CQGの7x1以降、データの遅延があると、このダイアログを表示することがある。
原因は、CPUの負荷が100%に達してしまって、データを処理しきれない状況になったからだという。
このダイアログが最初に表示されたのは 6x8621。でも6x8621はCPU負荷が凶悪で、3ヶ月ほど経った頃に7x1812がリリースされ、CPU負荷もある程度改善された。
9月にリリースされた7x1822では、デイトレードネットで配布するマクロとの互換性という問題があったものの、CPU負荷が更に改善され、メモリが開放されずにどんどん消費されてしまうという問題も改善された。
8月からセミナーで試用提供しているCQGのアカウントで、ナスダックをリアルタイムで見られるようになってから、セミナーでCQGに関心を持つ人が増えるとともに利用者も増加してきたようで、冒頭のダイアログの表示に直面して悩んでしまう人が増えてきた。
以前TradeStationのEasyLanguageでバリバリにマクロを記述するとPentium 4 3GHzでも、CPU使用率が一杯いっぱいになると聞いて驚いたことがあったが、CQGで同じ状態になるとは思わなかった。
要因のひとつに、チャートに設定するCustom Study(マクロ)の数が増えたこともあるが、1年以上前にTickが多い銘柄というとMSFT、INTCくらいで、EBAYがたまに顔を出すくらいだったのが、TASR、GOOG、RIMM..とやたらTickが多い銘柄が増えたこともあると思う。
Tickが多いということは人気銘柄なので、チャートも比較的きれいなので、チャートをチェックする機会も多く、いつも表示させている人もいると思う。
こうなってくると、セミナールームのPentium 4 3.2GHzでも、かなり厳しい状況になっている。Pentium4のCPU特性(深いパイプラインと命令実行効率の悪さ)も重なってきているように感じられる。
それでは、CPUにそんなに計算させなければいいじゃないかということで、対策のひとつがRecalculation ModeをPriodicallyに設定することだった。Study(マクロ)の再計算タイミングを減らすということだ。
もっと厳しければ、End of Barを選択することになる。
でも、それだけでは、Nasdaqでは不足するときがあるように思う。
それで、Extra Bar for Study Calculation。 やっと本題のトレードオフの話になってきた。
Extra Bar for Study Calculation の初期値は、400 となっている。現在試しにこれを小さくして使っている。
まあまあ不満なく使えているし、心なしかCPU負荷も低くなっているように感じられる。
ところが、この設定を小さくするとStudyを計算する範囲も短くなるので、PeakBdyのガイドラインの前日の終わっている値が本来と違っていることがあることに気が付いた。この現象は、小さいウィンドウでチャートを見るときに顕在化する。
また、あまりにも設定値が小さいと、チャートの途中からガイドラインが表示されるようなことも起こる。
得られる改善とのバランスが難しいように感じられる。日本株を使っている方には初期値でほとんど問題ないし、CPUの使用率に余裕がある方も問題ない。
ギリギリのところで使っている場合には、PCをアップグレードするか、それとも調整で何とかならないかと悩みどころになる。
先日、NHKである道路の渋滞状況は5%だけ車が減れば解消されるということで、知恵をしぼるという番組があった。なんだかそれと似ている。
さて、現在手を打てるのは、
・ 開くチャートの数を減らす(表示するチャートを減らすということ)
・ 設定するStudyの数を調整する(場合によってはFixWeekを消すということも)
・ Extra Bar for Study Calculationを調整してみる
・ PCの性能を上げる
どれも、使用する環境が少し変わるだけで変化がありそうで、どこに重きを置くかのトレードオフのような感じだ。
もちろん、いちばんいいのは、CQGがもっと軽くなることだが、これは自分でどうにもならないところだけに一番難しい。
(とはいうものの、メモリリークの悪者扱いにされてきたマクロだったが、CQG側の改善で解消されていることもあり、期待がゼロということでもないのだけどね。)
いまのところ、バランスのいいところは中々見つからない。なんだか内容がトレードオフになっているみたいだ(謎
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