Windows Vista上でチャートをキャプチャするとき、Windows XPで使用していたCapture XPではうまく動きません。デザインの設定で、Windows Vista ベーシックなどに変更すれば機能しますが、せっかくのAeroで動作しないのも惜しいですし、いちいちWindows Vista ベーシックへ切り替えるのも面倒です。
Windows Vistaには従来のPrintScreenキーより高機能な “Snipping Tool” が追加されました。これを使うと矩形切り出しや自由切り出しが出来るようになります。
Snipping Toolは、すべてのプログラムの中のアクセサリから起動できます。
Capture XPのように画像編集ソフトを連動して起動することは出来ませんが、単体で画像を保存することが可能です。もっともGIF形式のグラデーションの粗さはペイント譲りで相変わらずです。PNG形式で保存するのであれば問題ないでしょう。
Capture XPのカメラアイコンのような、ウィンドウの選択的キャプチャの機能がないので不便に感じることはあると思います。
画像に多少の書き込みが出来るのですが、貧弱なので本格的に加工しようとしたら他の画像編集ソフトが必要です。クリップボードへのコピーをサポートしているので、画像編集ソフト上でのペーストで対応できるでしょう。
なお、Snipping Toolの標準的なオプション設定だと、画像の周りに選択線が入るので、オフにしたほうが良いでしょう。またこのツールを常に前面に表示するという機能を備えていないのでAlwaysOnTopMakerと併用するのがよいかもしれません。
Snipping Toolには他のキャプチャソフトに無い機能があります。それはマルチ・ディスプレイのどこであってもキャプチャできることです。多くのキャプチャソフトはプライマリ・ディスプレイ(スタートメニューのあるところ)でしかキャプチャできません。だからいちいちウィンドウを移動したり集めなくてもキャプチャできます。
なお、他のキャプチャソフトだとWinShot(窓の杜)が機能的によさそうなのですが、CaptureXPと同じ使い心地にするには設定がやや煩雑です。CaptureXPのカメラアイコンに相当する機能を備えていません。(Windows Vistaの動作確認はされていませんが、動作はしています)
EasyShot(Vector)もWindows Vistaで動作するソフトです(Winshotと同様に動作確認はされていません)。これも残念ながらカメラアイコンに相当する機能を備えていないませんが、高機能なキャプチャソフトです。
私の場合は、CaptureXPのカメラアイコンの機能が便利なので、それが可能な市販ソフト(Capture It!Pro)を使用していたりするのですが..
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