5月9日(火)シアトル時間
今日はアメリカを出発する日。
あっという間だったなあ。
午前1時ぐらいから起きているから、むちゃくちゃなハイテンションだ。
「ふっ、マイハニー。俺は行かなきゃならないのさ」
「J、JFKさん」
「泣くな、マイハニー。俺はいつでもいるさ」
「えっ、どこに?」
「お前の心の中、さ」
「JFKさん!」
「マイハニー!」
しっか!
スパパパパーン。
???????????
JFKは見えないハリセンチョップを喰らった。
ん、誰だ、こんな事をするやつは…。
人が気持ちよく妄想に浸っているというのに…。
神「私だ」
俺「おお、全知全能なる神よ。あなただったのですか」
神「そうだ。今日でアメリカを発つそうだな」
俺「おお、神よ。正にその通りであります」
神「いや、お前の後ろにしっぽを持った背後霊がいるのでな。
忠告しに来てやったのだ」
俺「しっぽを持った背後霊ですと?」
神「うむ。なにやら負の怨念を感じるぞ。汝はなにか悪いことをしているのではないか」
俺「そんな。滅相もない。そのようなことをする我ではありませんぞ」
神「そうか。ならばよい。日本に帰っても精進するのじゃぞ。
もうつっこみという形では助けられんのでな」
俺「はは。肝に銘じておきまする」
神「うむ。さらばじゃ」
俺「はは、偉大なる全知全能の神よ。讃えん、その御名を」
うーむ。なにか悪いことしているのかなあ、俺(してるしてる)。
全く身に覚えがないなあ(よく言うズラ)。
そんなこんなのJFK。
シンデレラの魔法が12時で効果がなくなるように、蜜月の時はあまりにも短い。
1週間、俺が今まで過ごしたどの時間よりも輝いた時を過ごせた。
しかし、まだ終わりじゃない。
「ただいま」この言葉を言うまでは…。
少しセンチメンタルになるのは仕方のないことか。
なにしろ初めての海外、それも普通では味わえない体験をしているのだから…。
ここでまたまた訂正。
前回のレポートで(BY仰げば尊し)の前の歌詞に誤りがありました。
正確(?)にはこうです。
仰げば〜尊し〜狸の恩〜♪ です。
またまたお騒がせしました。
さて、心残りが消えた。
6:00。
1週間世話になったLa Quinta Inn。
様々な思い出を一緒にバッグに詰め込む。
笑ったり、感心したり、驚いたり…。
様々な人の笑顔…。
これが一番の宝物…。
トレードってたくさんの人が関わっている。
決して一人じゃない。
この心、忘れないようにしよう…。
準備も終わり、フロントに電話を入れ、いよいよこの部屋ともお別れだ。
「長い間、ありがとう。きっとまた来る」
主のいなくなった部屋に踵を返し、我は一人行く。
そそくさとホテルをチェックアウトし、一路セミナー会場へ。
徒歩で歩くこと30分。
6:30。
本当はペーパートレードをせずに帰国しようとしたのだが、やはり挨拶をしようとセミナー会場に行く。
もうマイケルの送迎はないので、セミナー会場までは徒歩で行った。
シアトルは雨だった。
別れの日に雨、か。
シアトルの雨が俺を優しく包む。
今までの思い出を振り返りつつ、ただ行く。
途中、早朝ランニングしているお姉さんに挨拶される。
こちらも笑顔で挨拶を返す。
やはり気持ちがいい。
7:00。
途中、ランニングをしているねーちゃんと挨拶をしながら、トレーニングルームに紛れ込む。
徒歩30分程でセミナー会場に着いた。
「おはようございます」
「おはようございます」
うむうむ、みなさん元気だなあ。
さて、いつものやつ、いってみますか!
どさっと重い荷物を床に下ろし、いつものパソコンに陣取った。
「リサ、ちょっと来て」
「ハーイ何でしょう?」
Bセミナーに参加されていた年輩の女性とマイハニーリサ。
まるで親子のように仲がいい。
これはネタに使える。
ぷぷぷ。
俺ってつくづく天の邪鬼う〜♪
そうとも気づかずマイハニーリサはのほほんとしている。
危ないよ、マイハニー。
俺の毒牙がハニーを襲うぜえ。
隠しレポートとしておくってやろっと。
プライバシー露出度満点のやつを。
楽しみだなあ…。
既に、何人かの人がペーパートレードをしていた。
俺はいつもと変わらずいつもの席に着く。
淡々とするほうが俺らしい。
いつもと変わらずペーパートレード。
10:00。
などと考えている内に、セミナー会場を出発する時間となった。
「頑張って下さい」DTで成功された馬渕さんとの固い握手。
今後は俺がDTで成功する番だよーん。
そんな野望を胸にセミナー会場を後にする。
「JFKさん!」
「ハニー!」
ぼかぼかぼか。
しつこいぞ、JFK。
セミナー受講者の人が呼んだハイヤーが着く。
そろそろ時間か…。
「お世話になりました」
「頑張って下さい」
馬渕さんとの握手に力がこもる。
マイハニーリサが見送りに来てくれた。
これで本当のお別れ、か。
1週間、色々御迷惑をかけました。
「また会いにきっとやってきます」
そう言葉がでかかったが、心の中にしまっておくことにした。
言葉が壊れてしまいそうで…。
その言葉、心にしまっておきます。
ハイヤーに荷物を詰め込み、セミナー会場を後にした。
マイハニーの姿が見えなくなるまで何回も振り向いた。
一路シアトル・タコマ空港へ…。
心がロンリーハートになった俺を乗せて、車は一路シアトル・タコマ空港へ。
10:30。
シアトル・タコマ空港に着く。
他のセミナー受講者の方たちとは違う航空会社だったので、空港でお別れすることになった。
あまり話をする機会はなかったが、トレードでの成功を祈願した。
それが最高の別れの言葉だろう。
「ここでお別れね。では、グッドラック!」
あっさりとセミナー受講者の方たちと別れ、搭乗手続きを済ます。
空港内をぶらぶらし、アメリカ初のスターバックスを体験し、初日の悪夢、金属探知器へ…。
ピー。ほわあああああ。
ピー。あたたたたたた。
ピー。お前はもう、死んでいる。
ぶしゅうううううううううううううううう。
抵抗むなしく、俺はまたまた別室に連行された。
壊れてる!絶対壊れているぞ〜!どちくしょううううううう!
などと考えつつさっさと飛行機に搭乗。
ぐおおおおおおお(離陸の音)。
また来るからね〜♪
旅の〜俺は〜言い〜ました〜♪(BY月の砂漠)
11:00。
搭乗手続きをして日本への土産を買う。
12:45分の便なのでまだ時間がある。
仕方がないので空港内をぶらぶらと歩く。
空港内で初めてスターバックスのカフェラッテを飲む。
ラッテを飲みながら、せかせかと滞在日記を書く。
さて。また例のやつだ。
ピー。やっぱり…
ピー。また…
ピー。こうなるのねん(しくしく)。
漫画のお約束かの如く、俺はまた別室に連行されてしまった。
むう、ここの金属探知器、壊れてるんじゃないか?
そうこうしている内に飛行機に搭乗。
さて、いよいよ帰国だ!
12:45。
飛行機のエンジンに火がはいる。
ごおおおおおおおおおおおおおおおお。
さらばシアトル!
待ってろ日本!
5月10日(水)14:30 日本時間
ずううううううううううううん。
ふう、なんとか成田に着いたか。
飛行機を降りる。
「あちい」
日本は暑かった。
ばん。
ででーん。
「ようやく日本に着いたかー」
そんな俺を待っていたのは熱帯を思わせる酷暑だった。
「ほわちちちちち」俺はたまらず上着を脱いだ。
あちい、あちいよ、ニッポン!
税関のにーちゃん、俺は何も持ち込んじゃあいないよ。
「一応規則ですので…。持ち物を改めさせていただきます」
「むう、仕方ないですな」
念入りに検査され、白だった俺は晴れて日本での自由を手に入れた。
「さて、さくさく家に帰りますか」
ぷわーん。
てくてく。
空も晴れており、たまらず上着を脱いだ。
成田での検査はあっけないほどすんなり終わり、
京成ライナーで西日暮里へ。
電車を乗り継ぎ、徒歩で1週間ぶりの我が家へ着いた。
「ただいま」
返事は帰ってこない。
しかし、これでよい。
俺は自分に言ったのだから…。
帰る途中、日本人の顔を観察しながら帰った。
やはり暗い。
この世の不幸を全て自分が背負っているかのような表情だ。
そんなに暗い顔してもなーんにも生まれませんぜ、旦那。
この世は楽しむためにあるんだよ。
「俺様のご帰国だぞーい」
シーン。
何だ、まだ帰ってないのか。
じゃあ、マイケルやマークの子どもたちのために、ポケモングッズでも買いに行くか。
しゃこしゃこ。
自転車で買いに行く。
むう、ないなあ。じゃあこれにするか。
チーン。
しゃこしゃこ。
帰宅。
「むう、猛烈に眠い。寝よっと」
俺は深い眠りに落ちていった。
「ひさしぶりの布団だー」
こうして俺の人生最初の大航海は幕を閉じた。
ちゃんちゃん。
最後に俺の座右の銘を一句。
おもしろき ことも無き世を おもしろく
この句は幕末の志士、高杉晋作が残した辞世の句だ。
幕末を駆け抜けた志士たちは、今のように死んだ表情の日本を作るために命を懸けたんじゃあ無いと思う。
ボーダーレスが進むこの世の中、今一度自分を見つめ直し、明日を切り開く志を持とうではないか!
そのための有効なツールの1つがDTであると私は確信している。
志を持った人々よ、今こそ立ち上がるときだ。
全てのDTを志す人にこのレポートを捧ぐ。
あとがき
皆様、長い間私の書いたセミナーレポートにお付き合い下さいまして、誠にありがとうございます。
私はJFKという者で、レポートにもあったとおり、追加トレーニングを受けてから、Bセミナーを受けた者です。
アメリカやセミナーの感想などは全てレポートに綴じ込みましたので、ここではセミナーレポート制作秘話でも書きましょうか。
セミナー期間中、私は日々の記録を2時間ぐらいかけて日記として書いておりました。
今もその日記は続いています。
今まで日記は3日坊主な私なんですが、どういうわけかアメリカに行ってからは続いています。
セミナーから帰ってきてからしばらくは日々の生活に忙殺され、トレードのことは忘れていたのですが、
ある日、セミナー受講者専用掲示板にセミナーの感想を募集しているというリサさんからの書き込みがありました。
私はすぐに悪知恵を働かせ、日記をもとにコミカルなセミナー感想文を送ろうと決意したのです。
丁寧な言葉を使うとテンポが悪くなってしまうので、あえて若者言葉で構成してみました。
気分を悪くされた方も多かったと思います。
1日を1話として構成し、セミナーが終了するまで、セミナー終了から日本に帰るまで、あとがき、と、大体のガイドラインを決め、書き始めました。
ただ書いていくだけではつまらないので、リサさんやセミナー受講者の方を人身御供にし、マイハニーや狸と言う名称を割り振り、登場していただきました。
想像以上に効果が上がり、様々なところから反響がありました。
1,2,3話は順調に書いていけたのですが、4話にいくまでに体育祭という行事がありました。
私はまだ学生で、今回は学校の体育祭の実行委員を務めていました。
当日の競技進行、競技説明などを担当していたので前日までの準備が尋常ではなく、セミナーレポートは一時中断していました。
体育祭も無事終わり、残務処理も終わったところで、毎日のペースで更新していきました。
セミナーの内容は他の誰かが書くと思い、セミナーの内容はあっさりと書き、それ以外のところをじっくりと書きました。
まあ、妄想シーンなどが多いのはそのほうが面白いのではないかという狙いでしたが、どれほど皆様に楽しんでいただけたかは未知数です。
特にメッセージを込めようという意図は想定していなかったのですが、全部あのノリで書いていくとあまり締まりがないので、少しは自分の考えを入れました。
まあ、あのノリで最後の番外編があれほどシリアスになってしまうと、そのギャップがあると思われます。
番外編にはちょっとした仕掛けをしておりますので、楽しんで下さい。
レポート自体は日記をもとにし、セミナー後の掲示板などを参考にして、セミナーの内容を思い出しながら再構成したものです。
日記があの調子で書かれていたら、少し怖いですからね。
なんとか次のセミナーが始まるまでには全て書き上げようと考え、懸命に書きました。
本来の目的は次のセミナーに参加される方たちへの、道標のつもりで書き始めたのですから。
どれほどセミナーの内容を伝えられたかは分かりませんが、その楽しさだけは伝えられたと思います。
実際セミナーを受け見て、生半可な気持ちで始めるんだったらやめておいたほうがいいだろうと感じました。
私の場合は、今、大学3年生で来年就職活動ですが、人生の選択肢の1つにDTがあれば良いなあという考えでした。
十分甘い考えですね。なかなか甘えが抜けません。
そして、就職活動が駄目でも、DTがあるという心のアドバンテージを持つことが、セミナーを受けるきっかけでした。
後は自己啓発に有効なメソッドではないかと考えました。
DTは自分で情報を収集し、分析し、決断して、実行するという、社会において最も基本的な行動を、最先端のテクノロジーを駆使して鍛えられる有効なツールだと思います。
元来、私は優柔不断なので、DTを行うことによって自分の変革を期待したのです。
実際、セミナーを受けただけで少し自分が変わったように感じます。
次へ飛翔する術を手に入れたのです。
で、一番大きな理由は、海外に行ってみたいという欲求でした。
恥ずかしながらこの年まで海外に出たことがありません。
いくら口で海外のことを論じてみても、実際に行ってみなければお話にもなりません。
今回のセミナーが日本で行われていたら、私は受けていなかったでしょう。
周りの人間は1人で海外に行っただけで羨望の眼差しで見ます。
このような現状ではいけないのではないか?
日本人はもっと海外に飛び出していかなければいけないのではないか?
DTはその起爆剤になると考えました。
その傾向は既にセミナーに現れています。
その顕著な現象が参加者の平均年齢の低年齢化です。
時代の変化に敏感な人は敏感に時代の変化をかぎ取り、大胆に時間と金を投資します。
それが日本の若い人に徐々に伝播してきたのです。
このような人々がいるがいる限り、日本は大丈夫です。
笑顔で日本の未来をつかみ取ろうではありませんか?
そのためにまず自分が笑顔をつかみ取りましょう。
全てはそれからです。
さて、あとがきのネタもそろそろ尽きてきました。
これからセミナーを受ける方、既にセミナーを受けた方、事情によりセミナーを受けられない方。
まず、我々から変わりましょう。
そのための術がdaytradenet.comにあります。
長い間お付き合い下さいまして、ありがとうございました。
最年少受講者(今のところ)JFKでした。
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