Tokyo Walk
一茶庵
なかなか風情のある入り口。
入ってすぐの個室には二組のテーブルがあり、このように道路が見える。
黒い漆塗りの調度で店内は落ちついた雰囲気だ。
値段は高め。
ユバは出汁とのコンビネーションが個性的でまたうまいのだ。
卵焼きも甘くなく卵の味が楽しめる。
五色盛りそば
右から、せいろ・オレンジ・田舎・芥子切り・胡麻
オレンジは意外にも?香りのバランスがよく、蕎麦の味とマッチしておいしい。
芥子切りも香りがしっかりして、実にうまい。量も1.7人前あるという。
色で楽しみ、味で楽しむ変わり蕎麦は透明な輝きがあり、1800円を高いものと思わせないトータルでの納得感を満足させる力量はさすがだ。
こちらはカミサンの注文した「せいろ」
出汁は少し辛め側に振った味。
冷やされて供される蕎麦は少し黄味がかかった色で、やや細め。
角がしっかりと立ち、歯に抗う噛み心地やツルツルとした喉越しのバランスもほどよく、蕎麦の香りもしっかりと感じることができるトップレベルの蕎麦だ。
白くシンプルな器の薬味皿や出汁入れはオーナーのセンスが偲ばれる。
特製「蕎麦ぼうろ」がおいしい。
九段の専修大学会館が目印。
上の写真の左側の筋を入り、左折したすぐ右側。
マンションの一階にあり、付近の道はかなり広め。
車を止めやすいロケーションが嬉しい。
最初に供される蕎麦茶はローストされて少し濃い焦げ味で、こうした点から細やかな神経が行き届いていることがわかる。
インテリアや雰囲気、味を考えると、全体に高めの値段も納得できるものだ。
お店の人の身のこなしは上品で丁寧なサービスで、好感が持てる。
特に女性は若い女将さんだと推測されるが、とても頭のいいサービスをされる。
もし女将さんではなく、従業員の方だとすると、この店にとっての宝物だ。
とにかく、このレベルのサービスができる蕎麦屋は東京広しといえども、なかなかお目にかかれない。
どちらにしても経営者の繊細でこだわりのあるセンスを感じることができる蕎麦屋だ。
というわけで、私とカミサンの評価はトータルで最高のレベル。
さらに特製「蕎麦ぼうろ」を帰り道にデザートとして楽しみながらドライブするという醍醐味も加わるので、座布団一枚追加。(笑)
(2005/11)
一茶庵
東京都千代田区神田神保町3-6-6 九段アビタシオン1F
11:00 - 20:30 / 11:30 - 19:00(土日祝)
(年中無休)
03-3239-0889
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