« May 2006 | July 2006 »

Friday June 30, 2006

HEADLINE

日本株を推す元ファンドマネージャー

「サムライ株」、と題してジム・クレーマー氏は、米国投資者に日本株を人気番組の中で推薦した。さっそく見てみよう。 1、三菱UFJフィナンシャル・グループ なぜこの銘柄を買いたいのか?それは現在の日本が、1991年のアメリカに似ているからだ。その時アメリカは、ようやく不動産恐慌から抜け出そうとしていた。多くの銀行は倒産し、主要大手銀行だけが生き残った。しかし、不動産市場の底打ちは銀行株買いのシグナルとなり、特にシティバンクが魅力的だった。ようするに三菱UFJは、1991年のシティバンクと同様というわけだ。短期的に見た場合、日本の金利情勢が悪材料になる可能性がある、とクレーマー氏は言う。 2、キリンビール アメリカのビール会社は買えないが、キリンビールは別だ、とクレーマー氏は強調する。キリンの、大豆をベースにしたビールには麦芽税がかからないから収益にはプ...

Thursday June 29, 2006

HEADLINE

歯切れの悪い専門家の助言

株番組を見ていると、「持ち株を処分した方が良いでしょうか?」、という視聴者からの質問が最近多い。世界的に嫌な相場が続いているから、投資者たちが不安になっても仕方が無い。もちろん、デイトレーダーがこんな質問をするわけがないから、正確に言い換えれば、長期的に見た場合、現在株を売ることは正解だろうか? 「もし、今売らなかったらどうなるでしょうか?先ずそれを検討してください」、と言うのは以前ファースト・コール社でアナリストを務めたポール・エリオット氏だ。今売らなかったらどうなるのか?投資アドバイザー、ギャリー・カルトバウム氏を引用しよう。「200のグループを追っていますが、10銘柄中7から8銘柄がテクニカル的に貧弱です。特に最近気になるのが、マーケットの指標になる大手銀行です。天井が形成され、下げが始まっていますから、明らかに悪材料です。チャートパターンに好転の兆しが現れるまで、...

Wednesday June 28, 2006

HEADLINE

一気に0.5ポイント引き上げ?

木曜のFOMC(連邦公開市場委員会)で、短期金利が5.25%に引き上げられることが確実視されている。これが実現すれば、2004年6月から17回連続の引き上げだ。それほどインフレを恐れているなら、いっそのこと0.5ポイント上げて、一気に金利を5.5%にしてしまえばよい、とそんな声が最近聞こえるようになった。 マーケットウォッチ・ドット・コムの報道によれば、以前連銀は0.5ポイントずつ金利を動かすことが通常だった。0.25ポイント刻みは、前連銀議長グリーンスパン氏が始めたものだ。既に0.25ポイントずつ、16回立て続けに金利が引き上げられているが、米国の歴史上、これほど執拗な金利引き上げサイクルは無かった。 エコノミスト、マイケル・グレゴリー氏はこう語る。「過去二回の金利引き上げサイクルを振り返ってみると、両方とも最後の利上げは0.5ポイントでした。交響曲を例にあげれ...

Tuesday June 27, 2006

HEADLINE

経済誌がすすめる賢いお金の使い方

手元にあるのは100ドル(1万1600円)だけ。パッと飲んで終わりにしてもよいが、もっと賢い使い方はないだろうか?そんな質問に、キプリンジャーズ誌はこんな回答をしている。 1、非常時に備える ハリケーン、竜巻、火事、こんな緊急状況では、素早く家から安全な場所に避難しなくてはいけない。あなたは、そんな時のために非常食や水の用意ができているだろうか?そこで、ぜひ買っておきたいのがサバイバルキットだ。値段は55ドル。これがあれば、大人二人が72時間生き延びることができる。残りの45ドルで、更に必要な薬などを買っておくとよいだろう。 2、古いホームビデオを捨てるな ほこりをかぶったVHSテープが眠っていないだろうか?卒業式、結婚式、いろいろな思い出が入っているはずだ。最近のコンピュータにはDVD作成機が搭載されているから、あとはVCRのアナログシグナルをデ...

Monday June 26, 2006

HEADLINE

医師の収入は下げ基調?

医師たちの収入が減っているという。経済レポーター、クリステン・ゲレンシャー氏の調べによれば、1995年から2003年までの間に、医者たちの手取り収入は平均で7%下がった。他の専門職と比較してみると、弁護士やエンジニアの収入は、逆に7%上がっている。 なぜ米国医師たちの手取り収入が落ちたのだろうか?最大の原因は、メディケア(高齢者向け医療保険制度)、そして個人向け健康保険会社からの払い戻しが減ったためだ。(注:アメリカには日本のように、国民全員が加入できる医療保険制度が無い。そのため、国民は民間の医療保険サービスに加入することになる。ただし、65才以上の高齢者や身体障害者には公的医療保険制度があり、これがメディケアと呼ばれている。) もちろん、手取りが減ったからといって、医者が経済的に困っているわけではない。2003年度の平均手取り年収は20万3000ドルだから、円...

Saturday June 24, 2006

HEADLINE

フォーカス、フォーカス、フォーカス

ベテラントレーダー、ラリー・ウィリアムズ氏が少し変わったことを言った。もう引退してしまったが、プロバスケットボール界の問題児として有名だった、デニス・ロッドマンという選手がいた。腕はイレズミだらけ、それにイヤリングの数も、一つや二つではなかった。マイケル・ジョーダンというスーパースターもチームにいたが、とにかくロッドマンは目立った。 「トレーダーとして成功したければ、ロッドマンのようになりなさい」、とウィリアムズ氏は言うのだ。もちろん、腕にイレズミを入れて、髪の毛を派手に染め、それぞれの耳に複数のイヤリングをつけることを推奨しているわけではない。(異端トレーダーのイメージ作りには役立つかもしれない。)しかし、ロッドマンから私たちは学ぶべきことがあるようだ。ウィリアムズ氏の話を聞いてみよう。 「本やセミナーを通して、多くのトレーダーに効果的な売買手法を紹介してきまし...

Friday June 23, 2006

HEADLINE

危険シグナルの発見方法

せっかく上手くいっていた投資が、著名アナリストの悲観的な意見で、大きく下げてしまうことがある。小さな損なら取り戻すことができるが、一つの銘柄であまりに大きな穴を開けてしまうと、精神的なダメージから立ち上がるのも大変だ。「致命的な傷を負わないために、危険信号をいち早く察知することが大切です」、と言うのは「アナリストを首にしろ!」の著者、ハリー・ドマッシュ氏だ。少し話を聞いてみよう。 「最近、プラトロニクス社は30%という極めて大きな下げを記録しました。直接的な原因は、6月で終了する四半期の収益が、下方修正されたためです。しかし、12月締めの決算報告書をよく調べた人なら、今回の下方修正がある程度予期できましたから、大きな損を出すことはなっかたことでしょう。」 決算報告書と言われても、いったいどこを見たら良いのだろうか?会計士のような専門的な知識が無くても、危険シグナル...

Thursday June 22, 2006

HEADLINE

金利上昇で狙える銘柄

不安定な株式市場、いったい何を買ったら良いのだろうか?連銀は上げ過ぎになるまで、金利引き上げを終了させることはない。だからアメリカは不景気に陥る。そんなことを言うアナリストが多いから、なおさら銘柄選びが慎重になってしまう。 トレンドは投資者の友達、という言葉があるように、昔から大局的な流れに乗った投資が薦められている。今日のマーケットで明らかなのは、上昇する金利だ。金利上昇で有利なものは何だろうか? ここで目につくのが、CNNニュースのヘッドラインだ。Million-dollar investors prefer cash、ということだから、お金持ちの投資者は現金を選んでいることになる。誤解を防ぐために記しておきたいのは、現金化といっても資金の全てではなく、約2割相当の金額だ。それでは、現金の行き先を見てみよう。 期限の制約が無く、いつでも引き出し自由、と...

Wednesday June 21, 2006

HEADLINE

高齢化社会が生み出す買いセクター

毎日8000人のアメリカ人が60才の誕生日を迎えている。ベビーブーム世代の人々が、次々と退職の年齢に近づいているわけだ。さっそく、こんな心配の声が聞こえてくる。「世界的に株が不安定な今日、ベビーブーマーたちは、老後資金を守るために、株を一斉に売ってこないだろうか?」 ベビーブーマーとは、1946年から1964年の間に生まれた人たちをさし、約7820万人がこの世代に属する。医学の発達や、生活水準向上が主な原因となり、ベビーブーマーだけに限らず、アメリカ人の平均寿命は1960年の69.7才から77才に上がっている。2000年には3500万人だった65才以上の人口も、2030年には約7200万人に達することが予測されている。 ペンシルバニア大学教授、ジェレミー・シーゲル氏は警告する。「アメリカ社会は、いまだかつて無い速度で、高齢化へと進んでいます。これは確実に、株式市場...

Tuesday June 20, 2006

HEADLINE

欲と恐怖以上に恐ろしいもの

株価は、欲と恐怖によって動かされる。よく聞く言葉だが、トレード心理の研究で有名なブレット・スティーンバーガー氏は、もう一つトレーダーに大きな影響を与える要素を指摘している。「欲と恐怖より危険な感情、それは自信過剰です。自信過剰になったトレーダーは、必要以上に大きなリスクを平気でおかし、自ら損を招いているのです。」 エレン・ランガー氏のリサーチによると、成功という経験は、たとえそれがコインの裏表を当てるようなものであっても、私たちに自信を与えるという。本当に自分の技術によって良い結果を出しているのなら問題は無いのだが、単なる偶然や運で勝ちが続く時が怖い。ギャンブルの場合、全くの素人が3回連続でブラックジャックに遭遇することがある。単に幸運に恵まれただけにすぎないのだが、本人は自分の技術が勝ちを呼び込んだ、と勘違いしてしまう。これが自信過剰を生み、無謀な賭けにつながるわけだ。...

Monday June 19, 2006

HEADLINE

米国株式市場クイズ

アメリカは本格的なベアマーケットに入る可能性がある、と警告するアナリストが増えている。そこで、ベアマーケットをテーマに、早速いくつか質問しよう。(正解は一番下を参照) 1、米国株式市場は、過去100年間、どんな頻度でベアマーケットが訪れたでしょうか? A、3.3年に一度 B、6.6年に一度 C、9.9年に一度 2、テクノロジーの著しい発達、それに国民の暮らしが豊かになった今日、1960年以来ベアマーケットが訪れる頻度が減っている。 A、たしかに減っている。 B、逆に頻度は上がっている。 3、最も長かったブルマーケットはどちら? A、1929年の大暴落が起きる直前のブルマーケット B、2000年のインターネット株崩壊直前のブルマーケット 4、90年代のブルマーケット...

Saturday June 17, 2006

HEADLINE

米国不動産は暴落する?

DRホートン、Pulteホームズ、レンナー、KBホームズ、Tollブラザーズ、といえば主な住宅建築銘柄だが、去年の夏から30%から50%の大幅下落だ。AGエドワーズのアナリストは、こんなメモを顧客に送った。「住宅市場のソフトランディングシナリオは、もはや無効です。」米国住宅市場は、暴落の運命にあるのだろうか? ビジネスウィーク誌の報道によれば、6月13日、ハーバード大学は米国不動産に関する楽観的なレポートを発表した。さっそく要点を見てみよう。 楽観的といっても、上昇する不動産ローンの金利とエネルギー価格が悪影響になり、ハーバード大学の研究員たちも、住宅市場の冷えこみを予測している。しかし、健全な雇用状況や移民による人口の増加は、更に住宅需要を伸ばす結果になるから、あるていど住宅市場の冷えこみを抑えることができる。 研究員の一人、レイチェル・ドゥルー氏はこう...

Friday June 16, 2006

HEADLINE

なぜ低位株を狙うのか?

40ドルの株を100株買うと4000ドル、そして4ドルの株を1000株買うと4000ドルの資金が要る。もちろん手数料も払わなくてはいけないが、あなたならどちらを選ぶだろうか?「現在、アメリカに上場されている株の平均価格は、約26ドルです。投資者によっては、一株26ドルと聞いただけで、買いの対象から外してしまいます。なぜなら、5ドルから10ドルで取引されている株が魅力的に感じるからです」、と言うのはドーフマン・インベストメントのジョン・ドーフマン氏だ。 心理的なことかもしれないが、一般的に投資者たちは、5ドルの株の方が200ドルの株より将来性があると思っている。200ドルが二倍になるよるも、5ドルが10ドルになる方が、ずっと楽に見えるからだ。それに、200ドルの株を100株買うには2万ドルが必要だが、それだけの資金があれば、5ドルの株を4000株も買うことができる。同じ投資...

Thursday June 15, 2006

HEADLINE

次の買収ターゲット?

最近の株式市場は、まるでパーティーのようです、とMLFインベストメントのマット・フェシュバック氏は言う。ひどい下げ方だったから、空売りで大儲けしたのだろうか?「狙っていた銘柄が4割も下げたのです。さっそく買いました。今週も、割安株買いで忙しくなりそうです。」 割安株?下げ相場だから、叩かれた株など山ほどある。いったい何を基準に、割安株の判定をするのだろうか?デイリー・アドバンテージの、ジョン・マークマン氏はこんなヒントをあげている。「会社も個人も同じことですが、現在のように金利上昇が続く環境で、苦しい立場に陥るのは、多額な借金がある人たちです。下げ相場だけが要因となって、ほとんど負債の無い会社の株が売られるなら、これは割引価格で買うチャンスです。」 8億ドルの資金を運用するトム・カーン氏は、マークマン氏の言う投資アイディアを実践する一人だ。「バランスシートに注意を...

Wednesday June 14, 2006

HEADLINE

プロトレーダーが指摘する20項目

トレードで成功する秘訣は何だろうか?投資アドバイザーのジョン・カーター氏は、現在一線で活躍するトレーダーをインタビューした結果、次のことが分かった。 1、基本的にトレードはシンプルだが、決して簡単というわけではない。このゲームで生き残りたければ、希望的観測を捨てることだ。 2、トレードの間違いに気がついたら、ポジションを直ぐに処分すること。損切り値を待つ必要は無い。 3、極論すれば、トレードは退屈な作業だ。いつも興奮しているようなら、まだ利益はコンスタントに出ていないはずだ。 4、100%勝てる方法探しをやめた時、素人トレーダーはプロになれる。 5、あなたがトレードしているのは株ではなく他のトレーダーだ。投資心理を正確に把握しよう。 6、感情をコントロールしろ。大衆といっしょに浮かれていては決して勝てない。 7、頻繁にトレー...

Tuesday June 13, 2006

HEADLINE

考慮したいコールオプションの空売り

ビジネスニュースほど愉快なものはない、とリバティー・トレーディング・グループのジェームズ・コルディエ氏は言う。「数カ月前になりますが、マスコミは不動産バブルを毎日のように報道していました。4月下旬、株式市場が天井を形成している時は、あとどこまでマーケットは上がるだろうか、といった予想番組が主流でした。しかし、金利不安が再度強くなり、株が大きく下げ始めると、今度は打って変わって大暴落が近い、と騒いでいます。」 最近不調なのは、株だけではない。商品市場も大幅な下げを展開している。さっそくテレビでは、世界経済が下向きになり、商品市場は本格的な長いベアマーケットに入る、と派手な報道だ。ニュースが当てにならない、と決めつけているわけではないが、コルディエ氏はこんなことを指摘している。 「最初に言っておきたいのは、ほとんどの場合、ジャーナリストたちによる、マーケットレポートに...

Monday June 12, 2006

HEADLINE

個人投資家の率直な声

世界的に不安定な株式市況が続いている。専門家のアドバイスを聞くのも良いが、今日は実際にUSA TODAYに投稿された、個人投資者たちの声を紹介しよう。 「株式市場は、私たちのような小粒な投資者に、全くチャンスを与えてくれない。もし、あなたの年収が12万5000ドル(約1400万円)に満たないなら株式市場に参加する資格は無い。今日の株式市場は、資金を有り余るほどかかえる、ヘッジファンド・マネージャーたちの贅沢な遊び場だ。」 投稿者、ECSさん。 「株はあまりに割高だ。そろそろ暴落が来てもおかしくないと思う。」投稿者、Hi Ho Silverさん。 「マーケットが浮き沈みするのは当たり前のこと。少々下がったからといって、ここで慌てるのは間違いだと思う。それよりも長期的な視野にたって、バランスのとれたポートフォリオを作ることが大切だ。それからもう一つ、だれかバー...

Saturday June 10, 2006

HEADLINE

ワールドカップに経済復興を期待するドイツ

ワールドカップはドイツ経済を救うことはできない、とコラムニストのマシュー・リン氏は言う。「多くのドイツ国民は、ワールドカップに大きな期待をよせていますが、スポーツ・イベントが一国の経済を復興させることはできません。熱狂的なファンが去った後、ドイツの人々は何も変わっていないことに気がつくことでしょう。」 ウォルト・ディズニーは、スポーツチャンネルESPNを通して、64試合中の52試合を生で放映する。アナリストの予想によれば、1億ドル以上のコマーシャル収益がディズニーに入るようだ。もしそれが実現なら、2002年のワールドカップ広告収益2500万ドルを大幅に上回ることになる。 広告収入が期待できるのはディズニーだけではない。ヤフーは、公式ワールドカップページを作成し、既にマクドナルドやプロクター・アンド・ギャンブルなどの大手企業が広告を出している。また、アマゾン・ドット...

Friday June 9, 2006

HEADLINE

矛盾する連銀関係者

事の始まりは、月曜の連銀議長バーナンキ発言だった。米国経済は減速が始まっているが、インフレも悪化しているというスタグフレーション論だ。今まではソフトランディングか、それともハードランディングかが議論されていたが、これで第三の見方が出てしまった。 「スタグフレーションには同意できません」、とジム・クレーマー氏(ザ・ストリート・ドット・コム)は言う。「現在マーケットでは、銀行株が買われています。ということは、ソフトランディングのシナリオです。スタグフレーションで上がるのは金だけですが、5月に730ドルの高値を記録した金は、今日630ドルまで下落しています。」 バーナンキ氏の見解が正しいかどうかは別として、頻繁に発表される連銀からの意見に、投資者たちは困惑している。「いい加減にしてほしいです!もう連銀関係者の意見は聞きたくありません」、と憤慨するのは投資戦略家のエド・ヤ...

Thursday June 8, 2006

HEADLINE

株価変動性の秘密

高いボラティリティが話題になっているが、その原因は何だろうか?株番組「マッド・マネー」の中で、ジム・クレーマー氏は、こんなことを語っている。 「株価格の変動性をボラティリティと呼びますが、最近のボラティリティは異常です。株価の変動率が大きく上がっていますから、マーケット経験の浅い投資者は、ただおびえるばかりです。高ボラティリティを恐れてはいけません。逆に、それを利用することが肝心です。 なぜ高ボラティリティが起きるのでしょうか?答えは需給関係のアンバランスです。買い手と売り手の力に大した差が無いバランスのとれた状態では、株価に大きな動きはありません。しかし、どちらかの力が一方的に強くなると需給関係が崩れ、高ボラティリティを引き起こします。 需給関係を崩す原因について、少し説明しましょう。大量な株を保有するブローカーは、本来ならゆっくりと持ち株を処分しました...

Wednesday June 7, 2006

HEADLINE

肥満が生み出すビジネスチャンス

ビジネス2.0誌によれば、6000万人のアメリカ人が太りすぎだという。1980年、肥満者の数は2300万人だったから、約2.6倍になったわけだ。この勢いで肥満人口が増えていくと、2013年には8800万人のアメリカ人が太りすぎになる。 こんな話がある。数年前のことだが、ティム・バリー氏(55才)はボストンからサンフランシスコ行きの飛行機に乗った。氏の身長は183センチ、体重は165キロの肥満体だ。他にも氏に劣らぬ肥満者が数人いたが、皆あまりに太りすぎているため、シートベルトが短すぎて締めることができない。 普通なら、飛行機の中にはシートベルトを延長する器具がおかれているのだが、この日は肥満者が多すぎて器具が足りない。乗務員があちこち探し回って、皆そろって離陸することができたが、この恥ずかしい体験がビジネスになった。今日、バリー氏はオンラインでシートベルトの延長器具...

Tuesday June 6, 2006

HEADLINE

初めての仕事

あなたが初めてした仕事は何でしたか?フォーブス誌は、そんな質問を有名人たちぶつけた。さっそく見てみよう。 マイケル・アイズナー氏(前ウォルト・ディズニー最高経営責任者) 「キャンプ場でのカウンセラーが、私が初めてした仕事です。16才の時でした。夏休み8週間の仕事でしたが、たしか100ドルの収入があったと思います。学んだことは、チームワークの重要性です。」 マデライン・オルブライト氏(国務長官 1997年ー2001年) 「高校2年と3年の時ですが、デンバーにあるジョセリンズというデパートで働きました。時給は1ドルだったと思います。女性下着売場を担当しましたが、難しいお客さんとの対応が良い勉強になりました。」 ドナルド・トランプ氏(不動産投資家) 「父親の後ろについて、あちこちの仕事現場に行きました。目的は空きビンや空き缶を集めることで...

Monday June 5, 2006

HEADLINE

ソフトランディング、それともハードランディング?

今日の米国株式市場は、ソフトランディング派とハードランディング派の戦いだ、と「マッド・マネー」(株番組)でジム・クレーマー氏は強調した。はたしてアメリカ経済は、ハードランディング派の言うように不景気に落ち込むのだろうか、それともソフトランディング派の唱える、急激な景気後退を招くことのない安定成長だろうか? 高騰する商品市場が、大きなインフレ懸念になっていたが、ここ数週間で商品市場は大幅な下落となった。そのため、6月に金利引き上げは無いとの見方が高まり、ソフトランディングの支持者が増え始めた。もちろん、また商品市場の上昇がスタートすれば、ハードランディング派が優勢になるわけだ。 どちらにしても、事実は5月の下げで多くの投資者が被害を受けた。ダウ指数は1.7%の下げ、S&P500指数はマイナス3.1%、そしてナスダック指数は何と6.2%の下落だ。「ブルマーケット終焉の...

Saturday June 3, 2006

HEADLINE

職場での成功を占う12の質問

6月、日本は梅雨、アメリカは卒業式の季節だ。4年間の大学生活を終え、いよいよ社会人としての一歩が始まる。緊張する出勤初日だが、統計によれば約25%が一年以内に会社を辞めてしまう。期間を18カ月まで延ばせば、45%の新入社員が会社から消えている。付け加えれば、これと同様なことが転職についても言える。 なぜこんなに多くの人たちが辞めてしまうのだろうか?CNNニュースが報道した、マイロ・シンデル氏(人事アドバイザー)の意見を聞いてみよう。 「新入社員、そして転職してきた社員が長続きしない大きな原因は会社側にあります。本来なら入社直後、新入社員たちはオリエンテーションなどを通して、詳しい職務内容や向こう6カ月、そして1年の目標が明確に示されなくてはいけません。しかし、多くの会社はオリエンテーションが不十分なため、社員は何のために雇われたのかが全く分かりません。これでは仕事...

Friday June 2, 2006

HEADLINE

ベテラン・トレーダー、ボルセリノ氏が語る10のルール

既に伝説的S&P500トレーダーとなったルイス・ボルセリノ氏に、ある新人トレーダーが、こんな質問をした。「喧騒とする立会場では、どんな売買方法を実際に使っていたのですか?」オフィスや自宅なら、チャートを分析しながらトレードすることができる。しかし、トレーダーで溢れる立会場では、一々チャートを見ることができない。 「取引ピットでは、勢いに乗った売買が頻繁に行われます。だからと言って、順張りばかりが行われているわけではありません。私自身いつも注意していることは、現在の多数意見と少数意見を冷静に把握することです。極端な言い方をすれば、皆が空売りなら、あなたは反対に買う勇気を持たなければいけません。」逆張りの重要性を説くボルセリノ氏だが、氏には守り続けている10のルールがある。さっそく紹介しよう。 1、金を目的にするな。 儲けることばかりに気を取られ過ぎて、ほとん...

Thursday June 1, 2006

HEADLINE

ニュース利用の注意点

同じニュースなのに、なぜマーケットは違った反応を示すのだろうか?オイル価格上昇で、ダウ指数が大きく下げるかと思えば、時によっては原油の上げは無視されて、ダウ指数がラリーを展開することがある。テロ事件ニュースも同様だ。米軍トラックの破壊ニュースでマーケットが下げることもあれば、爆破事件がマーケットに全く影響しない日もある。 「多くの投資者は、適切にニュースを解釈することができません」、と語るのはマキシム・グループのバリー・リットホルツ氏だ。「ニュースで肝心なのはデータですが、投資者はヘッドラインばかりに注意を払ってしまいます。また、アナリストなどの意見を重要な情報だとカン違いしている人もいますから、どうしても投資判断が狂ってしまいます。」 それでは、どうしたらニュースを正しく活用することができるだろうか。リットホルツ氏の話を続けよう。「ニュースに関する、三つの問題点...

 

本メールマガジンは客観的情報の提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。