液晶モニターと聞かれても

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ちょっと液晶モニターで聞かれたので、私の考えている選択基準を。

  1. 適度な明るさに調整できること
  2. 光沢は出来れば選びたくない
  3. ザラザラ、油膜は避けたい
  4. TN液晶は正面から使う分には良いけど

1.適度な明るさに調整できること

 液晶モニターは、明るさを競っている時期があって、最大輝度500cd/m2なんてものまであった。数値が大きければ優秀な製品てやつである。この大きな数値はトレードには役に立たないばかりか、暗く出来ないまぶしいモニターというものまであった。

私の環境では、70cd/m2から80cd/m2くらいに調整している。だからモニターの輝度調整で、輝度が適当な範囲で調整できるものを選びたい。最大輝度は250cd/m2で十分、それ以下の製品は無いかもしれない。

また大手量販店の店頭だと非常に明るいので、輝度を調整してしまうとくすんだ色にしか見えないので、工場出荷時は最大輝度にしているのがほとんど。

2.光沢(グレア)は出来れば選びたくない

 液晶モニターに余計な映り込みは疲れる元なので、出来れば選びたくない。CRTディスプレイの時代は映り込まないことが性能と呼ばれる時もあった(事務で使うから天井の蛍光灯の映り込みは深刻だった)。ただ..

3.ザラザラ、油膜は避けたい

 これは液晶パネルそのものではなく、パネルに貼るフィルターに影響するものなのだが、液晶の方式でIPS方式はザラザラ・ツブツブ、VA方式は油膜を貼ったようなというような表現で、できればその手のモニターは避けたい。(IPSやVAだからというわけではない。輝度やコントラスト競争の結果フィルターが液晶パネルにマッチしていないのだけど、そのまま出荷してしまった、ということのようの思える。)

非光沢(ノングレア)でフィルターの出来がよろしくないと、これらが顔を出すらしい。液晶のストライプとフィルターのノングレアが、モアレ干渉になりそれが色々な見え方になってくる。メーカーのフラッグシップは、それがよく抑え込まれているので、問題になることはほとんどない。この問題が2.で言いかけた「ただ..」である。

4.TN液晶は正面から使う分には良いけど

 昔液晶はSTNという方式があり、次にD-STN、TFT(TN)と発展してきた。しかしTNは視野角に難点があり、VA、IPSなどが出てきた。IPSはコスト高なので高級機が多く、VAが中級機、TNは安い機種に採用されてきた。しかしノートPCや液晶一体が幅を利かせてくると、モニター単体が売れなくなってくる。更に安い製品を求められるようになると、TNで作られるようになり、今や24型までTNで作られ5万円以下で売られている。

TNは視野角に難点があるのだが、特に下方向が厳しい。普通の使い方であれば下から見上げることはないのだが、縦の長さを確保したい・このモニターは回転できる? で回転してみると、どうも色やコントラストが・・・ ということになる。

置き場所を踏まえればよいのだけど、同じパネルで3枚揃えましたといわれるとね・・・。視野角の難点を避けようがないですね。

 

ところで、デイトレードネットのセミナールームの液晶モニターは17型を縦置きにしている。これを購入したころは最大輝度を競う前だったので、適当な輝度調整が出来た(1をクリア)。ノングレアでつぶつぶもほとんど気にならない(2,3をクリア)。PVA方式(VAの一派)(4をクリア)。ということで、選択基準をクリアしている。

 

あとは液晶の大きさの組み合わせだが、20型の1600x1200ドットは絶滅危惧種。21型を2枚縦置きで組み合わせるか、24型と21型を横に並べるか(かなり横が長くなる)、24型に17/19型を縦置きで組み合わせるか、24型を縦置きで複数枚(これは首が疲れそう)、30型と21型縦置き(値は張る)。

液晶モニターを3枚以上にする場合は、Windows VistaのときにGPUを統一しなければならないという課題をクリアしなければならない。

 

ちょっと考えただけでこれだけ出てくるから、お勧めのモニターといわれても答えようがない。1から4をクリアしている製品は今やメーカー・フラッグシップのみになっているしね。(NANAO L997やNEC LCD2190UXi)