアップグレードしたものの1511(TH2)のアップデートで電源管理プログラムが削除されていた。
ということで、Windows 10へのアップグレードを「ブロック」である。
Windows UpdateによるWindows 10へのアップグレードを「ブロック」する理由とその方法
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1507/27/news022.html
ただし、PCを使っているだけの方には少々ハードルが高いかもしれない。ここで記載されている方法はレジストリの変更を行うものだからだ。それにこれを理解してすぐに実行できる方は既に実行済みかもしれない(昨年のうちに情報が公開されていた)。
さて、Windows 10へのアップグレードだが、メーカーの対応状況を確認しよう。前述のようにノートPCでは動かなくなるプログラムが出てくる可能性が高い。Windows 10の機能で動作に支障は出ないかもしれないが、バッテリの充電を8割程度で止める等の小技には対応していないと思う。また、DRMが関わる動画ソフトウェアなども影響が出てくる可能性が高い。
まずは現在インストールされているプログラムの対応状況を確認しよう。ほとんどのプログラムは、コントロールパネルの「プログラムのアンインストール」で確認できる。この中でPCのハードウェアに関するものはWindows 10の対応状況を確認したほうがよい。メーカーが対応プログラムを配布していたり、アップグレードの手順を公開している場合も有る。もしWindows 10への対応状況が不明な場合、それが重要であればアップグレードを止めるというのも一法だ。もし5年経過したPCだと2020年1月(Windows 7の延長サポート終了)までに故障する可能性はより高くなり、わざわざアップグレードするのもねという話だ。使いたいプログラムがWindows 10以降のみに対応なら別だが、その場合新しいPCを用意してもよい気もする。
ちなみにだが、今後登場するCPU(第6世代 Core i 含)はWindows 10以降のみをサポートするとMicrosoftはアナウンスしている。だからWindows 7のライセンスを確保しておいて新しいPCにインストールするというのは今後勧められないものになってくる。もしアップグレードしようとするPCが唯一のものだったらお勧めしない。もし行うなら失敗しても最悪購入状態に戻せる準備を確認しておきたい。Windows 7/8.1の再インストールメディアの確認、消えてしまうと困るもののバックアップ等々。アップグレード最中に何らかの不具合があって完了できない場合、元のWindowsに戻すらしいので、よほどの事態にならなければ必要とはならないだろうけどね。
コメント