ノートPCのディスプレイ

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先日のセミナーでは6人中3人の方がノートPCをお持ちになりました。

3者のノートPCの大きさはそれぞれ異なるのですが、ディスプレイの解像度は一様にWXGA(1280 x 800)なのです。15.4インチの大きさで隣の方よりいっぱいチャートが表示できると思いきや、同じだけしか表示できません。ドットが大きくなるので見やすくはありますけどね。

しかし、17インチディスプレイ(SXGA 1280 x 1024)でデザインしたRealTickのページはチャートが平たくなってしまい、チャートが見難くなりチャートを1段削除するしかありません。

最近のノートPCはこのWXGA(1280 x 800)という解像度が幅を利かせています。これはDVDなどを見るときに横広だと都合が良くなるのと、Windows Vistaでガジェットなどを表示する領域を求めたからのようです。

ディスプレイの様々な解像度をひとつの図にまとめてみると次のようになります。

ディスプレイサイズ

XGAというのは、IBM PCでの呼び名から由来しているのですが、それにSuper、Ultra、Wide、さらには+(プラス)などと文字が組み合わせて、解像度が表現されています。

XGA(1024x768)は比率が4:3で、その上にSXGA+(1400x1050)、UXGA(1600x1200)があります。さらにQXGAというのもあります

WXGA(1280x800)は比率が16:10で、その上にWXGA+(1440x900)、WSXGA+(1680x1050)、WUXGA(1920x1200)があります。さらにWQXGAというものまであります。

SXGA(1280x1024)は比率が5:4で、この比率は他にありませんが、17インチディスプレイや19インチディスプレイがこの解像度なので外付けディスプレイとしては非常に多く有ります。最近はWSXGA+に押されてきているようにも見受けられます。なおSXGAのノートPCは比率とキーボードの関係から存在していません。(私が知らないだけかもしれませんが)

さて、チャートを表示するときに、ハイローバンドギャッププレイだと、ギャップの幅をチェックしたいのでチャートの大きさを正方形か、やや縦長にしたいところです。そうなるとWXGAは狭いとしか言いようがありません。

ちょっと前ですと15インチくらいでSXGA+(1400x1050)があったのですが、最近はワイドに押されているのでWSXGA+あるいはWXGA+が多いようです。

しかしWSXGA+(1680x1050)をノートPCに搭載しようとすると、いわゆるデスクトップリプレースメントPCの大きさになるので可搬性が悪くなります。

それでもセミナーに17インチのWUXGA搭載ノートPCを持参されるというつわものがいたりしますが..

さて、自宅では外部ディスプレイを接続すれば、広くなるじゃないかということになります。しかしWSXGA+以上のディスプレイを接続する場合、少し注意が必要です。なぜならほとんどのノートPCで外部ディスプレイを接続する端子は15PinのD-Subという青いコネクタになっているでしょう。これはアナログで信号を伝達するので解像度が高くなると信号が劣化する可能性が高くなります。劣化した状態で表示したものを見ると目が疲れるということになります。(持参して接続確認するという手も有りますが、それに対応してくれるショップはどの程度あるか..)

信号が劣化しないDVI端子(ピン数の多い白い端子)を備えているノートPCはごく僅かです。

さて結論です。ヨドバシなどではWXGAのノートPCが幅を利かせていますが、トレードで使うなら選択するべきでは有りません。購入してしまったら?割り切って使うしかありません。

お勧めはSXGA+あるいはWSXGA+なのですが、前者はかなり少ない状況です。WSXGA+となると可搬性と視認性(ドットの大きさが問題になります)を天秤にかけて選択することになります。

WUXGAはたくさんチャートを表示できるのですが、デスクトップでは24インチとしているところを17インチくらいで表示しているので、非常に小さいチャートになります。それを覚悟していない限りはあまりお勧めできないと思います。

ちなみにですが、最近幅を利かせている20インチや22インチのWSXGA+に比べて、UXGA(20インチあるいは21インチ)のほうが表示できるドット数が多いのは、上の図でひとめで理解できるかと思います。(でも世間のニーズに合わないらしいですけどね)