最近みずほFG(8411)の株価が20万円台に突入し呼値刻みが100円になったのでよく見ているのだが、きれいに動くよなと思っていた。なんとなくTick回数はどうなっているかなと思ったら次のようなチャートになった。
10分毎のTick回数を表示したものだが、見事に揃っている。この傾向は20万円台に入ってきた翌日から顕著になってきている。
30万円台のときは次のようなチャート。
どこかに取引が停滞している箇所が見て取れる。他の銘柄を見ても時間帯で結構ばらつきがある。
以下の文は取り消します。よくよく見ていると1分足のTick回数も飽和している。実は東証のシステム処理能力が限界にぶつかっているのではないかと思っている。
1分足をよく見てみよう。毎分15Tickくらいになっている。これは1分間に15回、つまり1注文/約定処理が4秒に1度しか出来ないということを意味しているように思える。
Time&Salesには幾つかの注文をグロスで約定させて記録されている。注文が集中すると4秒単位くらいで一種の板寄せが行われ、まとめて約定されるのだろう。
これだと注文が集中しているときは、いくら成り行き注文を出してもしばらく約定しない可能性が高い。実際みずほFG(8411)に成り行き建注文を出して1分後に取消が出来たくらいである。
東証さん、早く次世代システムを稼動させてくださいね(はあと)。
そういえばどこかのニュースサイトで、処理時間が現行の数秒から0.01秒に短縮とか書いてたな。
更に追記)今日Bad決算でザラ場中に急落した三菱商事(8058)の歩み値をマーケットスピードで数えて見た。 見事に15約定/分でした。なんで今まで気が付かなかったんだろうね。
ちなみにシステム更新して早いと評判の大証銘柄任天堂(7974)だと今日は次のような感じ。一番Tickが高い時刻の10時5分の歩み値を数えたら140有りました。
これはどこから見てもアルゴリズム・トレードの対象となっているとしか思えない。みずほFG(8411)がこういったトレードの条件が揃っている。
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呼値刻みが小さい(7月の変更で1000円単位から100円単位に変わった) -
20万円台は1日の値刻み数が実は一番多い(制限値幅が4万円なので前日終値から上下に400Tickの幅がある) -
出来高が非常に多い(いつでも相手がいる)
今までだと所謂1円抜き(この場合だと1000円)の対象で相対する板が厚く動きが緩慢だったものが、気づくと10Tickや20Tickすぐに動く。どうやら小口で注文がガンガン出ているらしい。だから成り行きの注文をしようものなら結構離れたところで約定することも少なくない。
一度動き始めれば結構動くから非常に面白い銘柄である。ナスダック銘柄で困ったときのGOOGというのがあったが、これは困ったときの「みずほFG(8411)」だ。
来年後半には東証の次世代システムが稼動予定で注文/約定処理が大幅に速くなるという。合わせて呼値刻みや制限値幅の変更がある。みずほFG(8411)は小口注文によるアルゴリズム・トレードのトレーニングの場になっているように見えてくる。
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