Lecture of Book Part1
「デイ・トレーダー」 講演会&サイン会 顛末記
991014 Thurs. 日本時間
Diary1 in TOKYO
シアトルから、10時間余りのフライトで、雨の夕暮れですでに暗くなった成田空港へ到着。「東京の匿名希望」さんの笑顔に迎えられ、なつかしの再会。本の講演会の打ち合わせをしながら、渋滞中を一路都心へ向かう。
「東京の匿名希望」さんが、グルメ情報誌であらかじめチェックされていた、うまいといわれている「蕎麦屋」(名前はあえて書かない)へ。外観は歴史がありそうで、結構期待できそうな外観だ。
で中に入ると、予想に反して普通の蕎麦屋。帰りがけのサラリーマンで結構にぎわっているが、どういうわけか、どのテーブルにも日本酒の「徳利」が並んでいる。1150円もする、「大もり」というのを頼んだけれど、期待はずれ。
で、もう一軒「はしご」をすることになったのだが、その前にホテルへチェックインしておこうということで、「山の上ホテル」でチェックインを済ませて、一路渋谷へ。「東京の匿名希望」さんは申し訳ないといい、途中で、スターバックスコーヒーを買ってきてくれる。彼の責任でも何でもないので、なんだかこちらの方が申し訳ないような・・
この渋谷の「うどん屋」へは、何とか9時前に到着。大昔に行ったっきりだったのだけれど無事発見。
で、「ざるうどん」を頼む。これは950円だけれど、満足満足。
おなかがふくれて、ほっとして店内を見渡すと、音楽の流れているスピーカーが、何とアルテックA7。それも場所がないので、スピーカーの上にスピーカーを置いている。スピーカーは天井までの高さにまでそびえ、そのうえ、なんとなくミスマッチな音楽が流れている。レジの後ろには専用のパワーアンプとプリアンプが見える。
どうやら、店主の趣味のようだ。カウンターの前のいくつかのテーブルには、「調理場へ影響があるので、この席での喫煙はご遠慮ください」という但し書きがあった。何ともユニークな店だ。
そのあと、「東京の匿名希望」さんが、レインボーブリッジを見に行こうかと言い出した。聞いてみると、デートにもよく使われるほど素晴らしい景観らしいのだけれど、男二人で行っても仕方ないので、その前に六本木へナンパしにいこうということになる。(ウソ。笑)
この時間開いている本屋で近いところは、六本木の青山書店だろうということで、一路六本木へ。日本の現状リサーチのため、本屋でオンライン株取引完璧入門ガイドという特集の「日経マネー」を買う。
交差点で、きれいなお姉さんの呼び込み(何の?)声をかけられながら、懐かしい六本木を後にして、ホテルへ戻り「東京の匿名希望」さんと別れる。いろいろとありがとう。
この日、飛行機の中で読んだ新聞には、NASDAQと大阪証券取引所が協力して、NASDAQ JAPANの計画が一歩前進したという記事があった。はたしてどうなるのだろうか・・
また日本では、住友銀行とさくら銀行の合併発表のニュースで持ちきりだった。合併後は、社員の30%をリストラするという。
久しぶりに日本のテレビを見たけれど、CMは基本的に「有名人におんぶにだっこ」コンセプトが多いようだ、商品に機能的な説明を盛り込むには時間が短かすぎるとでもいうのだろうか。まあ商品自体が同じようなものが多く、それほど他社との差別化ができないという事情もあるのだろう。「お笑い」はあるけれど「ユーモア」がないし、面白くまたいいニュースも少ないようだ。
シャワーを浴びてから、メラトニンを多めに飲んで、眠りにつく。
991015 Fri. 日本時間
Day2 in TOKYO
3時間ほどで目が醒めた。だがぐっすりと寝たようだ。ドアから差し込まれた日経新聞を読み、まずは腹ごしらえをしようと、シャワーを浴びてからホテルを出て、小雨の坂道をのんびりと歩きながら坂道を下りる。
山の上ホテル
明治大学の前の広い道には、人影もなく車もまばらだ。
「立ち食いそば」の店と、「吉野家」の看板に、思わず吸い寄せられるようにして、足が向かう。
明治大学
この時間にはまだ意味のあまりない赤信号を横目に、朝から旺盛な食欲を満たすため、まず、「立ち食いそば」できつねそばを食べる。うーん。まだいけるのでそのあと吉野家へ。
大盛りの牛皿・ごはん・卵・おしんこを食べ終わる頃には、かなり満腹になり、満ち足りた気分で、ホテルへ向う。しかし、のんびりと気分で散歩を楽しむには何かが足りない。コンクリートで固められ、静まり返った街には、足を止めたくなるようなものは何もない。気にしなければ、まあそれですんでしまうような、些細な事だけれど・・
今日は未体験の取材デイ。オルタブックスの編集長と昼食後、オープニングは、まず朝日新聞。続いてEsquire 日本版誌、Money Japan誌、日刊現代、最後は夕食をはさんで、日経ビジネス。
朝日新聞の取材・右端はオルタブックスの編集長
みなさんもちろんその道のプロ。内容はあらかじめ把握されているようで、本にしおりをはさんだりして、あらかじめ質問を用意されていた。
最初は、聞かれたことに関連したことも付け加えていたけれど、メモをされる部分とメモをされない部分があるため、だんだん、聞かれた事だけを答えるようになってくる。学習機能が働くようだ。(笑)
つまり、同じ事を繰し聞かれるうちに、インタビューアーが何を知りたいのかということが、だんだんわかってくる。言いかえれば、どう答えれば、メモをしてくれるのかということが、わかるようになる。
午後遅くになってくると、時差ボケのため、すでにさっき話したことなのか、それともまだ話していなかったのか、が混沌としてわからなくなってくる。
取材では、テープレコーダーが回っていることが多い
取材のあとは、写真撮影。Esquire 日本版誌では、台車で機材を持ち込まれ、窓から差しこむ曇り空の暗い明かりを背景にして、バックを飛ばした写真をとるため、部屋の蛍光灯を消しての撮影となる。
取材は、壁で区切られた「会長のための個室」をお借りしているため、ここの部屋の電気を消すと、他の部屋の編集部の電気も」消えることになる。10分ほどかなり暗い状態になるため、編集部の方にとってはさぞ迷惑なことだっただろう。続く、Money Japan 誌も蛍光灯を消して欲しいとのことで、またまた、電気を消すことになる。
すみませんでした・・
取材は、インタビューアーと編集者、カメラマンという3人チームだったり、一人だけだったりと、取材の人員構成も結構バラエティーがある、それぞれキャラクターがあり面白い。
途中で、オルタブックスの社長室へ伺いご挨拶をする。少し緊張したけれど、面白い本だとの、感想をいただいた。また、社長ご自身はゲームの本をきっかけに、出版社を起こされたという。チャレンジするという精神は歳と共に忘れやすいものだけれども、忘れてはいけませんね・・と、ご自身の気持を率直な言葉として述べられたのが印象に残った。
どうやら、本当に本は売れているようだけれど、本屋へ行って自分の目で見てみたいものだ。(笑)
こうして、取材デーの第一日目は、無事終了。
続く・・・ Part 2
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