Tokyo Walk
東風庵
紹介したくはないが紹介したい。
近頃少なくなったそういう店に出会った。
三日月が閉めたあと、デフォルトの蕎麦屋をどこにしようかと、心のよりどころがなくなったとき、あまり期待をせずに訪れた。
中央通りの三菱東京UFJ銀行の脇の一方通行を直進し、昭和通りを突き抜けて、首都高と交差する手前の右側に位置する。
前は確か小さなブティックがあったところだ。
東銀座が最寄の駅だろう。
青い「そば」の「のぼり」がないと見過ごすかもしれない。
中村勘三郎氏の名前が見える。
靴を脱がなければならないのが、ちょっと苦手で、おまけに下へ座るのが苦手なので、座ったのは自動的にカウンターになった。
靴を脱がなければならないのが、ちょっと苦手で、さらに下へ座るのが苦手というわけで、座ったのは自動的にカウンターということになった。
カウンターの定員はちょうど二人がいいところだ。
店は見かけや大きさではなく、味なのだということを改めて認識することになった。
浅草で修行されたというが、まずは黙って「せいろ」を一枚召し上がることだ。
私がここでこれ以上味について「くどくど」と書く必要はないといえば、それでおわかりいただだけるだろうか。
家からの至近距離に「まさか」の味であった。
出汁の味とのバランスは絶妙。
味について文句をつけようにも、すべがないという困った店だ。(笑)
「辛味大根そば」をもう一枚。
一言でいえば、麺にはキレのある「みずみずしさ」がある。
卵焼きを食べれば、只者ではないことがわかる。
書いた以上仕方ないが、しかし実を言えば紹介したくない店だ。
よい意味で期待を大幅に上回ったが、東京を代表するトップの味だと断言してもいいというか、好みの味なのだ。
東京でここを確実に上回ると言える味の蕎麦屋を挙げるのは、至難のワザだろう。
真実は小説より奇なり - マーク・トウェイン
Truth is more of a stranger than fiction.
ほよど普段の「おこない」がいいのだろうか。(笑)
店主の方も宣伝をしたいという気はないようだったが、紹介しないと片手落ちになるため、あえて掲載することにした。
Sobamae GINZA KOCHIAN
AM11:30 - PM3:00 / PM06:00
- PM 10:00
Last Order PM09:30
第二・第四土曜日・パーティー・イベント
休日:日曜・祝日・第一土曜日・第三土曜日
中央区銀座4-14-1 清水ビル
03-3542-7277
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