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Saturday September 30, 2006

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ベテラン・チャーティストからのアドバイス

テクニシャンの中のテクニシャン、と呼ばれるマーチン・プリング氏は、テクニカル分析の第一人者だ。先日、チャールズ・シュワブのグレッグ・ミラー氏がプリング氏をインタビューした。その内容の一部を紹介しよう。(Gはグレッグ・ミラー氏、そしてMがマーチン・プリング氏) G: トレーダーが、一番初めにしなければいけないことは何ですか? M: 個別銘柄を検討する前に、トレーダーがしなくてはいけないのは、マーケットのトップダウン分析です。先ず、マーケット全体の様子をつかんでください。そして各セクターの分析です。個別銘柄を見るのは、それらが終わってからです。 G: トレーダーを待ち受ける罠には、どんなものがありますか? M: スマートにトレードをするためには、客観的な態度でマーケットを見なくてはいけません。苦労して稼いだ資金ですから、冷...

Friday September 29, 2006

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連銀はカン違いしている!?

アメリカ経済の70%を占めるのは消費者だ。だから、消費者が金を使わなくなると米国経済は落ち込んでしまう。もっともな意見に聞こえるが、「それは単なる神話です」、と言うのはトレンド・マクロリティクス社で、投資コンサルタントを務めるドナルド・ラスキン氏だ。いつも批判的な氏だが、少し説明を聞いてみよう。 「個人消費が冷え込むと米国経済も減速する、と信じている人たちが多いようです。現に、私のところへ相談に来る投資家も、それを疑いません。しかし困るのは、連銀までもが、その神話を信じているのです。たしかに、アメリカ経済の7割は個人消費と言われますが、だからどうしたというのでしょう? 真実は、生産者が100%のアメリカ経済です。考えてみてください。消費者が金を使いたくても、生産者が何も作らないならどうしようもありません。先ず物が生産され、そして個人消費の段階へ進みます。ですから、...

Thursday September 28, 2006

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4つの心配ごと

1990年代、バブルと言えばナスダック市場のことだった。まったく利益の無い会社が、インターネット関連というだけで、一日で二倍になることが頻繁に起きていたから、とにかく異常だった。2003年から2005年は住宅バブル。現在、あちこちでバブルが弾け、住宅市場の冷えこみが顕著になっている。それでは、今日バブルが明らかなものは何だろうか?Money And Marketsのマイク・ラーソン氏の意見を紹介しよう。 マスコミがあまり取り上げないから、たぶん気がついている人は少ないと思う。今日、バブルが目立つのは国債だ。簡単に説明すれば、国債価格はインフレに大きく左右される。インフレの心配が無い状況なら国債は買われ、利回りが下がる。高インフレなら国債は売られ、逆に利回りは上昇する。 ここ数年間を振り返ってみよう。米国経済だけに限らず、世界経済は大きな伸びを展開した。住宅価格は、...

Wednesday September 27, 2006

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ヘッジファンドの失敗から何を学ぶ?

膨大な損を出したヘッジファンド、アマランスから投資者は何を学ぶことができるだろうか?「90億ドルを運用するヘッジファンドは、砂の上に建てられた家のように崩れた」、とザ・ストリート・ドット・コムのジム・クレーマー氏は言う。「アマランスが教えてくれたことは、傲慢な態度が、いかに危険なものかということだ。自信を持つのは構わない。しかし、あまりにウヌボレが強くなると、今回のアマランスのようにトレードがいい加減になり、多くの間違いを積み重ねることになる。」 報道によれば、天然ガスの下落で、アマランスは35%以上の損を出している。当然、解約を求める投資者の殺到が予想されるが、2月1日以降に投資を始めた人たちは、25カ月間、資金をファンドから引き出すことができない。クレーマー氏の話に戻ろう。 「アマランスが大失敗した第1の理由は、資金をエネルギー・セクターだけに極端に集中させた...

Tuesday September 26, 2006

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犬を狙うヘネシー・ファンド

ドッグズ・オブ・ダウ(Dogs of Dow)をご存知だろうか?言うまでもなく、Dogsは犬のことだが、それは成績の悪い株を意味する。1991年、「Beating The Dow」(マイケル・オヒギンズ著)、という本の中で紹介されていらい、ドッグズ・オブ・ダウは、今日も注目される投資方法の一つだ。 簡単に説明すると、ドッグズ・オブ・ダウには二つの条件がある。 1、株価は低迷し全く冴えない。 2、平均以上の配当金があること。 そんな株を買って、本当に大丈夫なのだろうか?先週木曜、ブルームバーグに、こんな記事があった。 二ール・へネシー氏は、「ドッグズ・オブ・ダウ」を実践する、希なファンド・マネージャーの一人だ。氏の指揮するヘネシー・トータル・リターン・ファンドは1億400万ドルの資金を運用し、最近12カ月間で+18%を記録している。...

Monday September 25, 2006

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クイズ、クイズ、クイズ

賞金は250ドル。円に直せば約2万9000円だ。先ず、何の賞金かを説明しよう。先週ラスベガスで、若いビジネスマン、ビジネスウーマンを対象にしたセミナーがあった。開始早々、参加者に配られたのは、8つの問題が載ったテスト用紙だった。めでたく全問正解なら賞金は250ドル。さっそくテストを見てみよう。(解答は一番下を参照) 1、フォーチュン1000社(売上規模全米上位1000社)の最高財務責任者は、平均でどのくらいの在職期間があるだろうか? A、4.3年 B、9.5年 C、15年 D、2.2年 2、フォーチュン1000社の最高財務責任者の何パーセントが女性? A、1.5% B、22% C、7.7% D9.5% 3、フォーチュン1000社の最高財務責任者で、経営学...

Saturday September 23, 2006

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アメリカの地銀が危ない!?

「米国経済は心配されたような急激後退することなく、安定成長に移行できるだろう。だから、株式市場が高値を更新するのは時間の問題だ。そんなソフトランディングを主張する投資戦略家たちが目立ちますが、私は賛成できません」、と言うのはグローバル・マーケット・コンサルタンツ社のリチャード・サットマイヤー氏だ。話を続けよう。 「先日の会議で、連銀は金利を据え置きましたが、それ以外に選択肢が無かったのです。据え置きを実施することで、マーケット関係者や消費者に、連銀はソフトランディングのシナリオを考えていることが表明できます。逆に利上げだったらハードランディングを引き起こし、利下げなら連銀は金利を上げ過ぎたことを認めることになり、ほぼ間違いなくハードランディングになります。 国債利回りは、短期金利を0.5ポイントほど下回っています。これは何を意味するのでしょうか?国債投資者たちは、...

Friday September 22, 2006

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綿、大豆、カカオ豆

天然ガスの急落で、あるヘッジファンドが大損を出していることを昨日書いたが、それ以外にもオイルやガソリンの下げが顕著だ。USグローバル・インベスターズのフランク・ホルムズ氏によれば、8月の初め頃から、資金をオイル市場からハイテク株に移すヘッジファンドの動きが目立つと言う。 ハイテク株はナスダック市場に集中している。特に最近買われているのが半導体銘柄だ。ここ5週間を振り返ってみると、毎週インベスターズ・ビジネス・デイリー紙の業種別リストで136位だった半導体は、一気に33位まで駆け上っている。どこまで半導体銘柄が買われるかは分からない。しかし、下落するエネルギー価格は、インフレ懸念を薄れさせるから株には好材料、と言うアナリストが多い。 オイルの下げは頻繁に報道されても、現在の商品市場全体的な低迷を耳にすることは滅多に無い。株投資者だけに限らず、先物市場で投機...

Thursday September 21, 2006

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なぜこんなことが起きた?

膨大な損が出ている、と大々的に報道されているが、いったいどのくらいの金額なのだろう?問題になっているのは、大手ヘッジファンドのアマランス・アドバイザーズだ。コネチカット州に本拠地を構え、上昇するエネルギー市場にうまく乗って、去年、アマランスは10億ドル以上の利益を上げた。しかし月曜(18日)、天然ガスの先物投機に失敗して、アマランスは30億ドルを超える損を出していることが判明した。ニューヨーク・タイムズから、要点を拾ってみよう。 アマランスの顧客リストは、年金基金、寄付基金、銀行、保険会社、そして大手証券会社で占められている。インベストメント・バンカーとして有名な、モルガン・スタンレーも約1億2400万ドル(6月30日時点)をアマランスに投資している。 92億5000万ドルに及ぶ資金を運用していたアマランスに、決定的な一打を与えたのは、先週展開された天然...

Wednesday September 20, 2006

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株式市場は住宅市場の後を追う?

下のグラフで分かるように、住宅着工戸数が顕著に減っている。 8月分の住宅着工戸数は、年間ベースで167万戸と発表され、7月の数値を6%下回った。更に、去年の同時期と比較すると、ほぼ20%の落ち込みとなり、明らかに米国住宅市場はダウントレンドだ。冷え込む住宅市場は、米国経済に悪影響を及ぼす。ということは、株式市場も住宅市場の後を追うのだろうか? こんな事実がある。代表的な株指数といえばS&P500だが、このチャートと全米住宅産業協会から発表される、住宅建築指数を比べると、面白いことが発見できる。S&P500指数は、住宅建築指数を追従する傾向があるのだ。追従といっても直ぐ後を追うのではなく、約1年間のずれがある。だから、S&P500が上げ始めるのは、住宅建築指数が上げ始めてから1年後、そしてS&Pの下げ開始は、住宅建築指数の下げが始まってから1年後に起きるわ...

Tuesday September 19, 2006

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空売り専門マネージャーの声

9月の相場は悪いはずなのに、いったいどうなっているのだろう、と頭を掻く投資者が多い。好調なのだから迷うことはない、と積極的に買っている人も当然いるが、あえてここで弱気論で有名なビル・フレッケンスタイン氏の意見を聞いてみたい。ひとつ付け加えておこう。フレッケンスタイン氏が弱気論で有名になった原因は、空売りを専門にするヘッジファンドでマネージャーを務めているからだ。 「このラリーは本物ではありません。ダマシです」、といきなりフレッケンスタイン氏は言う。「マーケットは上げていますが、これは希望的観測を基盤にしているだけですから、確かなファンダメンタルズの裏付けがあるわけではありません。 忘れてはいけないのは、私たちが相手にしているのはマーケットだ、という事実です。マーケットを作り上げているのは、投資家たちの感情ですから、決して論理的なものではありません。言い方...

Monday September 18, 2006

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為替トレーダーが学んだ五つのルール

モハメッド・イサ氏は、為替専門のトレーダーだ。「トレーダーというのは本当にユニークな職業です。毎日のトレードを通して、私たちはマーケットの動きを直接感じるだけでなく、自分自身を発見することができるのです。トレードを始めた頃は失敗ばかりで、全くうまくいきませんでした。」 だれでも最初は辛い。プロ野球の世界なら、いきなりメジャー・リーグでプレイするのではなく、先ず何年かマイナー・リーグで経験を積む。言い方を換えれば、初心者コース、中級者コースで成功しなければ、上級レベルのメジャーでプレイすることはできない。 しかし、株、先物、為替の世界は違う。今日初めて株をトレードするからといって、初心者用の証券取引所が存在するわけではない。高校でプレイしただけの新人が、いきなりメジャーのバッターボックスに立つようなものだから、ベテラン・ピッチャーに簡単に料理されるだけだ。...

Saturday September 16, 2006

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覚えておきたい8週間ルール

何もしないで待つことはつらい。伝説的な大投資家、ジェシー・リバモア氏はこんなことを言っている。「良いアイディアが相場で大きな利益を上げる秘訣ではない。最も重要なのは、絶好の時が来るまで静かに座っていることだ。」今日のトレーダーたちも、「手の上に座る」という表現で、我慢することの大切さを強調している。 さて、インベスターズ・ビジネス・デイリーに、関連した興味深い記事があった。要点を紹介しよう。 株が横ばいゾーンからブレイクアウトすると、そのまま一直線に上げるのではなく、以前の横ばいゾーンの上に、新しい横ばいゾーンを作ることがある。経験のある投資家なら、更なる上昇前の一休みであることを心得ているから、じっくりと次の動きを待つ。しかし、経験の浅い投資家は買い時を間違ったと早合点して、せっかく買った株を新横ばいゾーンで売ってしまう。 なぜ、多く...

Friday September 15, 2006

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その判断は正しい?

株や先物トレードで、あなたの犯しやすい間違いは何だろうか?一つの銘柄だけに、必要以上の資金を投入してしまう。損の出ている株を更に買い足してしまう。あらかじめ決めておいた株価で損切りができない。他人から聞いた情報を鵜呑みにして感情買いをしてしまう。損を取り戻そうと、躍起になってリベンジ・トレードをする。スリルだけを求めて頻繁なトレードをしてしまう。まだ他にもあると思うが、「トレードの心理」(The Psychology of Trading )の著者、ブレット・スティーンバーガー氏は、トレーダーはもっと根本的なところで間違いを犯している、と指摘する。話を聞いてみよう。 「判断の仕方に誤りがあることに気がつかないトレーダーがいます。たとえば、ある町の一角で、市民たちからアンケートを取りました。65%の人たちが現在の市長を支持し、次の選挙でも現市長に投票する、という返答が得られ...

Thursday September 14, 2006

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ファンドの動きに注目

先ず下のチャートを見てほしい。2003年8月、40ドル以上だったクリスピー・クリーム・ドーナツ(KKD)は、現在たったの8ドル8セントで取引されている。 アナリストはどんな見方をしているのだろうか?3カ月前の様子を調べてみると、1人が買い、1人がホールド(中立的意見)、2人が売り、そして2人が強い売り推奨を出していた。そして今月、6人いたアナリスト数が2人減って、2人が売り、そして2人が強い売り推薦だ。人気銘柄なら追っているアナリストの数は増える。クリスピー・クリーム・ドーナツは正にその反対だから、本当に見込みが無いのだろうか? 昨日、また悪いニュースが出た。現在、クリスピー・クリーム・ドーナツには証券取引委から取調べが入っている。決算内容に不審な点があるためだ。そんなわけで、7月に終了した四半期の決算報告が予定どおりにできなくなってしまった。...

Wednesday September 13, 2006

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債券投資は安全?

債券市場のブルマーケットが始まった。こんなビル・グロス氏(PIMCOファンドマネージャー)の言葉を信じて、7月に中期優良債券の投資を始めたら、既に2.5%の利益が出ている。なんだ、たったそれだけか、と思われるかもしれないが、中期債券でそれだけのリターンを得るには、通常約6カ月が必要だ。 「まだ、誰にも完全にアメリカの金利引き上げ政策が終了したかは分かりません。しかし、格付けの高い優良債券に、投資者たちが戻り始めています」、と言うのは経済コラムや投資コメンテーターとして知られるティム・ミドルトン氏だ。「キャピタルゲインを狙う株投資家にとって、債券はつまらない話かもしれませんが、今こそ債券に注目すべきです。」 債券、と一口に言っても社債、地方債、それに国債などがある。長さも30年物もあれば、3カ月物の国債もある。いったい、どれに注目すれば良いのだろう?ミドルトン氏の話...

Tuesday September 12, 2006

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砂漠に向かう投資家たち

私はギャンブラーではない、とアシラフ・ファヒーム氏(小児科医)は強調する。ちょうど二年前、不動産バブル警報が出ていたにもかかわらず、氏はカリフォルニア州リバーサイド市にある自宅を担保にして、銀行から約40万ドルを借りた。目的は土地に投資するためだ。 ロサンゼルスからラスベガスまで運転をしたことのある人なら聞き覚えがあるかもしれないが、ファヒーム氏が選んだ場所は、バーストーという小さな町から20分ほど離れた砂漠の真ん中にある。連日40度を超える猛暑にみまわれ、人の住めるような環境ではないが、氏の目には大きな可能性を秘めた土地に映った。 「今思えば、何故あんなことをしたのかよく分かりません。何エーカーという広大な土地が、たった数千ドルで手に入るのです。超格安だと思いました。妻には何度も怒鳴られました。「どうして、そんなつもらない土地にお金を使うの?」適切な返事をするこ...

Monday September 11, 2006

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原油値下がり、紙オムツを買え!

クリーネックスを知らないアメリカ人はいない。ティッシュペーパーのことだが、日常会話では「クリーネックス持ってる?」、と尋ねる人の方が圧倒的に多い。そんなアメリカ人に、「どの会社がクリーネックスを作っているの?」、と聞くと「クリーネックス社だろ?」、とおかしな答えが返ってくる。 クリーネックスを製造しているのは、ニューヨーク証券取引所に上場されているキンバリークラーク(KMB)だ。ティッシュペーパー以外にもトイレットペーパー、それにハギーズで知られる紙オムツなども作っている。消費者製品専門の地味な会社なのだが、「原油が値下がりしている今日、キンバリークラークは狙える」、と言うのは「マッド・マネー」(株番組)のジム・クレーマー氏だ。少し話を聞いてみよう。 「良い株を買うことが大切ですが、何故その株を買う必要があるのかを理解することも重要です。ティッシュペーパ...

Saturday September 9, 2006

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選挙と株式市場

11月は中間選挙だ。ちょうど大統領任期の二年目に行われることから中間選挙と呼ばれるようになったが、上院議員の三分の一と、下院議員の全員が改選される。そこで、選挙と米国株式市場の関係を少し見てみよう。 ネッド・デービス・リサーチによると、株式投資は、大統領選挙の周期に合わせることが効果的のようだ。1888年、ベンジャミン・ハリソン大統領から今日までを見ると、こんな統計がある。大統領選挙の年、S&P500指数は平均で8.4%の伸びがあった。大統領選挙一年前の年は、S&P500指数は平均で11.0%の上昇を記録した。 さらに、大統領選挙一年前の年がマイナスになったことは、1940年以来一度もない。ということは、2007年は株にとって良い年になる可能性が高い。ネッド・デービス・リサーチの説明によれば、大統領選挙一年前が好調なのは、候補者を当選させるために、政治家...

Friday September 8, 2006

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どうやって勢いのある株を見つけるのか?

1989年、証券取引所に初めて足を踏み入れた時、ピーター・ストルサー氏は相場の世界で一生食っていこう、と決心したそうだ。2001年まで証券会社で営業部長を務め、2002年、フルタイムのトレーダーに変身した。短期売買が中心のストルサー氏、いったいどうやって銘柄を選んでいるのだろうか?少し話を聞いてみよう。 「私はデイトレードやスイングトレードが専門ですから、とにかく速く株価が動いてくれないと困ります。ファンダメンタルズがとびきり優れた銘柄で口座をいっぱいにすることもできますが、ダラダラと横ばいされてしまっては食べていくことができません。 値動きが良い株を見つけるには、テクニカル分析が役立ちます。例を挙げましょう。200日移動平均線はトレーダーや投資家に広く活用されていますが、今日の位置と100日前の位置を比べてください。買いを考えているなら、今日の位置は100日前よ...

Thursday September 7, 2006

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礼儀を欠く企業

インテルのリストラが発表され、約1万500人が職を失う。解雇通知を受け取るのは辛い。それだけに会社側は、それなりの態度で、社員に解雇を言い渡す必要がある。しかし、CNNの報道によれば、解雇というデリケートな問題にもかかわらず、会社側のマナーがあまりにも悪いようだ。 「まったく信じられません」、とデール・クラムフォース氏(WJMアソシエーツ社)はあきれ返っているが、先週こんなことがあった。電気製品を販売するラジオ・シャック社は、400人を解雇したのだが、どのように社員に知らせたか察しがつくだろうか?正解はEメールだ。たしかにメールは便利だが、礼儀を欠いているとは思わないだろうか。毎日8時間、会社のためにつくしてきたのだから、上司から一言も無く、いきなりメールで「さよなら」では失礼だ。 メール以外にも、次のようなマナーの悪い方法が使われている。 ...

Wednesday September 6, 2006

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投資は危険!?

「今日のアメリカ社会は、あまりにも差別的表現に敏感になりすぎ、本当のことを言うことができません」、と言うのは不動産投資セミナーでお馴染みのロバート・キヨサキ氏だ。「怠け者は金持ちになる資格が無い、と先日ハッキリと述べたように、今回も何故多くの人たちが金持ちになれないかを説明したいと思います。 嘘つきは、怠け者と同様に金持ちになる資格がありません。例を挙げましょう。投資は危険なものだ、と人々はさも当たり前のように言いますが、それはウソです。真実は、投資が危険なのではなく、無能な投資家が投資を危険なものにしているのです。もちろん、自分で何も調べない怠惰な投資家も投資を必要以上に危険にしていることは言うまでもありません。 無能な投資家は、太っている人が肥満の原因は遺伝子だ、と主張するのに似ています。少し前になりますが、体重が500キロもある人がテレビに出ていました。子ど...

Tuesday September 5, 2006

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マーケット開始まで10分、あなたは何を見る?

寄付き前、海外のマーケット結果や主な経済ニュースに目を通す人が多い。もちろん、偏見を持ってマーケットに臨みたくないから、ニュースは全く読まない、という人たちもいる。それでは、ここで質問。ニュースを読む読まないに関係なく、ほとんどのトレーダーたちが寄付き前に見ているものがある。それが何かお分かりになるだろうか? アメリカで株チャンネルと言えばCNBCだ。マーケット開始15分前にスイッチを入れると、嫌でも画面右下に表示されている数字が目に飛び込んでくる。正解はこの数字、S&P500先物指数だ。それでは、ここでまた質問。なぜ私たちは、先物指数に注意を払わないといけないのだろうか? 「先物指数マーケットは、スポーツクラブのメンバーシップのようなものです」、とザ・ストリート・ドット・コムのトレーシー・バーンズ氏は言う。「スポーツクラブの会員になると、契約に毎月の会員費が10...

Monday September 4, 2006

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早く仕事に行きたい!?

「なぜ働くのですか?」、と経済コラムやテレビでお馴染みのテリー・サビジ氏は質問する。月曜は労働者の日、アメリカは祭日だ。夏休み最後の週末だから、どこもかしこも混んでいる。仕事のことなど考えている人は少ないと思うが、サビジ氏の話を少し聞いてみよう。 「会社重役、ウェイトレス、セールスマン、起業家、私は先週、さまざまな人たちに働く理由を尋ねてみました。もっとも多かった答えは、ガス代、電気代、教育費、と色々な出費があるから働くのは当然だ、というものです。言い方を換えれば、働かなければ生きていけない、ということになります。 もちろん、全ての人は同じ理由で仕事をしているわけではありません。ある起業家ですが、「仕事をするのは勝つためだ」、という答えが返ってきました。ビジネスを始めてみると、思ってもみなかった難題にぶつかることがあります。そんな時チャレンジ精神を旺盛に...

Saturday September 2, 2006

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相場の名言

馬渕 一氏(デイトレードネット代表取締役)がステップアップ全国縦断セミナーを開催する。9月17日は名古屋、そして18日の大阪を皮切りに主要都市を回ろうというものだ。「リバーサルを食らって、ロスを出してもリベンジできる」、という未公開の手法も学べるから興味深い。 さて、「俺は相場師だ。相場に生き、相場に死ぬ。相場いがいのことに手をだすのは、すべて邪道だ」、の名言で知られるのは、「怪物相場師」の異名を持った近藤信男氏だ。ご存知のように、相場の世界には様々な名言がある。そこで今日は、米国ウォール街の名言をいくつか紹介しよう。 その前に、もう一つ日本からの名言を記そう。言ったのは有名人ではないが、前記した近藤氏の母親だ。氏が慶応大学に在学している時の話だが、既に株を始めていた氏は暴落で大穴を開けてしまった。金の工面がつかなくなり、仕方なく名古屋へ帰って父親に頼むことにした...

Friday September 1, 2006

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値動きが現実、意見はフィクション

「トレードで成功するには現実を無視してはいけません」、と言うのはロス・フックで知られるベテラン・トレーダー、ジョー・ロス氏だ。私たちの意見とは無関係に、マーケットにはレジスタンスレベル、そしてサポートレベルなどが現実として存在する。どんなに威勢良く買いを入れても、直ぐ上にレジスタンスラインがあったら株は上がらない。遅かれ早かれ、トレーダーは間違いに気付くことになる。しかし、即座に持ち株を処分できなければ、これも現実を無視していることになる。ロス氏の話を続けよう。 「思惑が外れると、多くのトレーダーは適切な対応をすることができません。十分な分析をしたにもかかわらず、その結果が間違っていたことを認めるのは、決して嬉しいことではありません。自分をごまかすのはやめて、現実を直面してください。ただでさえトレードは難しいのですから、自分の意見を正当化することに時間をつぶすのではなく、...

 

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