Tokyo Walk
まつや
明治17年創業、江戸前の手打ちとちょっと濃いめの下町の味で、蕎麦がうまいと人気の高い神田の蕎麦屋。
行ってみて思い出した。
4,5年前に、シアトルから東京へ戻ったときに、A氏に連れて行ってもらった店だ。
そのときにワサビがなかったので、よく覚えている。(笑)
のれんをくぐると店内が一望できるレイアウトで、広さは30帖くらい。
総席数は66席。
6人掛けのテーブルが15個くらいあり、混んでいるときは相席となる。
黒光りする格子天井には、三帖ほどもある巨大な照明が目に付く。
テレビも有線放送もなく、うるさくないのはいい。
何かと裏にある「藪そば」と比較されるようだが、こちらは店の構えや客層からも、庶民的な町の食堂風だ。
このアングルは逆光で撮りにくい。
日本酒は菊正宗のみの一銘柄。
ここでは、ひとり静かにお銚子を楽しんでいる年配の男性客が、かなり目に付く。
店の一番奥には帳場があって、店の女将さんが仕切っている。
ウエートレスは、愛想がよくフレンドリーだ。
もりそば550円、大もり700円という値段。
ちなみに、そばは手打ちで、つなぎには鶏卵を使っているという。
問題はワサビがないという点だ。
拡大写真では、向かいの人のお銚子が見えている。
写真がちょっとブレてるのがわかってしまう・・
店の人に聞くと、「昔からそうなっていますし、蕎麦を味わっていただくため」に、葱とつゆだけで食べていただいているという。
ちなみに、七味唐辛子なら置いてある。
だが希望の客には、ワサビをつけるくらいのサービスがあってもいいと思う。
蕎麦とワサビの組み合わせというのは、とてもいい組み合わせだからこそ普及しているのだし、あのピリッとしたワサビがまた蕎麦の風味とあいまっておいしいのだから。
蕎麦の味を大事にするというのなら、これだけの広さの店で、禁煙席がないというのも、いかがなものか。
念のため空腹状態を含め、何度か足を運んだが、いつもそれほどおいしいとは思わない。
ここ以外のうまい蕎麦屋へ行ったことがない人も、多いと思う。
もちろん、まずくはないけどね。
一定水準の味ではあるが、東京にはさまざまなうまい店がある。
純粋にそばの味としては、蕎麦はそこそこで、つゆも含めて当たり前の味でしかしないと思う。
有名店だということで、思い込みもあり、おいしいという評判になり、また客が来るというサイクルになっているのだろう。
りそな銀行のすぐそば。
淡路町の交差点から、中央通方向へ歩いて左側にある。
写真だと、歩道橋の向こう側に位置する。
歩道橋を過ぎると道が分かれているが、左側の細い方の道を入った、すぐ左側。
行ったことがない人は、有名店だから一度くらいは行ってみるのはいいだろう。
また近所の人は、行きつけているうちに、ワサビなしの蕎麦にも慣れるだろう。
◆
住所:〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-13
ア ク セ ス JR神田駅東口 徒歩5分
地下鉄丸の内線淡路町駅A3出口 徒歩1分
地下鉄都営新宿線小川町駅A3出口 徒歩1分
03-3251-1556 FAX.03-3251-1557
営業時間:月〜金 11:00〜20:00
土・祝 11:00〜19:00
日曜定休
神田味のデルタ地帯 < 地図
Tokyo Walk