Vista その1

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昨日の昼にWindows Vista Ultimate 32bit DSP版が配達された。そして色々と格闘しながら、今これを書いているのはVista上だ。(BlogWriteという専用ツール)

トレーダーがVistaを導入する価値があるか否かといえば、「当面不要」だ。

しかしながらこれからPCを新調するとなると、Vistaプレインストールが多くなるだろう。Business向けに出荷されているPCであれば当面Windows XP Professionalが用意されている。もっともVistaへのアップグレードキャンペーンが無くなれば、Vistaへのアップグレードはキャンペーンよりは高くなる。

今回、クリーンインストール(なぜか私は会社勤めのときにクリアインストールと覚えたのでちょっと違和感がある)を最初試みたのだが、残念なことにネットワーク・ドライバが今回に合わせて購入しておいたマザーボードと相性が悪く、どうにもネットワーク接続ができない状況が続いた。アップグレード・インストールであれば接続できるという情報を得たので、15時間以上も経過した後に無事接続できるようになった。しかし偶に誤動作を起こすようで、ネットワーク接続を無効/有効の切り替えで凌いでいる。

さて、構成だが、

マザーボード: GIGABYTE GA-M61PM-S2 (nForce6100/430をワンチップ化したMCP61P)
CPU: Athlon64 X2 4600+
メモリ: DDR2-750 CL4 1GB*2 (DDR2-800 CL5で運用)
GPU: Leadtek WinFast PX7600GS TDH 256MB DVI*2(旧モデル)
HDD: HGST T7K500 320GB 16MBキャッシュ(SATAII)
DVD: NEC ND-3570A

事前にPartition MagicあるいはGPartedなどのHDDパーティション変更ツールにより、XPとVistaを導入する基本区画を分離し、使用するパーティションのみアクティブ化することにより、同時には見えないようにしている。

インストール後のパーティション選択にはGAGを使った。

また事前にパーティションバックアップのためにGhost2003を使用したが、今であればWinPE2.0をMicrosoftより入手できるのでパーティションのイメージ化を行える。アップグレード・インストールを行うには現在使用している環境イメージを、Vista用のパーティションへ書き込みWindowsXPを起動させて、アップグレードを実行した。

最終的にGAGをインストールして、電源投入直後にXPとVistaの起動を選択できるようにした。

トレード関連のVista対応状況であるが、私は日本株のみなのでそれに絞っておく。

CQG: 7.3.902
  基本的には動く。ただしAeroモードでログイン画面が正常に表示できなかった(テーマをクラシックに変更すれば問題ない)。アップグレード・インストールは正常に表示したのだが、その後表示できなくなった。

ネットストック・ハイスピード
  基本的には動く。ただしプログラムに署名がされていないため、起動毎にワーニングダイアログを表示するので、UACをオフにしたくなる誘惑に駆られる人も出てくるかもしれない。Aeroモードでのチャート枠あたりの描画がやや怪しい。
アップグレードでは動作が怪しかったので、アンインストール後、再インストール。つまりチャートレイアウトページが消えた。

マーケットライダープレミアム、ネットストックプレミアム、カブマシン
  特に問題なく動いている。Java上で動作するので、JavaがVista対応であれば問題ないようだ。JavaはJRE 6.0で対応している。日本語サイトでダウンロードできるはずだが、セットアップが正常に動作せず、英語サイトでオフラインインストール可能なモジュールをダウンロードした。
http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp

マーケットスピード
  実はまだ試していないが、Vistaの暫定対応版がリリースされている。

Breakscan.comのブレイクスキャンおよびスイングスキャン
  IE7対応済みなので、動作しているがややボタンの表示が乱れている(笑

AlwaysOnTopMaker
  特に問題ない。

CaptureXP
  Aeroモードでは、正しくキャプチャ出来ない。AeroモードのDirectX9による描画に対応していないのだから当然といえば当然。ただし、テーマをWindowsクラシックにすると、Windows2000と似た表示になるのでかなりさびしい。

それ以外だが、spam対策に使用しているPOPFileがVistaとどうも相性がよくない。つい最近の0.22.5RC1版を試していたらとうとう元にも戻せず、長く学習させた辞書がおじゃんに。POPFileは他のPC上で動作させ、そこにアクセスするようにした。

気になるVirtual PC 2007だが、まだRC版が出たところで正式リリースされていない。それでもXPをインストールしてCQGを動作させてみたところ、まあまあの動きだ。メモリは2GBでは不足気味に感じる。もっとも普通にはVirtual PC 2007を必要としないけどね。

週末から日本株ライブセミナーがあるので、これ以上の追求は時間的にも難しいので、来週末以降にチェックしていくことになるだろう。

これからVistaをインストールする人にひとつだけアドバイスをしておこう。

「元に戻れる環境を用意しておけ!」

Vistaと道づれになるならそれはそれでよいが、道づれになる価値は今のところ無い。ならば、別のPCにする。同じPCでもパーティションを分けるなどの対策が必要だ。

またデータに関しても別パーティションであるからと安心してはいけない。

「コンピュータ名とログイン名」はVistaでも必ず一致させる。うっかり日本語でログイン名を作ってしまった人が多いと思うが、Vistaでは日本語入力モードがオフになっている。

Home Editionではアクセス権の考えが無いので、アクセスに問題を起こしている人も出ているようだ。その辺はどういうことが起こり得るか想定し、事前のバックアップ計画が重要になってくる。

まあ、保存するものが何もないとか、NAS(ネットワーク・アプライアンス・サーバー:LAN上のHDD)に保存している場合は、問題ないだろう。この週末に入れたいと思っている人が結構いると思うが、健闘を祈る。(祈らなければならないのか!?)