Tokyo Walk


2001年7月

JUBA

ここは実をいうと書きたくなかったのだけれど・・

あえてご紹介。

オフィスからの帰りに、たまたま見つけた。


新宿パークハイアットホテルと同じ場所にある

満々と豊富な水が印象的


 

この「告白の階段を降りた入り口を

右折したところに、バーがある。
 

仕事や生活のストレスやプレッシャーを忘れ、のんびりと楽しい時間を過ごすことは、私にとってはとても大事なことなのだ。

そのために小さなオアシスを毎日の生活の中に作ることができればいいなあと、そういう場所を探していたときに出会った店だ。
 

場所は何とここの地下一階。

 


この中華料理レストランのウェイティングバーだったそうで、2000年10月に独立した という。

 

 


Zoom
 


正式には  Dining & Shot Bar なのだが、混んでいなくて、おまけに、店内はなかなかの雰囲気。

大人数のお客は、隣の中華へ流れてゆくので、とても空いているし静かだ。
 

 

 

 

テーブルは大理石

店内は落ち着いた雰囲気。

音楽はジャズが中心。


ほとんど貸し切り状態で、バーテンダーのジュンさんと話をしながらうまい酒を飲めるという 場所なので、紹介をしたくないのだが、暇で閉店されても困るしなあ・・

ということで、やはりご紹介。<おいおい迷うな(笑)

 

 

ホテルにはこうしたバーはよくあるのだが、こうしたロケーションでの落ち着いた「バー」というのは、日本では非常に少ない。

「バー」というのは。カクテルを客の要望に応じて作ることができるバーテンダーが、その「場」を仕切っている酒場のことをいう。

バーテンダーは何人もの客を相手にするけれど、基本的には客個人とバーテンダー個人との繋がり、つまりボールの投げあいを楽しむという要素で成り立っている。

客は好きな酒を好きな状態で飲む権利を持ち、バーテンダーはその客の好みを知り尽くしてサービスをする。

バーテンダーは10年も修行をすれば、ある程度の技術は身につくが、そこに到達してからの勝負は、どうやって客から信頼されるかだ。

こうした客とバーテンダーの間のある種の「共感」があればこそ、客はおいしいと思うのではないか。

だが、日本では長い間バーテンダーを続けるのが難しい社会だ。

そういう意味では、トレーダーと同じかもしれない。

バーテンダーは「バーテン」と侮蔑的に短く呼ばれ、社会的に低く見られがちで、何かあれば「やはりバーテンか」となり、主張すれば「バーテン風情が」となる。

そうした社会で、この仕事を継続し誇りを持って取り組むのは情熱がなければできないだろう。



このバーの特徴は、オリジナルカクテルが豊富だということだ。

バーテンダーのジュンさんは、とてもカクテルに情熱をお持ちだ。

バーは、バーテンダーの「こだわり」も味のうちだから、こちらもカクテルを作る手つきや雰囲気を楽しめないと、バーの値打ちは半減する。

テーブルチャージは確か500円ほど。

カクテルは一杯平均800円ほどだから、決して高くない。

名物の薬草のカクテルはカラダにいいというので、熱心なファンも多いようだ。

オリジナルカクテルが豊富で、たとえば「今日は食事をしてきているのでハラは減っていない。さっぱりした余り強くないものをゆっくりと飲みたいのだけれど・・」などとリクエストをすると、好みを聞いてくれ、オーダーメイドのカクテルを作ってもらえるのだ。

味が気に入らなければ返品自由というのもうれしい。

 

初めての店だったので、まずマティーニを。

 

マティーニは作る側にすれば、非常に難しいカクテルだという。

ステアといって、ジンを攪拌するときに、ジンの強さを生かそうとすると、氷が溶ける前にステアをやめるほうがいい。

しかしそれでは冷たくならない。

冷たくしようとして、ステアの時間を長くすると、氷が溶けて水っぽくなり、ジンの味が台無しになってしまう。

常にこうしたジレンマを抱えながら、作らなければならないからだ。

だから店によっては、ジンを冷蔵して冷やしておくことがある。

ジンが十分に冷たいと、強さが立ち上がり、ジン特有の甘みと香りが味覚や臭覚を刺激し、香りが立って、しかもまろやかなマティーニとなる。

また、ジンの種類もいろいろあるが、一番人気はゴードン・ジン。

だが、こういうのもある。

ブードルズというジンとグラスを冷凍庫でマイナス20度くらいまで冷やし、ジンを仮死状態にしておく。

そして、100回ほどステアしてジンを生き返らせる。

冷たさとあいまって、100回ものステアに耐えることができるのだ。

スムーズでありしかも、コクのある、うまいマティーニができあがる。

あとはベルモットを、どれくらい入れるか、というバランスの問題となる。

こうした、カクテルをあらかじめ缶入りにしてして、売り出している日本の大手メーカーがある。

自分が取り扱っている製品をナメているとしか思えない。

その缶詰の味がカクテルの味だと誤解し、日本に定着し広まってしまう。

儲かれば何をやってもいいのだろうか?

言語道断の会社だ。

私はこの会社のウイスキーは絶対に飲まないし、ビールも飲まない。

飲むのは仕事上でどうしても、コレしかなくて飲まなければならないときだけだ。



スモークベーコンは少し塩辛く酒とよくあう。

手作りのスモークジャーキーも秀逸。

 

で、2杯目はマッカラン。

 

夏なので、ナッツということで

寒いジョークで涼をとるのもまたよし。(笑)

 

バーテンダーの手つきを味わいながら

のんびりと静かに飲む酒は実にうまい。

 

私はタバコは吸わないので、普通こういう店では煙くて閉口するのだが、ここは東京ガスの空調システムが非常によくできているのだそうで、隣でスパスパ吸われても、ほとんどケムたくないのがまたいい。

こういう場所で禁煙というのは、なかなか難しいから、これは私にとっては、非常にポイントが高いのだ。

仕事を終えて、このバーで気分転換をして、プライベートゾーンへ戻る。

こうした生活のスパイスというかワンステップとして、こういう場所があるというのはとてもラッキーなことだ。

このクラスの雰囲気は、麻布や青山方面へ出向く必要があるのだが、何と帰宅途中にあるのだからたまらない。

土曜日は、オフィス街が休みなので、比較的空いているから、ゆったりとした時間を過ごしたい時は狙い目だ。

12時までに店内へ入れば、バーテンダーのジュンさんとの交渉しだいで、午前2時ごろまで店内での滞在?は大丈夫なようだ。

遅くなると秘密の裏口?から出て、甲州街道側へ出ることになる。

 

 

Bar Juba バー 〈B1F〉

営業時間 月〜土 :18:00〜26:00

tel 03-3344-6060

日曜・祝祭日は休み。

営業時間は午後5時から夜中の2時まで。


Tokyo Walk

 

 

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