微妙にチャートが異なることがある

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某銘柄のTime&Salesをそれぞれで表示したものです。

20130726CQG_Connection.gif

橙色に背景をかけた部分が注目点です。CQGでは東証データをシンガポールで最初に受信し、その後世界各地の拠点へRowデータで配信されているようです。東証データにはミリ秒までのタイムスタンプが付加されているようですが、CQGはデータに含まれるタイムスタンプではなく各拠点のサーバー時刻に依ってデータを処理されているそうです。

元々の疑問はロイターに比べて、CQG(シンガポール)のデータはたまに一つくらいのずれが見られるということでした。たまたまチャートの違いに気が付いて、CQG(シカゴ)のデータと比較すると二つずれていました。同じ株価なら気が付きもしません。そのロイターもシンガポールで受信していることを台湾沖地震でデータが途切れたときに聞いていたので、どちらが東証に一致しているの?という疑問はあります。

東証とCQGシンガポールのコンピュータ時刻が完全に一致しているとすれば、その距離だけずれが発生し、その先の各拠点でもずれが発生します。このずれは数十ミリ秒の範囲で起きるはずです。東証は取引にオークション方式をとっているので、連続したデータは同じ株価か隣接する株価になる可能性が高いのでほとんど目に付きません。

一方で、ナスダックはマーケットメイク方式をとっているので必ずしも取り引きされた株価が連続しないかもしれません。以前からチャートソフトに依ってチャートが異なるという現象がありましたが、それぞれのサーバーが異なる距離と異なる時刻管理を行っていれば尤ものことです。

さて結論です。ナスダックはシカゴで最初に受信、東証はシンガポールで最初に受信。

つまり、日本株メインならシンガポール接続、ナスダックメインならシカゴ接続が「正しいチャートに近い」ということです。ただし日本で契約するとデフォルトのサーバーはシンガポールになるので東京支店に変更をお願いしなければなりません。(どちらに接続しているかは起動時のスプラッシュ画面のサーバー名などで分かります。)

正しいチャートに近いという断り書きがあるのは、時刻の同期と距離が存在しているからです。

なお、CQG IC ClassicではTime&Salesがオプションなのでチャート以外でずれを確認することは出来ません。