最近のアドバンテスト(6857)、ソフトバンク(9984)の強さは異常のように思えてくるのですが、事情により日経先物を買わざるおえない人たちがいるようです。
日経先物が上昇すると、連動しやすい銘柄つまり値嵩銘柄が買われやすくなります。アドバンテスト(6857)などは大型株というわけでもないので、特に連動しやすい銘柄です。それが1万円を超え値幅制限が広がり、更にという状況になっているようです。
では誰がということなのですが、ちょっと前から某巨大掲示板で書込みされるようになったタイコム証券経由のようです。
次のサイトは外資系証券に勤められている方が個人的に書かれている市場レポートなのですが、ふ~んマーケットの現場ではそういうことが起きているのかとおもしろく読んでいます。(最近ぐぐっていたら偶然知りました。)
「虎年の獅子座」東京株式市場金融最前線レポート -- Tora-Shishiza's Web Page
http://www003.upp.so-net.ne.jp/mhoshina/index.html
その中の12月1日に、タイコム証券経由のコール売り建てとヘッジによる先物買いが、「ネガティブ・ガンマ」という状態に陥っていると推測されていると書かれています。コール売り建ては、日経平均が上昇すると原価値が上昇するので損失が拡大します。損失をヘッジするために先物買いで損失が利益を超えないように調整するというのですが、マーケットが動いていないときにはそれなりに出来ても、急進するとコントロールが難しく、踏み上げられている状況になるようです。その状況を知っている他の証券会社が乗じて買い上がると、ますます上昇することになり、現物も裁定で買われていきます。アドバンテスト(6857)など値嵩株が強いのはそういったところに要因のひとつがあるようです。
そういった状況で来週の金曜日はSQを迎えます。11月のSQはどうってことが無かったですが、10月のSQはかなり意外な結果になりました。寄り付き直前に板寄せのバランスを崩す買い注文が入り、清算値は大きなギャップアップでした。その後はあっという間にリバーサルで落ちていきました。今回のSQで日経平均銘柄をトレードする場合には少し気を付けたほうがよさそうです。
で、タイコム証券(経由の注文)が締め上げられているのは12月限だけなのでしょうか?それとも期先も?
「ネガティブ・ガンマ」については、次のサイトに解説を見つけました。
伊藤祐輔の株式デリバティブ・セミナー ((株)シンプレクス・インスティテュート)
http://www.simplexinst.com/database/index4.htm
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