株券電子化・微妙な空売り対策

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2009年1月5日より国内株券が電子化されます。その際一部の端株(1株未満)の存在などで端株処理する銘柄が株式分割されて単元株へ移行します。ブレイクスキャン関係の銘柄では、もし今日と電子化開始の日の株価が変わらないとすれば次のようになります。

銘柄 12月8日株価 分割処理 分割後株価
日本製紙G本社(3893) 353,000円 1:100分割
100株単元
3,530円
電通(4324) 159,000円 1:100分割
100株単元
1,590円
りそなHD(8308) 136,000円 1:100分割
100株単元
1,360円
三井住友FG(8316) 303,000円 1:100分割
100株単元
3,030円
みずほFG(8411) 218,300円 1:1000分割
100株単元
218.3円
JR東日本(9020) 687,000円 1:100分割
100株単元
6,870円
NTT(9432) 464,000円 1:100分割
100株単元
9,432円


なぜかみずほFG(8411)だけ異なる分割ですが、持ち株会社になる前は1000株単位だったので元に戻り、更に100株単元に変更です。

日経平均株価の算出を行う場合、100株換算だった電通(4324)を除けば、1000株で換算されていたので10分の1で計算しないと合わなくなります。

先行して分割していた三菱UFJFG(8306)は(1:1000分割、100株単元)だったので、りそなHD(8308)の株価のほうが高くなるのは奇異に感じますね。

さて、この中でみずほFG(8411)だけは微妙な空売り対策が行われています。というのは1単元の株価が下げられたので、218円*100株*50単元=109万円が売建の限度額になります。現時点では21.83万円*1株*50単元=1091.5万円です。分けて売建すれば注文できないことはないのですが、頻繁だと警告を受ける恐れがあります。みずほFG(8411)の言い分は投資単位を下げるという話らしいですがね。
三菱UFJFG(8306)も同じではあるけど、みずほFG(8411)が換算で1000円を超えたなんて2006年の僅かな時期なので当分1000円になりそうもありません。

この50単元まではアップティック・ルールの規制を受けない空売り対策ですが、何とかならないのですかね?もっともトレードするかといえば、やる気が起きない株価なのですけどね。