Tokyo Walk
寺方そば長浦(ながうら)
銀座店は、2000年6月オープン。
尾張一宮の妙興寺に由来した「妙興寺蕎麦」を提供している。
ここがWEB。
銀座中央通りニューメルサ7階。
エスカレーターを上がった店の前には
このような大理石の椅子がある。
妙興寺そばは、尾張一宮の妙興報恩禅寺に残る「蕎麦覚書」という日本最古の製法教科書をもとにして、作り継がれてきた蕎麦だという。
妙興寺に在籍していた恵順という僧侶が、慶長年間に15品にも及ぶ蕎麦の食法を『蕎麦覚書』として記録。
その記録日は慶長13年(1608年)6月21日。
棟方志功の菩薩版画
レプリカではありません。
『蕎麦覚書』麺汁の仕立方、蕎麦の扱い方を研究し、現代人の味覚を考慮し、蕎麦よりもそうめんに合うもの、或はうどんに合うものなどというように整理し、今日の長浦の品書きとしたという。
禅林の香りの強い一品は、長嶋山妙興寺の寺名を付けて「妙興寺蕎麦」と名付けられ、現在もこの店独自のメニューとして提供されている。
「妙興寺蕎麦」は椀盛りのそばに白鬚大根、いり胡麻、海苔が添えられて、寺方伝の付け汁でいただく。
禅味の代表的なそば 仕立て。
写真からもテーブルと椅子、などの店内のインテリアにはテイストがあることがわかるだろう。
点心膳の「三麺五菜」をオーダー
確か3,000円弱。
なすを茹でて皮をむいたもの。
醤油で薄い辛口に仕立てられている。
かぼちゃベース
こちらは少し甘め。
以上2品は同時に共される。
基本的に一品ずつ運ばれてくる。
「じゅんさい」と「山芋」をあしらった冷たいつゆの蕎麦。
「じゅんさい」の寒天状の膜に包まれた繊細な形に加え、プリプリとした歯ごたえ、ちょっと泥臭い野生の香りが山芋とあいまって、蕎麦の味を引き立てている。
「じゅんさい」は日本では本州と北海道に自生し、京都の深泥池と北海道の大沼公園の中にある小沼では、「じゅんさい」が密生していることで知られている。
西アフリカやオーストラリアの温帯地方にも生育しているが、食用にしているの は日本と中国だけ。
生の「じゅんさい」は6月から8月にかけて出回る。
古事記では初夏の季語にもなっている。
ずいき
サトイモの葉柄を「ずいき」と呼ぶ。
「ずいき」は農薬を使わずに生産できるため安全な食べ物で、カリウム、カルシウムなどのミネラルや、ビタミン・食物繊維を多く含んでいる。
そのうえノンカロリーで無糖分、またクセがないために、わさび醤油、からし酢みそなど、どんな調味料でもよく合うのが特徴だ。
アボカドだが日本酒によく合う味に仕立てられている。
麺はゆずと胡麻の香り。
汁は多少甘めで濃く味わい深いがある。
蕎麦湯でデザート。
青梅の蜜煮
味は秀逸
持帰り用瓶詰めは10個入りで3,150円
本店は東向島で昭和2年創業。
銀座のほか浅草と赤坂に支店がある。
104-0061
中央区銀座5-7-10 ニューメルサ7F
03-3289-5510
無休 11:00-21:30
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