焼け石に水?

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ジェイコム(2462)の決済処置が決定された。

-12月8日のジェイコム(株)株式の取引に関する決済の取扱いについて-
http://www.tse.or.jp/news/200512/051212_f.html

この中に

<ご参考> 取引先証券会社に引き渡された株券は、全量、取引先証券会社からみずほ証券に引き渡されます。

という下りがある。 つまり12月8日にマーケットに出てきた株券の内、正しい株券は全てみずほ証券に渡されるということになる。ストップ安に慌てて売り注文を出してしまったトレーダーの株式が、みずほ証券に引き渡されるということになるのだろう。あるいはストップ高付近で利益確保に走った分も含まれるのだろう。

14日に売買が再開したとして、需給バランスは悪いので寄り付きは買い気配になる可能性が高いが、市場は果たしてどう判断するだろうか。

寄り付いた株価が実質的な初値で、みずほ証券が手に入れた株券をどこで売りに出すかは不明だが、約400億円と推測される損失には焼け石に水だろう。

しかし、この株券の処置には疑問が残る。みずほ証券を含め権利入札を行い、再配分し直すべきではないだろうか?

追加) ロイターによると、8日時点の売り残が9万6千株余。金曜日に4万株以上を回収していたのか。
強制決済価格の根拠についてクリアリング機構社長は、「8日のみずほ証券の大量の売りで急落する前の板情報をみると91万2000円で売り買いが交錯しており、仮にみずほの大口の売りが入ってジェイコム株がストップ安にならなければ、この価格で売買が成立していた可能性があることや、最近のマザーズ市場の新規上場銘柄の初値は公募価格の1.5倍弱が妥当と考えられる、という2点を挙げた。」と述べている。

ちょんぼがなかったら、「きっと」この辺に落ち着いていただろうという、チョンボ後の需給は無視したということですね。

ジェイコム株式に係る決済条件の改定について
http://www.jscc.co.jp/japanese/news/shousai_20051212.html

追加2) 強制決済の結果、みずほ証券が入手した株式は1,073株。14日に決済価格で立会外分売するとのこと。最低1.5億円の利益になるが、タイトルの通り..